大杉谷

日程:2019年10月25日〜27日

<出発前>
 当初は25日26日の一泊二日で27日は予備日という日程であった。しかし、出発の3日前(23日)の大杉谷の天気予報では25日降水確率100%、26日70%、27日50%とあり、一時は山行を中止するような状況であった。24日になり26日曇り後雨と27日曇りあるが、何とか行動できるかもしれないと思い、25日に三瀬谷駅近くの宿を手配して、26日の朝にタクシーで入山することにした。26日になり段々と天気予報が良い方向に変わり、26日と27日に山行が実施できそうなので安堵した。

<行動記録>
 10月25日 天気:雨
 台風の影響で関東地方から西日本にかけて雨の予報であったが、予定通りに新横浜駅6時34分の東海道新幹線で名古屋に向かった。7時54分に名古屋駅に着き、8時05分発の特急で三瀬谷駅に向かった。車内で今日の行動をどうすうるか話し合い、急遽多気駅近くのレンタカーを予約して、伊勢観光をすることにした。

 伊勢神宮の外宮と内宮に行き、伊勢うどんを食べ、赤福を本店で食べた。また、焼かきや焼き鮑、焼きサザエなどを食べた。そして、鳥羽の夫婦岩を見に行って、千鳥ヶ浜や展望台などを回った。最後には多気駅発三瀬谷行きの列車に間に合うか不安になることもあったほど盛りだくさんの観光をした。

 10月26日 天気:曇り時々晴れ
 6時に起床して6時30分に朝食を食べた。7時15分に予約しておいたタクシーで登山口へ向かった。運転手の計らいで途中の六十尋滝を見学してから登山口に9時に着いた。
 登山口から歩くとトイレがあり、その後直ぐに発電所があり、その裏手から登山ルートになり、岩がゴツゴツしているのでヘルメットを着け、念のためスワミベルトを着けて行動した。岩は濡れているがしっかりしているので、足元に注意しながら歩いて行くと、30分ほどで河原(熊谷河原)に降りられる所で休憩をする。振り返ると切り立った大日グラの岸壁があり、その下を通過してきたのだ。
その後、川沿いの登山道を小さなアップダウンを繰り返し、熊谷吊橋、地獄吊橋を渡って40分ほどで対岸にキヨラ谷が見える、河原に出て休憩する。10月下旬だと言うのにとても暖かく9月のような陽気である。そして、45分ほど同様に小さなアップダウンをしながら歩いて、左側に水越谷の滝を千尋の滝と間違え、川沿いの岩場を越えて行くと、千尋の滝前休憩所に着く。高さもさることながら、水量の多さに驚いた。昨日の雨の影響だと思うが、迫力があり見応えのある光景となった。
千尋の滝から50分ほど歩くと岩場で水が滴る岩の間を抜けると、猪ヶ淵に着いた。今回の山行のグットポイントでもある。淵の先にニコニコ滝が見えるのだが、水量が多いので迫力があった。河原で長めの休憩をする。
猪ヶ淵から30分ほど歩くと先方にかなり大きな岸壁が出てくる。これが平等グラだ。そして、立派は吊り橋を渡り休憩する。こんな山奥にどのようにこのような立派な吊り橋を作ったのかを知りたいと伊澤氏が言ったが、まさしくそうである。その後は平等グラを見ながら歩き、不動谷を過ぎると直ぐに桃の木吊り橋を越えて14時15分に桃の木山の家に着いた。行動時間は5時間程度であったが、アップダウンがあったので疲れた。
受付をして部屋へ案内されるとき、食堂で何やら見覚えのある顔に出くわす。なんどSUGI氏の奥さんで、昔に神奈川山岳会に所属して活動していたので驚いた。話しを聞くと昨日止まった宿も「大黒屋」と同じだったのにも驚く。

 小屋に荷物を置いて、七ツ釜滝を見に行った。ここも水量が多くて滝の水が跳ね上がって迫力があった。小屋にもどり少しすると風呂が沸いたというので汗を流した。石鹸は使えないが風呂はありがたい。夕食までSUGIさんの奥さんの所属する山岳会の方と一緒に酒を飲んで語らいだ。
 夕食は4回戦までありまで我々は到着が早かったので早めの5時からであった。カツカレーで美味しかった。夕食後は食堂を空けて、6人部屋で布団を敷いて1すぐに就寝した。

 10月27日 天気:曇り時々晴れ
 朝食が5時30分からというので5時起床とした。食堂で早い登山者が食事をしているという情報を聞いたので、直ぐに食堂へ移動して朝食を食べる。
 5時55分に小屋を出ると周囲は明るくなり始めた、足元が暗いので念のためヘッドランプを点けて行動する。小屋から25分ほどで七ツ釜滝に着く。昨日より水の勢いは弱まったものの水量は多く迫力は充分にある。
 七ツ釜滝から登山道は少し登り七ツ釜滝上の吊り橋になる。そして、大きな岩がゴロゴロした崩壊地になる。途中、光岳を見て隠滝吊橋を橋の上から見て、与八郎滝を過ぎて常倉吊橋を渡って休憩する。そこから10分歩くと常倉滝吊り橋にあり、ここで沢とお別れになる。登山道は登りとなるのでヘルメットをザックに仕舞う。尾根の途中で休憩をして、少し登ると林道にでた。常倉避難小屋脇を登りシャクナゲ坂を越えてシャクナゲ平の所で休憩する。だんだんと紅葉の色が増してくるので、大蛇グラの紅葉に期待が膨らむ。シャクナゲの林を過ぎて急な所を登ると日出ヶ岳の山頂に出る。
山頂には展望台があり登ってみると雲があって大峰山の方は見えなかったが、熊野灘がうっすらと見えた。冷たい風があり寒いので休憩をそこそこにして山頂を後にする。日出ヶ岳から先は木道を下って、木の階段を登り返すと正木嶺で、振り返ると日出ヶ岳の景色が良かった。また、周辺は笹で被われた気分の良い所で、ゆっくりしたいところだが、帰りのバスのこともあるので先を急ぐ。正木嶺を越えて木道を下って、登り返して行くと1641mの正木ヶ原で長めの休憩をする。ここまで来ると大蛇グラに寄って大台ヶ原の駐車場に2時間で行けるので一安心である。

大蛇グラに行く途中で、岩登りのゲレンデがあり、見学をしながら歩いて13時に大蛇グラに着いた。写真を撮り対岸に見える滝などの景色を楽しみ、少し戻った所で休憩をして、14時30分に大台ヶ原のバス亭に着いた。14時30分のバスもあったが着替えをしたりするので15時30分のバスで大和下市駅に出て、橿原神宮前駅経由で京都駅に出て、京都駅で反省会を行い新横浜駅で解散した。

<行動記録>
 10/26 8:45登山口9:00-9:20大日グラ925-10:05キヨラ谷出会10:20-11:00千尋の滝11:25-12:15猪ヶ淵12:35-13:10平等グラ吊橋13:25-14:15桃の木山の家

 10/27 小屋5:55-6:25七ツ釜滝-6:45七ツ釜滝吊橋6:50-8:00常倉吊橋8:10-9:05尾根9:12-10:12シャクナゲ平の手前10:20-11:25日出ヶ岳11:35-12:10正木ヶ原12:25-13:00大蛇グラ13:30-14:30大台ヶ原

<山行雑感>
昨年の10月に日出ヶ岳の山行の際に大杉谷が面白そうだと思って今回計画をした。平日の金曜日出発でもあったがメンバーが集まったのには驚いた。台風の影響で25日の金曜日が降水確率100%で26日も曇り後雨の予報もあって山行の実施が危ぶまれたが、出発の前日になり26日と27日で山行が実施できそうだと思い安堵した。

大杉谷は思った以上にアップダウンがあったが、ルートはさほど厳しく無く安全に歩くことができた。しかし、頭をぶつけることがあるのでヘルメットはあった方が良さそうだ。また、前日の大雨の影響かもしれないが、大きな滝があって迫力があり面白い。難は交通費が掛かる点かも!。


記録 KOS


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