奥多摩小川谷・犬麦谷(沢登り)

2002年6月15日(夜)〜16日

 参加メンバーが5名となったので倉林車1台でいくこととした。15日夜10時に横浜に集合し、南町田で伊沢さんと合流。日原鍾乳洞より先の小川谷林道はひどい悪路とのことで愛車が心配だったが、がけ崩れも落石もなかった。しかし鍾乳洞より1キロほど先のカロー川谷出合で通行止め、ここで仮眠とした。若干の駐車スペースはある。

 翌朝は6時に起床し、6:45出発。

 45分ほど歩くと下の入渓点に到着。『東京周辺の沢』(白山書房)ではさらにうえの林道より入渓しているが、それにはあと4〜50分歩く必要あり、また、下の林道からも入渓できる情報があったので、ここから遡行開始とした。堰堤はいくつかあったが30分ほどで上の林道につき、時間短縮にはなった。

 林道を過ぎてすぐに15mの滝になる。ここは次のタツマの滝(50メートル)とともに左岸を巻くことが多いようだが、左壁が登れそうなので、倉林リードでいくことにした。途中、ハーケンも2ヶ所あり(倉林は1つしか見つけられない)、ホールドも比較的しっかりしていたが、水をもろに浴び、全身濡れてしまう。フィックスロープを張り後続も登ったが、みな大いに濡れて楽しそうだった。

 その後すぐのタツマの大滝は垂壁近く直登は無理で左岸を巻いた。3段50メートルの見事な滝であった。簡単な巻き道であるが、置いてきぼりにされた倉林は少し道に迷う・・・。

 その後「モリノ窪瀑流帯」という恐ろしい名前のゴルジュ帯に突入したが、水量少なく全然瀑流でなかった。

 しかし瀑流帯の途中にある15mの滝は、この沢の核心である。柳下にリードをお願いしたところ、快く承諾。ホールドはありそうだが傾斜が急なので手こずりそう。しかしさすがに沢慣れしているのか、柳下見事クリアした。右には明解な踏み跡があり、中野さんが先にそこから登り、上から僕らの雄姿を写真撮影してくれた。フォローで登ってみたが、最初右壁から取り付き、そこはホールドもしっかりしており安心だったが、中盤よりかぶり気味となり、ホールド乏しく岩も濡れており怖かった。

 核心を過ぎ一安心。10メートルCSは源水さんリードで難なくクリア。 その後いくつかの小滝を過ぎ、10分ほどやぶこぎをすると登山道にでた。下山は七跳尾根経由。30分ほどで林道に出る。そこからさらに1時間ほどで駐車場に戻った。

(6月15日)日原鍾乳洞より小川谷林道を1キロほど進んだところのカロー川谷出合にて仮眠

(6月16日)6:45 発 − 7:30 出合着、遡行開始 − 8:30 林道を横切る − 8:45 15mの滝(倉林リード) − (タツマの滝は左岸を巻く) − 9:40 モリノ窪瀑流帯入口 − 10:15 15mの滝(核心。柳下リード) − 11:10 CS(源水リード) − 12:15 登山道 −(七跳尾根経由) − 13:15 林道着 − 14:25 駐車場着

 3ヶ所ロープを出したが、どれもそれなりに登り甲斐があり楽しめた。核心の15mをクリアしたヤギは僕の知っている慌て者のヤギではなく非常に落ち着いた登りを見せてくれ頼もしかった。しかし、駐車場についても一人濡れていた彼の服は絶対に山用ではないと思う。 今回の行動時間は7時間40分。林道歩きが長かったが、日帰り山行には丁度いい沢でした。

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