2019年冬山合宿サブ 涸沢岳西尾根の記録

日程:2019年12月27日(金)から29日(日)

12月27日(金)
横浜20:00→24:00新穂高温泉駐車場

年末の好天は29日だけとの天気予報で、急遽27日の夜に移動し29日にアタックすることにした。 27日は雪が降ったため沢渡から先は路上にも積雪があった。新穂高温泉駐車場も15cm程積もっていて既に15台程止まっていた。寝酒を飲んで車で寝袋にくるまって寝た。

12月28日(土)
6:30起床→新穂高温泉登山指導センター7:43→9:00穂高平小屋9:10→10:10白出沢出合(林道終点1550m)10:25→11:25_1785m→12:25_1970m→13:25_2160m→14:35_2350m

早くから外は賑やかになる。社内でおおよその準備をして登山指導センターに移動し手洗いや登山届の提出を済ませた。指導センターでは登山届の確認とどこに行くのかを声掛けしていた。
林道は積雪があったがすでにしっかりトレースが付いていて、歩きやすさはラッセルだった昨年とは雲泥の差だ。快適に進み昨年2時間かかった穂高平小屋まで1時20分、2時間50分かかった白出沢出合までは1時間で到着できた。

トウヒの大木から尾根に入る。意外と積雪は少なく笹が出ていていた。地形図の2198m地点まで標高を上げると西穂方面の展望が得られた。もう少しではあったが岩場がありアイゼンを装着した。単独行の重装備で急登をコツコツと高度を稼ぎ2350mの幕営適地に14:35に到着した。すでにテントがぎっちり張られていた。なんとか整地して場所を確保することができた。16:00の気象通報で天気図を書いた、予想どおり好天は明日で終わりそうだ。穂高岳山荘の冬季小屋へ上がるのは止めて往復することにする。テントは2人用なので広くて快適。

12月29日(日)
5:30起床2350m 6:45→7:30_2580m→8:20蒲田富士→10:10涸沢岳10:20→11:50蒲田富士→13:15_天場2350m14:15→17:10白出沢出合17:25→18:15穂高平小屋→19:20新穂高温泉登山指導センター19:50→金沢

周辺は日の出前からあわただしかった。今回は単独で自由気ままに歩きたいので多くのパーティーが出発していった後の6:45に出発する。最後尾と思われた。ワカンも赤旗も持つのをやめた。
歩き始めの急登を越えて樹林帯を縫うように進み、もくもくと高度を稼ぐと蒲田富士からの稜線上に出る。下山時に迷いやすい所で赤旗が沢山立てられていた。その先の稜線上にも沢山旗が立てられていた。蒲田富士までの稜線は最高の眺めのスカイラインだ。雪庇はそれほど発達していなかった。Fixロープのある所は雪に埋もれていて稜線上を進む。1,2か所岩登りをする場面がありバイルを持ってきたのでフッキングをしたりして乗り越えた。F沢も雪崩を避けて稜線上を進む。雪が少ないのでガレ場歩きの所もあった。ゆっくり出発したおかげでジャンダルムや奥穂と周辺の山々を眺めながら静かな山登りを楽しむことができた。涸沢岳山頂はさすがに風があって寒かった。写真を撮って早々に下山することにした。穂高岳山荘前には多くの登山者がいて、奥穂の山頂にもまだ人がいた。

涸沢岳でさっさと引き返したので先行する登山者もなくスムーズに下ることができた。途中振り返ると岩場で渋滞していた。クライミングでのアイゼンとピッケルの使い方を練習していないと怖いかもしれない。 天場に13:15に着くことができた。晴天のおかげで自分のテントはさらに傾いてしまい、相変わらず混雑していて移動する余地もなかった。明日は雨になる予防なのでさっさと下山してしまうことにした。
テントを撤収して14:15に下山開始。食料も減っておらず装備は重い。大幅にスローダウンしてトウヒの大木まで辿り着いた。白出沢の林道終点で大休止してヘッドライトを点灯し長い林道歩きを終えたのは19:20だった。



記録 KN


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