八甲田山スキー

日程:2020年1月10日(夜)〜13日

 1月10日 天気:晴れ
 21時に平沼橋駅に集合してMTH車にスキー板、荷物を積み込み、八甲田に向かった。都内を順調に過ぎて、上河内SAに23:00分に着いた。今回はドライバーがMTH氏の他にMAYU氏が担当するので交代交代での運転になる。国見SA01:00,前沢SAに02:40に着き、KOSはうどん、MTH氏はそばを食べる。岩手山SAに04:15に着き、車内で仮眠して朝7時に目が覚める。
1月11日 天気:晴れ後曇り、雪
 黒石ICに8時50分に着き、八甲田ロープウエイに9時25分に着く。スキーの支度をしているとKOK氏が新しい車でやって来た。身支度を整の10時のロープウウエイで山頂に向かう。

 山頂駅に着くと青森市内から陸奥湾、岩木山が見える。まずはダイレクトコース、KOK氏を先頭で滑る。八甲田初めてのMAYU氏も軽快な滑りを見せる。積雪は130cmと少なく、樹氷も風も無いので1月の八甲田としては物足りない感じがする。

 山麓駅に着いで11時のロープウエイで山頂駅に上がり、2本目を滑る。ダイレクトコースを滑り、途中から左に入りノートラックを探しながら滑り、ゲレンデトップに出る。そして一番左にあるレストランで昼食を食べる。

 13時のロープウエイで山頂駅に上がり、変形モッコ沢へ行くことにした。フォレストコースから左に滑り込んで行く。視界があるので積雪は少ないものの雪が溜まっているところを選び滑って行く。20cmの新雪が荒らされていないので気持ちよく滑った。沢を渡り少し上にトレースがあるので、それに沿って樹林帯を滑って行って、フォレストコースの下部に出る。そして、ロープウエイ横の駐車場に直接滑り込んで、時刻は早いが今日の行動を終える。酸ヶ湯温泉に14時50分に着き、チェックインをして千人風呂に入って体を温める。その後はおでんを摘まみにビールを飲みながら話に弾んだ。
 16時過ぎに明日のツアーの予約をして、MAY氏持参の日本酒を美味しく頂く。18時半に夕食を食べ、その後は昨夜の移動の疲れか、それぞれ部屋に分かれて寝た。

 1月12日 天気:曇り後雪
 6時に起床し6時45分に朝食を食べる。売店でおにぎりを購入し、テルモスにお茶を入れ、スコップ、ゾンデをザックに入れ、ビーコンを身に着け山スキーの支度をして、8時20分頃に玄関へ行く。8時45分頃にトラックが来て、スキー板を積み、ロープウエイ駅に行くバスに乗る。

 9時15分頃にロープウエイ駅に着き、スキー板を受け取り乗車の列に並ぶ。いつも通り1Fまで並んでおり9時45分発のロープウエイに乗った。気温は−7.6℃、西の風10m、積雪130cm、昨日からの降雪10cmと1月の八甲田としては物足りないが、視界があるので初めて八甲田の山スキーを体験するMAYU氏にとっては山の状態が分かり良いと言える。

 山頂駅でツアーの確認を行い、コースは銅像コースであることを知る。ゆっくりチームで行くことにした。ボードとスキーの混合で、10時25分に出発した。田茂谷地岳までつぼ足で上がると陸奥湾が良く見えた。MTH氏が来た時は、このように景色が見えることはまれであった。板を付け滑走準備にはいる。視界が利いているので気分的に楽に滑れる。左へ滑って行き、最初の急斜面に出る。出だしが急であるがMAYU氏が真っ先にドロップインをする。すると20cmほどの新雪が溜まっていて気持ちよく滑った。MTH氏は先に滑り降りていた。八甲田初めてのMAYU氏も無難に滑っている。MTA氏もゆっくりながらも無難に滑り降りているので、かなり上達したと言える。滑り降りてシールを付ける。雪が少ないので、いつもと景観が違うので違和感がある。
 シール登行して樹林帯を前岳の下部を目指し歩いて行く。先行のウサギさんチームは前岳の頂上目指して登っているのが見えた。40分ほど歩いて前岳の下部に着いた。やはり木の枝が多く出ている。ボードが先に滑って行ったが、行動が遅く待たされたが、気温が高めなので楽に待つことができた。

 少し左へトラバースしてから滑り込んで滑ると、思いの外のパウダーで「最高!」と声が出る。やはり1月の八甲田で良い雪である。樹林が密でないところを快適に滑った。滑り降りてから樹林帯の中を右よりにツリーランを楽しむ。雪の量は少ないもののパウダーで気持ち良い滑りができた。時間が少し押し気味なので、ガイドは先に進んで行く。途中でえぐれた沢をスピードに負けないように滑り、傾斜が緩い樹林帯を滑って行くと銅像茶屋に12時30分に着いた。迎えのバスに乗りロープウエイ駅に向かう。この頃より雪がちらつき始めた。
 ロープウエイ駅に着いてから、ガイドから午後のツアーは山頂駅14時集合だと聞かされる。ロープウエイにより山頂駅に上って、持 参したおにぎりで昼食とした。待合室は混雑して座るのに苦労した。

 午後のツアーは14時10分にスタートをする。銅像コースであるが午前とは違うところを滑るらしい。田茂萢岳山頂にツボ足で登り、滑る準備に入る。霧が出て視界が悪くなった。一列になり滑って行き、一番右の緩やかな斜面を滑り降りる。下部では左に滑り込み午前と同じところでシールを付ける。シール登行をして前岳の下部に出て、右の斜面を滑り始める。ブッシュを抜けると広い斜面に出て、パウダーが溜まっている斜面を気持ち良く滑った。そこから右の樹林帯に入っていく。樹林帯のノートラックを探しながら滑り、沢を渡るところに出る。樹林帯の傾斜が緩いところを滑って行くと、数日前の荒天によりギャップが出来ており、KOSはバランスを崩し転んしまい仲間に助けてもらう。銅像茶屋に15時50分に着いた。

酸ヶ湯温泉に16時過ぎに戻り、KOS以外の4名は明日の半日ツアーの申し込みを行い、風呂に入り汗を流した。18時半頃に夕食を食べ、今日の滑りをビデオで確認して21時過ぎに風呂に入り就寝した。

 1月13日 天気:曇り後雪
 5時40分に起床して、KOSは風呂に入る。6時45分に朝食を食べ、荷物の整理をして、スキー組は待合室に手荷物を置き、KOSは帰り支度をしてチェックアウトをする。

 KOSは8時50分発の青森駅へ向かう送迎バスに乗車し、ツアー参加組は9時のロープウエイ行きのバスに乗車する。ツアーは銅像コースでゆっくり組は6名の参加でのんびり山スキーを楽しみ、13時30分にツアーを終えた。

 KOSは青森駅に10時過ぎに着き、市場の「三国」で刺身の盛り合わせを摘みに田酒を飲み、新青森駅から新幹線で東京へ向かった。  MTH氏らはツアーを終えて、そばを食べ黒石IC経由で横浜に帰った。

<山行雑感>
 八甲田山スキーに初めて参加するといずれも苦労する場面が見受けられる。しかし、今回初参加のMAYU氏は最初こそ慣れないようであったが、新雪に直ぐに慣れ雪に乗ったテレマークターンを見せていたので感心した。

 今年は例年になく温暖で雪の少ない八甲田で積雪が130cmとは驚いたしだいである。ブッシュが出ていて滑るコース取りが難しかったが、新雪があるとパウダーで快適な滑りができた。まずまずの及第点の滑りであった。

 最後に車を運転してくださったMTH、MAYU氏には感謝する。10日の21時に平沼橋駅を出発して、50分足らずで東北道に乗り、上河内SAまで3時間で行くことができたが、その後は遠いと思った。また、黒石ICから酸ヶ湯へ行く道が7時30分にならないとゲートが開かないので、この時間に合わせるのはなかなか難しいと思った。一つの意見として早めに横浜を出て、KOK氏亭で仮眠するのも良いという意見もあった。
記録:KOS

雑感:MTH
今回は交通費を安くするために車で行くことにしました。4人乗車してスキー板を載せると車内は結構狭く、移動時間が長いので大変でしたが、MAYUさんが運転を交代してくれたので運転疲れはなく移動ができて良かったです。

スキーショップカラファテの店員の話だと盛岡ICから先が地吹雪で道路が凍結していたりして運転がしづらいとのことだが、今回は暖冬のせいか雪はほぼなく順調に八甲田山へ到着することができました。

1月の八甲田山は気温−15℃、風速20m/sとロープウエイが運行停止寸前の天気を想定していたが、今回は視界もあるし、風も弱く非常に楽な天候でした。始めてのMAYUさんには良かったと思います。天候が良いのでパウダースキーを完全にあきらめていたが初日の午後から雪が降り、2日目のツアーでは雪質が良く楽しく滑れました。さすがに10人以上滑った後に滑ると斜面が荒れて滑りづらいところもありますが、山の中を滑るのはやっぱり楽しいです。

最終日はゆっくりチームが我々4名と他のパーティ2名、合計6名だったので新雪の銅像ルートを十分に楽しむことができました。 始めて八甲田山を滑るMAYUさんは、非圧雪の斜面をテレマークターンで滑っていて滑走能力が高いと感心しました。KOKさんは60才代後半にもかかわらず果敢な滑りで攻めていました。私もKOKのように攻めの滑りをしたいと思います。KOSさんは昨年から滑走日数が多くなったせいか、スピード、安定性が増したように感じました。MTAは、もともとスキーの経験が浅いが頑張って続けてきて滑走能力もあがって、楽しくツアーに参加できているように感じました。
 あらためて思うことは、山スキーを一緒にいってくれるメンバーがいることは本当に幸せな事だと思います。以上

雑感:MAYU
@八甲田の斜度はまさにテレマークにしっくりくる。どこでも滑れる。しかし微妙な沢や密林があり、やはりガイドはそのあたりを知り尽くし、気持ちいいルートを繋げてくれる。ありがたい。
A酸ヶ湯温泉がいい。濃い温泉、美味しい食事、棟方志功の美術。湯治棟で十二分にリゾートである。
B往復1,500qの移動もレガシー+アイサイトで運転疲れ無し。まさにGTカー。
C三浦敬三さんの「山スキーを楽しむなら八甲田が世界一ですよ」は真であった。何度ども訪れたい場所だ。
足並み揃ったメンバーで山スキーを3日間楽しめました。ありがとうございます。来年も八甲田よろしくお願いします。




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