越後・十字峡〜丹後山〜中ノ岳

2003年11月22日(夜発)〜24日

 当初21日夜発の予定だったが、一時的に冬型になり山があれそうだったので、出発を1日遅らせた。22日22時新川崎駅集合。関越トンネルを抜けると雪。湯沢まで下りると雨、六日町ICからの一般道には積雪はなかった。三国川ダムを過ぎてダム湖畔の道を十字峡へ向かう。十字峡の駐車場まで入る予定だったが、途中の道が土砂崩れでふさがれており、仕方なく湖畔の広場に車を止めて車内で仮眠した。それにしても、21日に出発していれば、この土砂崩れでまた車を残置するところであった。あぶない、あぶない。

 23日6時40分出発。周りの山はうっすらと雪化粧をしている。十字峡までは20分ほどで到着。思ったより時間のロスはなかった。さらに三国川沿いの林道を進むと40分ほどで丹後山の登山口に到着した。ここからいっきに急登となる。落ち葉が積もっているので歩きにくい。標高900mくらいから、雪がでてくる。ブーツが埋まるか埋まらないぐらいなので、ほとんど問題ない。ときおり樹木の間から稜線を眺めることができた。こまめに休憩を取りながら登っていく。お昼前から薄曇りとなり、時折、霧が視界をふさぐ。樹林帯を抜けしばらく明確な尾根を登ると傾斜がゆるくなり稜線に近づいたことを知る。稜線にでるとすぐに立派な避難小屋が見つかる。ここで泊まると翌日が大変なので、通過する。小屋から丹後山の頂上はすぐ。頂上は広場のようになっており、あまりはっきりしていない。道標がないと見逃すところだった。12時15分。今日中に兎岳付近まで行こうと、先を進む。稜線の雪は深いところでもひざくらい、なんとか夏道が視認できる。このあたりは、広い尾根となっているので、雪が深く霧が濃かったりするとルートファインディングの難しいところだろう。大水上山の手前に利根川水源碑がある。ここで、ちょっと休憩。ここから、利根川がはじまるのだと思うと、トイレをするのもはばかられる。大水上山を越え一度コルまで下り、さらに兎岳の登りに入って少し行ったところを本日の天場とした。14時過ぎ。寒気がはいっているせいか、登りで汗をかいたせいか、テントのなかは結構寒かった。

 24日6時20分出発。兎岳頂上付近で日の出を迎える。天気は快晴。右手には荒沢岳、振り返ると平が岳を初め南会津の山々が見渡せる、さらに遠くに富士山まで眺めることができた。兎岳の頂上からは正面に越後三山の揃い踏みを拝むことができる。目指す中ノ岳は堂々としていた。兎岳から小兎岳まで下る。さらに稜線は細かいアップダウンを繰り返している。最後は標高差350mの登り返し、雪はふくらはぎ程度。二人で交代しながらトレースをつけていく。池ノ段から先は日向山からの尾根をピストンしたと思われるトレースがついており、楽になった。途中、平井さんが兎をみつけて喜ぶ。源水はお尻しか見えなかった。10時10分頃中ノ岳山頂着。朝よりは視界が悪くなったが、それでも360度の展望を楽しめた。写真をとったり行動食を食べたりしてゆっくり過ごす。10時30分過ぎに下山開始。下り始めは結構な急降下だが、日向山付近はなだらかな尾根になっている。途中凍った池の上を歩いたりもできた。日向山を過ぎるとまた急降下。だんだん雪が少なくなってくるので歩きづらくなる。最後は、落ち葉の上をすべりつつ14時10分に十字峡にたどり着いた。土砂崩れはすでに取り除かれているらしく、車が数台停まっていた。

 車まで戻り、いつもの五十沢温泉にむかう。六日町はNHKの朝のドラマ「こころ」の舞台となったため、かなり盛り上がっていた。我々も帰りに「朝倉医院」によってみることにした。車を横付けして、デジカメ片手の男二人というのは、傍から見るとかなり怪しかったかもしれない。


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