谷川・ヒツゴー沢
日程:2019年8月25日(夜)〜26日
<行動記録>
8月25日
21時に海老名駅発で水上まで。みなかみIC手前から雨が降り出し翌日の天気が心配になったが、とりあえず天気予報を信じて仮眠する。
8月26日
遡行時間がかかりそうだったので、4時に起床し谷川温泉の駐車場まで車を移動させる。雨はあがっていたがTシャツ1枚では肌寒いような気温だった。4時50分に駐車場を出発し、谷川本谷の左岸にある登山道を歩く。ヒルの道として有名なので、Nさんは「山ビルファイター」、GENとIZUは「ヒル下がりのジョニー」で対策を施した。
1時間ほどで、牛首の河原に到着。ヒルチェックを行ったところGENの靴には5〜6匹取りついていたが、薬剤の影響か弱々しく丸まっていた。
さらに先に進むと、マナイタグラの稜線が見えだんだんと周囲があかるくなってきた。6時40分に入渓点である中ゴー尾根の登り口の河原に到着。遡行準備をする。
このアプローチは初めて歩いたが、ところどころ鬱蒼としてヒルもわんさかおり、崩壊間近の木橋があったりクマの物と思われる大きな糞が道の真ん中に落ちていたりと、なかなか緊張感のある登山道だった。
7時10分遡行を開始。沢に入ると明るく開けていて、気分が晴れやかになる。
最初の大滝である20Mの逆くの字滝は、水流沿いを登れるとの記録があったが、ずぶぬれになりそうだったので左側のリッジ状を登りさらに左のやぶから巻いた。藪のなかのふみ跡をたどると、滝の上に降りることができた。
滝の上は明るいナメと小滝が続いており、気持ちよく歩くことができる。
8時5分に熊穴沢の避難小屋の下から流れる沢の出合いに到着し、1本とる。ここまで、いいペースで遡行できた。
さらに進むと20Mのく字滝。下段は傾斜がなく特段問題なし。上段は右側のリッジ状を登った。
ホールドは豊富でしっかりしているので難しさはないが、そこそこ傾斜があり、高さもあるので慎重に3点支持を意識してのぼった。
くの字滝の上も、小滝やミニゴルジュが続く。水につかったり、突っ張りで突破したりと各自思い思いの方法でルートを楽しむことができた。
1カ所右側にみがかれたトイ状の7〜8Mの滝がある所で、残置スリングがある左壁から巻き気味に登ったが、スタンスがぬめって悪かった。ここは、GENが先にのぼってしまったが、
ロープを出すべきところだったかもしれない。
後続はお助けスリングを伸ばして登った。
苦労した滝が終わると、特異な形をしている20mトイ状滝。恐竜の背中のようなリッジが印象的だ。ここも高さがあるもののほぼ階段状にホールドが続いているので快適に登ることができた。
9時45分、3段の幅広滝のまえで小休止。天気は薄曇りだが、日があたると暑くなってきた。
3段の幅広滝を越えると、沢は開けナメとゴーロが続く。遠くに稜線が見えるようになってきた。10時25分に10M滝を右側から登り、大きな滝は終了。結局ロープは出さなかった。
ここからは、ゴーロが続く。このころから雲がひろがり風がでて、気温が下がってきた。炎天下だとつらい登りになったことだろう。つめの途中地形図の1,530M付近の二俣で迷うところがあったが、開けていて歩きやすそうな方を選ぶと正解のようだ。
沢型は最終盤まで続き、最後は背の低い藪の中のふみ跡をたどると、国境稜線にとびだした。
そこから肩の小屋まで約10分。12時50分肩の小屋着。小屋の裏で片付けし、天神尾根を下山。当初はいわお新道経由で谷川温泉まで歩く計画だったが、3人とも無言のうちに「あの道をもう一回歩くのか?」という雰囲気だったので、ロープウェーで下山することにした。
天神平着14時50分。ベースプラザからはバスで水上駅まで出て、そこからタクシーで谷川温泉まで戻った。
記録:GEN