北アルプス 燕岳〜餓鬼岳縦走

日程:2025年8月24日〜26日

<行動記録>
 餓鬼岳は燕岳に登頂した際に北に延びる尾根の先にあり、以前から行きたい山であった。本来のルートであれば白沢登山口から登るのが常であるが、白沢登山口までタクシーを使用することと、このルートはアップダウンがあり、時間がかかるとの判断から逆ルートで山行に臨んだ。また、燕山荘のテント場を7月中頃で申し込んだ時点で23日(土)は一杯で24日に予約した。

8月23日(土)天気:晴れ
 穂高駅近くのホテルに宿泊する。

8月24日(日)天気:晴れのち雨
 天気予報で24日は昼過ぎから雨の予報で、早めに登ろうと言うことで穂高駅4時40分発のバスで中房温泉に中房温泉に5時35分に着いた。日帰り登山者も多いようで2台(24人乗り)のバスはほぼ満車(途中の駐車場から乗車を含め)であった。

 5時45分に歩き始め6時25分に第一ベンチに着いた。その後、第二ベンチを過ぎた所で登山道の渋滞でペースダウンする。最後尾の方が「抜きたい方はどうぞ!」と言っていたが、登山道が狭く抜くことは出来ない。第三ベンチを過ぎて快調に歩く。富士見ベンチの手前で休憩を入れ、合戦小屋に8時45分に着いた。ここの名物はスイカである。気をそそられたが水分補給をして先を行く。合戦沢の頭まで思いの外早く着いたので、休まずに歩き燕山荘に9時40分に着いた。
 テント受付を済ませテントを設営する。10時35分に燕岳に登った。イルカ岩、めがね岩、ゴリラ岩などを見ながらゆっくり登り30分ほどで燕岳山頂に着いた。雲が広がっているが雨に遭わずに済んだ。燕山荘に戻り水を1?200円で明日の行動用の水を含め3?購入し、缶ビールを買ってテントに戻る。天気予報通り14時過ぎから雨が降り始めた。
 明日の餓鬼岳の天気は昼頃には雨が降る予報で3時起床として、早めに出発することにする。

8月25日(月)天気:晴れ後雨
 3時に起床すると満天の星空で星が美しい。テントを撤収して4時40分に出発する。5時05分に燕岳山頂に着いた。日の出は5時08分と言うことで朝陽を眺めたが、東に雲が広がり、雲の下から朝陽が登ってきた。しかし、景色は中々良い。槍ケ岳から鷲羽岳、野口五郎岳の稜線と立山も見えている。
 5時20分に山頂を後にして北燕岳に着いて、燕岳を見ると山頂に居た登山者は居なくなっていた。奥北燕平で休憩して、登山道は下っている。登山道に下草が覆い被り、足下だけでなく腰辺りまで朝露に濡れる。特に東沢乗越辺りではクマ笹の背丈が高くかなり濡れた。

 東沢乗越から標高差150mほどの登りとなる。樹林帯で景色はあまり見えない。森林限界を抜けたと思ったら、8時05分に東沢岳に着いた。山頂に道標は無かったが、餓鬼岳方面が良く見えた。

 その後の登山道は岩稜帯のアップダウンがあり中々ペースが上がらない。岩稜帯から樹林帯のトラバースに入るがこれもアップダウンがあり先が思いやられる。東沢岳から2ピッチ歩いた辺りで、餓鬼小屋からの5名の登山者とすれ違う。
 ようやく剣ズリのトラバース辺りに来て休憩を取る。岩壁に杭が打たれその上に木の板が設置される所を行くのだが、バランスに注意を払いながら歩くので、ペースはやはり上がらない。ハシゴも幾つか越えて、ようやく餓鬼岳が見えてきた。あとは3〜4のピークを越えて行くだけだが、小さなアップダウンがある。ようやく餓鬼小屋に12時15分に着いた。東沢岳からコースタイム3時間の所、4時間半を要した。なかなか手強いルートである。曇空が日差しを遮ってくれたのが幸いした感じである。テントの受付を済ませ、来た道を少しもどりテントを設営した。スペース的には5〜6張りが限度である。
 テント設営後に小屋の裏手の餓鬼岳に登った。周囲はガスで展望は無い。小屋に戻り水を2?と缶ビールを購入した。テントに戻り冷えたビールは実に旨い。14時過ぎから雨が降り出し15時頃にはかなり激しく降った。夕方一時的に止んだが、夜中も断続的に雨は降った。

8月26日
 3時30分に起床すると、雨が降っていたので天候の回復が遅れていると感じた。朝食を食べていると雨は小降りとなり、テント撤収する頃には雨は止んだ。

 5時30分に餓鬼小屋を出発する時には、東の空から太陽が上がってくるのが見えたが、直ぐに厚い雲の中に消えた。朝露対策のため上下雨具を着用して行動した。

 小屋からしばらく傾斜が緩い所を歩いた。尾根に出る手前で右に高度を下げていくつづら折りの道で、クマ笹でかなり濡れる。百曲がりの手前で休憩をした。
百曲がりを過ぎて右の尾根に登山道が延びている。尾根に取り付くと傾斜は緩くなる。大凪山の手前の鞍部で休憩する。大凪山は目立った山頂は無く、むしろ山らしき所を越えてから山頂を示す道標があった。その後の登山道は急な下りで歩き難い。登りの登山者2名とすれ違う。1本休憩を入れて、最終水場に着いた。

 水場に付けられた橋は落ちていて、少し下流を渡り対岸に渡る。その後は斜面に付けられたトラバースの登山道で、道幅が狭く慎重に歩く。そして沢床に降りて赤布を頼りに歩くのだが、ハシゴがあったりと変化に富む。そして、右に高巻をして行くとようやく魚止めの滝に着いた。再び沢床を歩き右の尾根に登って下ると水場に着いて休憩をした。ここからの道がまたやっかいな道で、岩壁のトラバースの道で、岩に打たれた杭をたよりに歩いたり、鎖を頼りにヘツッタリと歩くのに慎重にならざる終えない。
 ようやく11時20分に白沢登山口に着いた。ここでは電波も無いので、JR信濃常盤駅まで6km程なので歩くことにした。歩き始め30分ほどしてトラックの方に乗せてもらい信濃常盤駅に12時15分に着いた。炎天下で歩かずに済みとても助かった。  12時36分発の信濃大町駅行きのオンデマントバス(平日のみ運行、料金200円)があり、乗車して信濃大町駅から大町温泉の薬師の湯へ行き汗を流し、信濃大町駅から松本駅経由で横浜に帰宅した。

<行動時間>
8/24 穂高駅4:40-5:35中房温泉5:45-6:25第一ベンチ6:35-7:50標高2150m8:00-8:33合戦小屋8:45-9:40燕山荘(テント設営)10:35-11:05燕岳11:20-11:45燕山荘(テント場)

8/25 燕山荘4:40-5:05燕岳5:20-6:05奥北燕平6:15-7:10東沢乗越7:20-8:05東沢岳8:20-9:05休憩9:15-10:30トラバース休憩10:40-11:45剣ズリ11:55-12:15餓鬼小屋12:50-13:00餓鬼岳-13:05餓鬼小屋-13:10テント場

8/26 餓鬼小屋5:30-6:15百曲手前6:25-7:25大凪山手前鞍部7:35-8:25休憩8:35-9:20最終水場9:35-10:30水場10:40-11:20白沢登山口

<山行雑感>
 東沢岳からのルートは岩場のアップダウン、トラバ−道のアップダウンが厳しいが、稜線の奇岩が連続するのを見ながら歩くのは、新鮮味があるが足下を確認しながら歩くので気が抜けない。特に剣ずりは岩壁に杭が打たれ、その上に板が渡されており、慎重に行動する。雨の日などは板や岩場が滑るので行動は避けた方が良いと思われる。
 餓鬼小屋から白沢登山口まで6時間を要したので登りなら8時間程度かかりそうである。
 白沢登山口からタクシー利用の場合は小屋に頼めばタクシーを手配してくれる。



記録:KOS



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