八ケ岳 阿弥陀岳南稜

2026年2月21〜22日

2/21土
  0937船山十字路−1012広河原橋−1231立場岳−1255青ナギ−1354無名峰−1410幕営地
2/22日
0600無名峰−0639P3ルンゼ取付−0837阿弥陀岳〈中央稜〉1140船山十字路

はじめに:
今期は無雪期にP3ルンゼ、P3直登を登った。前回P3ルンゼに来た際は、ノーロープで登った為、今回改めてロープを出して登る事で、ビレー点、中間支点を確認しながら登る事が出来た。2ピッチから左と右にルートが分かれており、無雪期は右ルートを登った為、今回は左ルートを登る事にした。中間支点とビレー点がそれなりにしっかりしていた。積雪期ならではのルート取りも要所にあり、山中1泊の南稜は、総合的に学びが多い冬季登攀の入門ルートだと改めて理解する事が出来た。

2/21土:快晴無風
 途中渋滞もあり、船山十字路の到着が遅れたが、GENさんが無事駐車してくれた。広河原橋を越えて、急斜面を登る手前で12本爪アイゼンを装着した。青ナギで大休止をしてから、無名峰の急坂を登る。もう疲れたな〜と思う頃、無名峰をくだった先に日向に照らされたビバーク適地が現れてほっとした。
無雪期は右側斜面に一段下がった土手状の平地があったが、雪が吹き溜まっている為、左側斜面をスコップで掘って整地した。奥に3名1組のパーティーが既にテントを設営しており、明日の出発時間などをお互いに確認して、渋滞にならない様に相談した。雪を溶かして水を作って一休みした後、暮れ行く山々を見ながら夕食を摂り、日没後すぐに就寝した。夜中に外に出ると、星空の下に甲府から諏訪まで夜景が広がっていた。

2/22日:微風
4時に起床し、5時半にテントを撤収し、6時に出発する。東の地平線にオレンジ色が滲み出して富士山の陰影が良く見える。P3ルンゼの取付きに来る頃にはすっかり明るくなった。
[1Pリード:AB]
トラバース手前(木彫りの観音様がある所)をビレー点にして登攀を開始した。ルンゼ直下のリングボルトを中間支点にする。そこをビレー点にするとリードが落ちた時にフォールラインになるし、リングボルト1つでは落下を止められない。ルンゼ手前にカムが入りそうな岩溝があるので、そこも中間支点になるかも知れない。ルンゼの雪は少なく、薄氷が張り付いていてアックスが決まる箇所は少なく、1ピッチの終了点まではめぼしいピナクルもなく、リングボルト、岩溝にキャメロット0.5カムで中間支点を作った。35m程ロープを伸ばした所の終了点にてRCCボルト2つでビレー支点を作るとひとまず安心した。
2ピッチ目は何となく左にルートを登り、右ルートにトラバースする事も出来たが、右ルートはどんどん岩質が脆くなっていく印象があったので、偵察もかねてそのまま左ルートを詰める事にした。木の根や岩溝にキャメロット0.5カム、リングボルトで中間支点を取り、40m程ロープを伸ばした先のピナクルでビレー点を構築した。そこから上部は緩傾斜の雪稜になっており、GENさんが先に登り腰がらみで確保してくれた。
日に照らされた広場で大休止してから、阿弥陀岳への狭いトラバースを通り、岩を巻くように登るといきなり山頂に着いた。
山頂には、北稜から上がって来たパーティーも到着している所だった。少し休憩してから、中央稜の下降点を慎重に下り、静かな中央稜をのんびり下山した。だいぶ降りてくると広河原のアイスクライミングのビバーク適地があり、トレースも廊下の様に仕上がっていた。昼前に船山十字路に着き、延命の湯で入浴と食事を済ませて帰宅した。

記録:AB



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