北海道・大雪山・旭岳

日程:2019年9月18日〜21日

<行動記録>
 9月18日(水)天気:晴れ後曇り雪
 6時の天気予報を確認すると18日の午後から20日にかけて北海道の北に低気圧が通過して、寒冷前線が通過する見込みで、しかも雪の確率が60〜80%となっていた。18日に層雲峡泊として正解であると思った。また、この時点でトムラウシ山への縦走は無理と判断し、少なくとも銀泉台から天人峡へ行けたら良いと思った。

 羽田空港7時50分発の旭川空港行きの飛行機に乗り、9時40分に旭川空港に着いた。新しくできたコンビニで登山用のEPIのガスカートリッジを2ケ購入して、バスで旭川駅に出た。旭川駅のイオンの中の店で昼食を食べ、行動食のパン酒等を購入し12時15分発のバスに乗車した。上川駅に着く頃には青空が広がっていた。14時10分に層雲峡に着いて、ビジターセンターで白雲岳避難小屋、忠別岳避難小屋の水の状況を聞くと、今年は白雲岳の避難小屋では夏に雨が少なかったため、チョロチョロで下から持参した方が良いと言われ、また、この時期は縦走する人は居ないですよとも言われた。だが、忠別岳避難小屋には少ないが雪渓が残っていることも聞いた。融かせば水は得られる。

 層雲峡ホステル(旧ユースホステル)へ行き受け付けを済ませた。明日の朝食としておにぎりを頼んだ。また、夕食もカレーが800円、日替わり弁当が1000円で注文ができる。風呂は無いが宿泊料は3200円と安いので利用価値はある。歩いて6〜7分の黒岳の湯に入りに行き、登山軒というラーメン屋で夕食を食べた。

 9月19日(木)天気:雪
 5時に起床する。外に出ると青空が見えていたが風は強い。ホステル前から銀泉台へ直通のバスが6時に出るので、それに乗車する。層雲峡BTで7〜8人の登山者が乗車した。
 レイクサイド(シャトルバス発着場)に着く頃には雨が降り始めた。7時にバスは銀泉台に到着した。すると雨が雪になり瞬く間に周囲が白くなり始めた。何人かは登って行ったが、視界も悪いので今日の登山は中止として、7時30分発のバスで層雲峡に戻ると、張れているのだがロープウエイは強風のため止まっていた(風速15m/sで運休する)。直ぐに層雲峡ホステルに宿泊の受付をした。幸いに2段ベットの下が空いていた。宿で停滞となる。宿の無料の珈琲(インスタント)を頂いたり、おにぎりを食べたりした。11時頃から層雲峡は大雨となった。室内でストーブを付けているが寒くダウンを着る。午後に雨が落ち着いたので近くのホテルに入浴に行く。
後で分かったことだが、この日の銀泉台行きのシャトルバスは午後には雪のため運休となった。  この日は日替わり弁当を食べ、明日の黒岳の天気を確認すると曇りなので、銀泉台から白雲岳避難小屋目指し行動する計画で望むことにして21時頃に就寝した。

9月20日 天気:曇り時々雨・雪
 5時に起床して外を見ると明け方に小雨が降ったようで路面が濡れている。宿を5時45分に出る頃には雨は止んで、薄日も差していた。しかし、6時の銀泉台行きのシャトルバスに乗ろうとすると、バス会社の係の方が銀泉台は雪のためバスが運行出来ないとこことで、大雪高原山荘まではバスで行くことができるとのことで、銀泉台は諦めて、ロープウエー乗り場に行く。すると、強風のため運休とあった。昼頃には風は弱まるだろうと考えて、待つことにした。その間30分毎に雨が強くなったり、薄日が差して虹が出たりと天気は安定しなかった。

 ようやく9時20分に風が弱まりロープウエイが運行した。その際、5合目から先のリフトは運行しないとのこと。また、山頂で積雪が15cmあるとのことで、行けるところまで行こうとロープウエイに乗車する。黒岳駅(5合目)に着いて、雨具を着込み9時40分に歩き出す。5合目では雨が降り始めた。登山道は雪が融けたのか水浸しで、周囲は熊笹の上に雪が5〜6cm積もっていた。雪が無ければ40~50分で7合目に着くはずが、7号目に11時05分に着いた。7合目では雨が雪に変わり、風も強く登山道は膝下くらいまで潜った。この先は斜面にジグザグに登山道が付けられているので積雪があると危険な所もあるので、7号目で引き返し、天気予報では21日は晴れの予報なので、旭岳温泉から旭岳の往復登山をすることを目指し、下山して旭川駅に向かうことにした。
1時間ほどで5号目に着くと、なんと強風でロープウエイが運休していた。そうこうしているとTUM氏から電話が入り、「層雲峡にいるのなら、明日に旭岳の山頂から下ったところで待ち合わせをしよう。」言っていたが、「旭岳周辺は大雪で縦走は無理なので、明日は旭岳往復登山をする。」旨を伝えた。

 少し待ってロープウエイが動き出し、層雲峡BTに13時に着いたので13時30分のバスで旭川駅に向かった。バス内で今日の止まるホテルを予約した。また、TUM氏と連絡して明日は朝に旭川駅で待ち合わせをすることの確認をした。

 15時半に旭川駅に着いて、駅前のホテルにチェックインして風呂に入り洗濯をした。夕食は大番寿司で済ませた。この日は下界でも夕方まで雨が降ったり止んだりしていた。

 9月21日 天気:晴れ
 5時過ぎに起床する。珈琲を入れ朝食のパンを食べる。TUM氏からあと少しで旭川駅に着くと連絡が入る。ホテルを6時半に出て、駅前のコンビニで待ち合わせをする。行動食を調達して旭岳ロープウエイへ向かう。

 7時45分に旭岳RWの駐車場に着き、8時00分発のRWに乗車する。山頂駅で身支度を調え、8時20分に歩き出す。RW駅舎の前から雪道になっており、旭岳は真っ白で冬化粧をしていた。アイゼンを持参しなかったTUM氏は行けるところまで行こうと行動を起こす。

 8時45分に姿見池に着くと、池に旭岳の姿が映り綺麗であった。9時に頂上を目指し歩き出す。快晴無風でトムラウシ山の稜線が見渡せた。しかも、白いのは18日夜半から降った雪の多さに驚かされる。このようなことは滅多にないことのようだ。TUM氏はキックステップで高度を上げていく。30分ほどあるき休憩を取る。そこから35分ほど歩き8合目で休憩する。この頃よりガスがあがり始めトムラウシ山の方が見えなくなった。そこから20分ほど歩き岩が現れ急な所になる。そこを何とかクリアして金庫岩を通過して11時10分に旭岳の頂上に着いた。登山者はとても多い。休憩をしていると瞬く間にガスに被われた。この時期の天候の変化は急なのだと再認識した。幸いにも頂上直下は雪が柔らかく下山に際して心配は無かった。登って来た登山道を下り、8合目と避難小屋で休憩をして山頂駅に13時40分に着いた。登山道の雪はだいぶ融けて水浸しになっていたので、靴を濡らさないように注意して歩いた。13時50分発のRWに乗車して14時に山麓駅に着いた。TUM氏はソフトクリームをKOSは缶ビールを味わい、近くの湧駒荘というところで温泉に入り、本日の宿の協和温泉に向かった。
協和温泉は昨年も2度泊まり風呂も天然温泉で飯もキノコ料理で美味しい。何と言ってもその値段の安さに引かれる。
 この後、台風が23日に北海道に近づくので、今後の予定を相談した。大雪高原の沼めぐりへ行くか、温泉と網走番屋へ行くか迷ったが、北海道温泉通のTUM氏の計画で行動することにした。

<行動時間>
 9/21 旭川駅6:30-7:45RW駐車場-RW・姿見駅8:20-9:45姿見池10:00-11:10旭岳山頂     11:25-13:40姿見駅13:50-14:00山麓駅

<山行雑感>
 18日に横浜を出発するときに天気予報を確認して、旭岳が19日に雪マークが付いていたので、18日の宿泊は層雲峡のホステルに予約をしたが、実際に行っていると18日の天候悪化は遅く、その日に黒岳を登って黒岳石室の小屋まで行くことは出来たが、19日の大雪を考えると、18日は層雲峡泊で良かったと思った。それにしても、19日の雪は大雪で、その日の午後には銀泉台へのバスが運休となり、それが次の20日まで続いたのは、雪の多さが影響している。登山口でこれほどの雪の多さであることから、稜線はさぞかし雪は多いだろうと推察される。実際に20日に黒岳ロープウエイが動き出し、7合目まで登ったが膝上の積雪で山行を中止したほどである。
 21日に快晴となり、旭岳ロープウエイを使い旭岳に登ったが山はもとより姿見池から山全体が白く雪化粧をしていたのには驚いたとともに、紅葉の大雪山の景色を楽しみに来た身としては残念な思いである。その後の台風で羊蹄山も中止しなったのも残念である。

記録:KOS


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