雲取山 三峯神社〜雲取山〜鴨沢
2025年11月7日(金)〜8日(土)
<行動記録>
11月7日
晴天。雲一つない好天。雨続きの私(YSJ)の山行としては、まれにみる良い天気です。KOSと私は池袋駅6時50分発の西武特急に乗り込み、西武秩父駅を目指します。現地で先に到着していたIZAさんと合流。1時間半ほどバスに揺られて三峯神社に到着です。そのまま山行スタートと思いきや、IZAさんが「三峯神社にお参りしたい」とのことで、お二人は神社に向かいます。私は2週間前に三峯神社に行ったばかりなので、トイレがてらビジターセンター前で待つことに。

程なく、お二人が戻ってきたので山行スタートです。まずは霧藻ヶ峰を目指します。静かな樹林帯の道を、KOS、私、IZAさんの順に進みます。会長のお話によると、この登山道では、6月に熊が出たとのことで、腰に熊スプレーを保持し、少しの緊張感を持って歩き始めましたが、あまりに静かで、時たま樹間から刺す木漏れ日が気持ちよく、次第にユルい気分に。霧藻ヶ峰からの眺望は素晴らしく、奥秩父の山々は紅葉真っ盛りです。目の前に、会長が数日前に登頂した和名倉山の大きな山容がうかがえ、彼方にギザギザした両神山が望めます。

霧藻ヶ峰を過ぎ、お清平に差し掛かるところで、それまで少しスローペース気味に進んでいたところを、ペースアップするよう、KOSより喝が入ります。ここから、前白岩、白岩山までの登りが本日のクライマックスです。
前白岩の山頂で、台湾の方々と思われるパーティーと遭遇します。このパーティーとは、白岩山から雲取山荘にいたるまで、つかず離れずでしたが、お会いするたびに「こんにちは!」と何度も挨拶してくれます。
白岩山をすぎ、芋の木ドッケに差し掛かります。ここは、長沢脊陵へ向かう道との分岐点。以前私が「長沢背稜へ行きたい」と言っていたので、KOSとIZAさんから途中の避難小屋等についての解説が入ります。
大ダワで、それまで最後尾を歩いていたIZAさんを先頭に、この日最後の登りにかかります。稜線に出てテント場を過ぎると本日の宿、雲取山荘に到着です。山荘は大賑わいで、途中で会った台湾のパーティーも宿泊されています。夕食を挟んで四方山話に花を咲かせ、KOS持参のワインを空けたところで就寝です。
夜半にトイレがてら外に出るとキンとした冷気の中、スーパームーン明けの十六夜の月が中天にかかり、眼下に東京の夜景が広がるという、普段お目にかかれない情景が広がります。
11月8日
朝4時30分起床。朝食後5時45分に出発して雲取山山頂を目指します。まだ薄暗い山道をヘッデンの明かりを頼りに登っていくと、間もなく雲取山の山頂に到達です。地表近くに雲の層がかかっているのが幸いして、まだ日が出ていません。「間に合いましたね!」日の出を見るため先に頂上に到着していた別パーティーの方に声を掛けられます。
山頂にには十数名の方々が、今や遅しと日の出を待ち構えます。やがて地表ちかくの雲の上からオレンジ色の光が滲み出てきます。ご来光です。山頂が感嘆詞で溢れます。「わあ!」「これだから登山はやめられない!」「○〇さん、連れてきてくれてありがとう!」私もまったく同じ気持ちです。視線を少し移すと、日の光に薄く照らされた富士山の姿が。そこからさらに南アルプスの主役級の峰々が北に連なり、まさに壮観です。

しばし幸福なひと時を味わいましたが、帰りのバスの時間もあるので、名残惜しく山頂を後にします。下山は、小雲取〜ヨモギの頭〜七ツ石山と一気に下っていきます。
七ツ石山からの下山路には、所々「平将門 迷走ルート」という案内板が目につきます。
天慶3年(西暦940年)朝廷に反旗を翻し、「新皇」を名乗った将門は、中央から派遣された平貞盛・藤原秀郷の連合軍との戦いに破れ、史実ではその本拠地である石井(いわい)の地で討ち死にしたといわれています。しかしながら、将門は死なずに生きながらえたという、全国各地に広がる「将門伝説」の一つとして、将門が丹波山に逃れたという話がこの地に伝わっています。将門はここから七ツ石山を目指したと伝えられ、「平将門 迷走ルート」はその逃避行の経由地に当たります。案内板を見ると、「小袖」や「お祭」という奥多摩の地名が、将門由来であることがうかがい知れます。

さて、そうこうするうちに、ゴールである鴨沢バス停に到着です。11時21分の奥多摩駅行きのバスに間に合いました。晴天、紅葉、絶景、夜景、ご来光、将門伝説と、もり沢山の山行となりました。
記録:YSJ
<行動時間>
11/7 三峰神社バス停10:10-10:05ビジターセンター-10:20三峰神社10:25-ビジターセンター10:45-11:35ベンチ11:45-12:35お清平12:45-13:25前白岩の頭13:35-14:10避難小屋跡14:20-14:45白岩山14:55-15:35大ダワ15:45-16:10雲取山荘
11/8 雲取山荘5:45-6:13雲取山山頂6:30-7:15ヘリポート7:25-7:50七ッ石山通過-8:10七ッ石小屋8:25-9:20休憩9:30-10:15小袖登山口10:25-10:55鴨沢バス停
(IZA感想)
当初、KOSさんより、「どこか行きたい山は無いか」と言われ、雲取山をリクエストした。雲取山は、三条の湯と、小雲取谷に行った時の2回、行っているが、三峯神社から縦走した事が無かった。また、雲取山荘にも泊まって見たかった。秩父には、10回位行っているが、両神山や和名倉沢に行っても、行った所の山全体をこれまで見る事が出来なかった。今回、快晴だったので、初めて全景を見る事が出来た。三峯神社まで、電車とバスを乗り継いで、4時間40分。もう、行く事は無いだろう。
(KOS感想)
雲取山は何度か来ているが、やはり秋のこの時期の天候が安定して、紅葉もあって良いと思います。また、長沢背稜や飛竜山への縦走、山頂の避難小屋宿泊での山行、三条の湯からの登山と手軽に1泊2日程度で行くことができるので、年齢を重ねた身には適している山域であると思います。長沢背稜へ行きたいという会員もいるようですし、私自身もまた行ってもよいと考えています。