八甲田山 山スキー

日程:2022年2月11日〜13日

<行動記録>
 2月11日
 東京駅を6時32分発はやぶさ1号で出発する。東京付近は晴れで富士山が見えていた。7時過ぎに日光連山に朝陽があたりきれいに見えていた。八甲田RWの様子を確認すると山頂気温-10.2℃、山麓-9℃、東の風13m/s、積雪400cm、降雪0cm、視界も良好ということで、冬型がゆるみ新雪は望めないようだ。酸ヶ湯ツアーも10日には箒場に行っているようだ。その後も東北地方は晴れている。

 9時49分に新青森駅に着いた。路線バスが10時45分発と時間があるので、お土産売り場をうろちょろする。気温が+3℃と春の陽気である。10時45分発のバスで八甲田RWに12時に着いた。スキーの準備をして隣の食堂で昼食にカツカレーを食べた。
 13時半に山頂駅に上がり、視界があるので、フォレストコースから変則モッコ沢へ入る。トレースが沢山入っていて、ガタガタであったと同時に風の影響で段差ができていた。

 14時30分に山麓駅に着き、山頂に上がりダイレクトコース中腹から左に入る。そして山麓に15時15分に着いた。16時の酸ヶ湯の送迎バスを待って、酸ヶ湯温泉に16時30分に着いた。先着していたKOG氏と合流して、明日の一日ツアーを申し込んだ。するとガイドから昼食の用意をと言われ、箒場に行くようなので心が弾む。

 2月12日 大岳避難小屋〜小岳〜箒場
 朝6時に起床すると、小雪が降っていた。しかし、朝食を食べる頃には止んで、青空が見え始めた。八甲田RWの様子を確認すると山頂気温-8.4℃、山麓-5℃、北西の風6m/s、積雪400cm、降雪0cmとこの時期の八甲田ではない陽気で、風が弱い。
 9時のツアーバスに乗車してRW乗り場に行くと外まで並んでいた。13分間隔で臨時運行をしているが、山頂にあがるのに1時間を要した。

 ツアーは箒場(山越えの小岳から箒場・スキー&ボードの2組)と銅像の3組に分かれていく。山越えチームはスキー板にシールを付け、10時40分に出発した。八甲田の赤岳、井戸岳、大岳が見えるが薄雲がかかり八甲田ブルーとはならなかった。岩木山も山頂には雲がかかっていた。

暖かいので中間着を一枚脱いで正解であった。田茂萢岳の暗部に着いて、シールを外し滑走準備に入る。朝の雪が薄っすらと被っていてスキーが走ってくれた。

 底に滑り降りて、沢を超えてシールを付け歩き出す。後ろに岩木山が目に入ってくるが、山頂部は雲がかかる。いつもの八甲田にしては風が無いので厚く感じる。
 11時10分に尾根の中間地点に着いて、ランチタイムとする。休んでいてものどかである。さらに尾根を歩き、大岳と井戸岳の暗部に差し掛かる。そして、大岳避難小屋の裏手に着いて、シールを取り滑走準備に入る。大きく回り込むように小岳の裾野にトラバースして滑り再シールを着ける。大岳の裏斜面の様子が良く分かる。シール登行しながら大岳北斜面を滑る別のグループの様子をみながら歩く。
 小岳の肩まで登りシールを外す。高田大岳暗部へ尾根伝いに滑るが、やや雪は重くなっている。そこから、樹林帯の林の疎なところに入ると柔らかい雪が残りスキーが滑る。箒場に向かってガイドが良い雪を探しながらトラバース気味に滑っていく。
 15時15分に箒場に着いた。迎えのバスで酸ヶ湯温泉に戻る。明日の半日のスキーツアーを申し込む。

 2月13日 前岳肩〜銅像茶屋
 6時に起床すると雪が降っていた。この雪で雪面がリセットされると良いと願ったが、7時過ぎにRWの状況を確認すると山頂駅気温-9.5℃、山麓-5℃、積雪400cm、降雪5cmとあまり降っていないようすである。

 9時のツアーバスでRW乗り場に着くと昨日ほどの混みようではなかった。しかし、4本待ちの9時50分に山頂駅に上がる。視界は霧&雪のため20mほどとあった。

 ツアーは銅像ルートでゆっくりチームに入った。スキー9名、ボード3名であった。10時10分にスタートをしてつば足で山頂にあがり、滑り始めるが霧のため先行者を見失わないように付いていく。最初の急斜面に来たところ、視界が少しよくなり、出だしが急でギャップになっているので、右に斜めに滑り込み、板が走る雪で気持ちよく底に滑った。
 直ぐにシールを付け、シール登行に入る。風もなく暖かいためか、霧が立ち込める。
 前岳の暗部から少し登り肩まできた。シールを外していると、うさぎさんチームもやってきた。滑る準備が整うと、沢をトラバースして行く。視界も開け良く見える。
 尾根の右側の斜面を滑って行くと、何と良い雪が20cmほどのパウダーの滑りを楽しむ。これこそ「あたりだ!」と喜ぶ。そして、北尾根の方にトラバースして樹林帯を滑る。ガイドから左の沢には入らないように注意を受け、軽い雪の溜まった樹林帯を滑って行く。アッという間に沢を渡るポイントに着いた。休憩して、下部の樹林帯をトレースに沿って行くと11時50分に銅像茶屋に着いた。楽しい半日のツアーを終える。

 酸ヶ湯温泉に戻り、帰る準備をして13時15分にKOG車で新青森駅に14時20分頃に着いて、駅の食堂で生ビールを飲み、おまかせ海鮮丼を食べて、15時52分発の新幹線はやぶさ34号で東京駅に向かった。

<行動時間>
 1/12
山頂駅10:40〜12:10昼食12:30〜大岳避難小屋〜小岳肩〜15:15箒場
1/13 
山頂駅10:10〜前岳肩〜11:50銅像茶屋

<山行雑感>
2月7日から八甲田は雪が降らず春のような陽気となり、深雪の滑りを味わうことができなかった。12日は春の陽気の山越えを行い、ロケーションを楽しみながらシール登行をしたのは楽しかった。13日は銅像コースで朝方に降った雪が前岳斜面に積り、楽しい新雪の滑りが味わえたのはうれしかった。


記録:KOS



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