魚野川渋沢
日程:2024年9月13日(夜)〜15日
<行動記録>
9月13日
22時に横浜を出発し、野反湖畔の白砂山登山口の駐車場まで車で入る。26時過ぎに到着し駐車場で仮眠。大気の状態が不安定で途中の高速では雨が降っていたが、野反湖畔は満天の星空だった。
9月14日
朝5時過ぎに起床し、5時50分に出発。登山口で登山指導員の方に、渋沢出合いまでの登山道は5年間整備されていないので注意するように、とアドバイスを受けた。
登山道を地蔵峠まで進み、分岐で切明方面へ向かう。分岐には切明までは通り抜けできない旨の標識があったが、通行止めにはなっていないようだった。最初はしっかりした踏み跡の上に笹がかぶさっている程度だが、徐々に藪が濃くなってくる。特に北沢からイタドリ沢の間の山腹をトラバースする部分は、藪が濃く、踏み跡が外傾して滑りやすく何度も足をすべらせた。すべっても藪の中なのでそれほど落ちないが、踏み跡に復帰するのに体力をつかった。
イタドリ沢に一度下りて斜面を登り返す部分で踏み跡を見失い、しばらく藪の中をさまよったが、沢から一段あがったところで踏み跡に復帰することができた。1748のピーク手前から徐々に藪がうすくなり、1748からの下りは斜面の方角のせいか、いままでの藪漕ぎがうそのように普通の登山道となった。10時過ぎにようやく渋沢出合いに到着。つり橋を渡って河原に下りる。アプローチだけで、やりきった感があった。
河原で遡行準備をし、10時40分に再出発。しばらく河原を歩くとゴルジュとなる。水量が少なかったためか、一か所お腹まで水につかって段差を乗り越える部分があったものの、問題なく通過することができた。

その後は延々と続くゴーロを歩く。支沢の合流地点で現在地を確認しながら15時過ぎまで歩き、二俣手前の右岸の一段あがったところを本日の宿とした。ツエルトを張れる場所はいたるところにあるが、沢の両岸に斜面が崩れている場所も多かったため、泊まる場所には注意が必要だろう。
各自ツエルトを張り、焚火で衣服を乾かしながら夕食をとり、早めに就寝した。
夜、雨の音で目が覚めたが、古いツエルトでも雨漏りするほどではなく、気温も下がらず、快適な一夜となった。
9月15日
4時30分起床で、6時過ぎに出発する。歩き始めて15分ほどすると二俣に出合う。二俣を西ノ沢に入りさらに行くとこの沢で唯一の大滝が現れた。いまや古典となった『関東周辺の沢』によると、滝の左右どちらでも登れるような記述だったが、我々には登れそうになかったので、少し戻った左岸の支尾根から巻きあがることにした。

初めの1ピッチは木をつかみながら歩いて登ることができたが、左側に岩壁が現れた部分から先の様子が分からなくなったので、ロープをひっぱっていくことにした。岩壁の右側の急斜面をロープ2ピッチ出して尾根が見えるところまで登る。そこから少し登ると尾根上にでることができた。沢から標高差で100M弱の大高巻きとなった。尾根上から上流の河原が見えたので、斜面を右よりに下りると涸沢にでて、その沢を下ると大滝上の河原に出ることができた。結局、この巻きで2時間を費やした。河原で大休止。
大滝上からしばらく歩くと左岸の壁から滝が流れ落ちてくるところがあった。しばらく伏流の部分もあったが奥の二俣前に水流が復活した。
奥の二俣で右沢に入ると滑滝が連続して高度を上げていく。直登したり、側壁を巻き気味に登ることができロープを出すような困難なものはなかった。

11時前に予報通り、雨が降り始めた。雨は断続的に山行終了まで降り続いた。水流はどんどん細くなり、両岸から藪が迫ってくる。地形図上のかなり上まで水流があったが、水流が消えるところから本格的な藪漕ぎとなる。IZUさんが先頭で比較的薄い場所を狙って、堂岩山から北に延びる尾根を目指した。尾根に乗ると傾斜が緩くなったが、藪は濃いまま。ここから堂岩山に向けて方向をかえさらに藪を漕ぐと登山道に飛び出した。13時15分、今日中に下山できそうなのでほっとした。小休止のあと雨の中、沢装備のまま下山する。登山道の偉大さをかみしめながら、2時間強で野反湖畔の駐車場に到着した。
<行動時間>
9/14 野反湖5:50-渋沢出合10:10-二俣手前15:10
9/15 天場6:10-大滝上9:05-奥の二俣10:20-登山道13:15-野反湖15:45
<山行雑感>
野反湖から切明の道は部分的に自然に返りそうで、なかなか困難だった。歴史のある道なので消滅するには惜しい。渋沢は最近の記録が見当たらず様子が分からなかったが、今回の水量だと高巻きの部分意外は困難な場所はなかった。のんびり沢旅を楽しめる沢だと思う。ただ、距離があり2日間いっぱいいっぱいだったので人数が多い場合は苦労するかもしれない。奥の二俣の上はあまり良い天場がなさそうだったので、3日にしても行程が難しそうだ。
記録 GEN