北ア・奥穂高岳・北穂高岳

日程:2019年9月28日〜10月2日

<概要>
 当初は北ア・裏剱を考えていたが、気圧の谷や台風の影響で天候が良く無いということで、出発前日にサブ案であった涸沢ベースの奥穂高・北穂高の往復登山に切り替えた。その理由は涸沢なら天候が悪くても6〜7時間で上高地に抜けられることと、日程が一日短かくて済むからである。
出発前日の天気予報では、28日から29日にかけて曇り時々雨で30日が良い予報であった。

<行動記録>
 28日 天気:曇り後雨
 朝に家を出発するとき、横浜は晴れていた。新宿から7時15分発の上高地行きのバスに乗車して、バスが上高地に近づくにつれ、雲行きが怪しくなってきた。土曜日ということでバスが少し遅れ、12時50分に上高地に着いた。
到着後に弱い霧雨が降り始めたので雨具の上を着用して歩き出す。1時間ほどで明神に着く頃には霧雨は止んだので雨具を脱ぐ。予報では15時頃から雨マークが付いていたので徳沢でテントを張ろうかと思ったが、横尾まで歩いて行く。横尾に15時55分に着いた。天気が持って良かった。直ぐに受け付けをしてテントを張り終えると雨が降り始め、ついていたと思った。結構な雨が降ったが、夜半には上がっていた。

 29日 天気:曇り時々雨
 4時20分に起床して、テントの外を見ると、雨は止んでいたが。5時過ぎに明るくなりはじめ稜線を見ると厚い雲に覆われていた。6時20分に横尾を出発して、屏風岩を見ながら歩き1時間ほどで本谷橋に着く。本谷橋を過ぎてから急登となる。8時頃より霧雨が降り始めザックカバーを付ける。樹林帯なので雨具は着用しなかった。40分くらい急登を登り、水平な登山道となり、Sガレの手前で休憩する。そこからさらにトラバース気味に登って行き、涸沢ヒュッテの小屋が見えてからが長く感じた。
 9時40分に涸沢に到着する。直ぐにテントを張った。穂高の稜線は雲に覆われていた。おそらく稜線は雨が降っているだろうと、今日の行動はここまでと言うことで、紅葉の名所の所まで10分ほど登って様子を見る。紅葉の色づきは例年の4割程度かと思う。その後、ヒュッテへ戻り涸沢ヒュッテ名物のおでんを摘まみに生ビールを飲む。

 平日なのに人の多さに驚く。ヒュッテでは本日は200名以上の宿泊者がいるとことで涸沢小屋を合わせると300人を越えるだろうと推察される。ヒュッテのベンチに座り、しばらくのんびりとする。午後より雨が降り、15時過ぎには本降りとなった。
 明日は晴れの予報なので、奥穂高岳へ登ることにして、19時過ぎに就寝する。

 30日 天気:快晴
 4時に起床してテントの外を見ると星が出ていた。5時になり明るくなり始めると穂高の稜線がくっきりと見えて、雲一つない良い天気である。

 5時20分にテントを出て、紅葉を見るポイントへ行き、5時35分から穂高の山肌を赤く照らすモルゲンロートになり、6時過ぎまで様子を見た。紅葉の所に朝陽が当たるのを見ようとしたが、東に雲が湧き残念ながら紅葉の所に朝陽は当たらなかった。6時05分に奥穂高岳目指し歩いて行った。涸沢小屋からのルートが合流するところで休憩をして、そこから25分くらい歩くとザイテングラードの取り付きとなる。岩のルートで途中のコルで休憩を入れる。穂高小屋から下山する登山者とすれ違うが、さほど多くは無かったようだ。昨日の天気が影響しているので、穂高岳山荘の宿泊者は少なかったようだ。コルから岩稜帯を登り8時10分に穂高岳山荘に到着する。
 穂高岳山荘から急な岩稜を登ると風があった。防寒の手袋をして行動して、ジャンダルムを見ながら歩き、9時に奥穂高岳の山頂に着いた。展望が素晴らしく北には槍ヶ岳はもとより白馬岳から唐松・鹿島槍ヶ岳、槍の左に黒岳、薬師岳が見える。南に乗鞍岳から御岳山、遠くは南アルプスの甲斐駒ヶ岳から塩見岳、富士山と見える。20分ほど展望を楽しみ、下山にかかる。穂高岳山荘手前の岩稜帯を慎重に下り、穂高岳山荘前で珈琲を入れゆっくりする。しかも日差しが暖かいので気持ちも良い。
 ザイテングラードを下り、取付点で休憩してから涸沢小屋の方に下って行くと、途中の紅葉が綺麗であった。
 12時30分にBCに戻り、ヒュッテのテラスで生ビールを飲みながら穂高の景色を楽しんだ。ヒュッテに来ると登山者の多さに驚くが、今日の行程ですれ違った登山者はさほど多くないので、どうも涸沢まで来て紅葉を楽しむだけの登山者がどうも多いようだ。
明日の天気を確認すると晴れ後曇りで午後は雨の予報なので、明日は北穂高岳に登ってから、テントを撤収して徳沢へ下る計画とした。

 10月1日 天気:晴れ
 4時起床して5時30分に出発する。最初は紅葉を見るために奥穂高の方へ10分くらい登った所へ行く。張れているが昨日ほどに穂高の山肌がモルゲンロートに赤く染まることは無かった。東の空に雲が湧いたためと思われる。6時過ぎまで様子を見てから、テント場に戻ってから北穂高岳へ向け歩いて行った。沢に沿った石積みの登山道を登り、北穂高沢から尾根状のジグザグのところを登って休憩を入れる。さらに登り南稜へ取り付く所で鎖が出てくる。岩稜の尾根を登って鎖を越えた所で休憩するが、天気が良すぎて夏のように暑くなった。北穂のテント場を越えて、縦走路に合流して、岩場をトラバースして最後の50mを登り切ると北穂高岳に着く。今日も天気は良く槍ヶ岳など北アルプス北部の展望を楽しみ、北穂高小屋のテラスで珈琲を入れて、のんびり展望を楽しむ。天気も良いためかキレットを越えてくる登山者が数人いた。中には奥穂高岳を越えて岳沢まで行くという女性の登山者も居た。
小屋で40分ほどゆっくりしてから下山する。南稜下部で休憩して、涸沢に2時間ほどで下った。テントを撤収して、徳沢に向かった。横尾に着いたのが15時を過ぎていたので、徳沢でテントを張ることにした。

 徳沢に16時15分に着き、テントを張ってから徳沢園で生ビールを飲んだ。徳沢ロッジでは風呂にも入れるが、風呂は明日の朝に入ることにして、19時頃に就寝した。

 10月2日 天気:曇り
 5時に起床すると、天気予報とは違い朝焼けが広がっていた。テントを撤収して6時25分に徳沢を後にする。明神で休憩して河童橋に8時25分に着いた。橋を渡り上高地アルペンホテルへ行き、日帰り入浴をする。ここは午前中は7時から10時半まで入浴が可能である。1000円と少し高い。
 風呂で汗を流し上高地BTに9時15分に着いた。10時05分発のバスの乗車整理券をもらい、ベンチで山賊焼きを摘まみに缶ビールを飲む。
 10時05分のバスに乗り新島々駅経由で松本駅に出てから高速バスで新宿に向かった。平日とあり中央道は順調で16時40分に新宿に着いた。

記録:KOS


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