裏妙義縦走(丁須の頭〜赤岩〜烏帽子岩)

日程:2015年11月28日

早朝5時半、長津田駅南口にヒゲキヨさん、マッチが集合しカタ車にて出発した。R246を少し走り、市ヶ尾ICより東名高速に入り、環八〜関越・上越自動車道を順調に飛ばした。松井田妙義ICで出て、妙義湖沿いをずっと走った先に目指す国民宿舎裏妙義があった。
国民宿舎の近くに駐車し、近くの登山口より山行を開始した。この籠沢コースは最初は沢沿いのやや急な斜面だが、すぐに大きな岩がゴロゴロとして鎖も出てきた。少し登った先の木戸では大きな岩に鎖があり、ヒゲキヨさんから『ここの鎖が困難なら引き返すこと』とのメッセージがあった。なるほど、後から考えると、この程度の鎖場は序の口といったところか。だんだん急な上りになり稜線が見え始めたら、岩場と鎖場の続くルンゼだ。登りきると籠沢のコルだが、ここからぐるりと巻く感じで山頂を目指す。北側は陽が当たらないためか、30pほどのつららが何本も下がっている。ここから鎖を頼りに岩場をトラバースするが斜面が凍結しており、慎重に足場を探す。ようやく、丁須の頭の下までたどり着き、さらにここから鎖を頼りに、Tの字の基部まで登った。岩峰に登る人もいたが、高所恐怖症のわれわれはここで充分だ。ここからの展望は素晴らしい。目の前には、冠雪し噴煙を上げた浅間山がどっしりと聳え、その右手には榛名山、そして赤城山が存在感を示している。西には先週は雪がなかったが、今は雪で白く輝いている八ヶ岳が見えた。ゆっくり休んでこれから縦走する赤岩、烏帽子岩の眺めを楽しんだ。
岩稜を越え、チムニーの鎖場に着いた。20mの岩溝を降りるのだが、なかなかの高度感で緊張する。慎重にゆっくり下る。しかし、その先も鎖場の連続だ。傾斜のきつい岩場の鎖を伝い這いあがり、赤岩のトラバースは絶壁の空中にアルミのハシゴが掛かっている。上からは岩が落ちてきそうな雰囲気だ。途中にはアモイ像のような芸術的な岩も見えた。
ようやく、三方境へ向かう稜線を歩き、岩場も鎖場も終わり、地面を歩く心地よさを感じた。振り返ると縦走した奇岩が一望できた。三方境で一服し、さらに少し登った女坂分岐から、破線の女道を下ることにした。快適な下山と思っていたが、枯葉の絨毯は岩の隙間や道の穴を隠し危険だ。また、沢の斜面では枯葉の下の岩場が凍結して滑り、川まで落ちそうになった。やれやれ。女道入口からは林道歩きだ。30分程度で国民宿舎妙義に着いた。妙義の岩歩きは本当に楽しかった。
 ここから少し走り、道の駅みょうぎに立ち寄る。前回は10月のため(霜が降りて甘みを増す下仁田ネギは11月から販売開始)買えなかった下仁田ネギを買いたかったのだが、道の駅には売ってなかった。マッチはシクラメンを買った。ヒゲキヨさんと意気消沈したが、道沿いの野菜販売所で買うことができた。これで美味しい鍋料理ができる。
 帰りの高速は混んでなかったが、環八は大渋滞だった。



(カタ記)

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