笛吹川東沢・西のナメ沢

日程:2005年7月30日(夜発)〜31日


 30日22時東戸塚に集合し、西沢渓谷入口の駐車場へ。24時40分ごろには到着した。

 31日は行動時間が長くなりそうなので、5時40分に駐車場発。雲が多いものの、時折日が差すまずまずの天気。二俣から東沢に入り、登山道を通って山の神まで歩く。蒸し暑く、ここまでで大汗をかいてしまう。山の神からは流れの中を歩けるのでだいぶ涼しくなる。途中の沢の出合いの滝などを眺めながら楽しく歩けた。
 出合には8時10分到着。遡行準備をして8時30分ころ遡行開始。大滝から下までワイヤーがたれているが、出来るだけ使わないようにしようと話して登りはじめる。出合のナメ滝は左側の草付との境目を登る。次の2段の下部は、水流の真ん中から右にトラバースし、フレーク状を使って登る。スタンスが細かい部分があったので緊張した。上段は水流の右側から取り付こうとするが最初の一歩が滑って苦労する。助走をつけてその一歩をごまかした。そこから水流沿いにはしっかりしたホールドがあったが途中で行き詰る。杉浦さんが、さらに右側が登れそうだというので、いったん下ってチャレンジする。源水は2段目の取り付きまで下って、ワイヤーで支点を取り、ビレーする。杉浦さんは途中でハーケンを打ちながらロープをひっぱていく。残置ハーケンは一本だけあった。途中、苔がのったスタンスを使うところの一歩が難しいところだった。
 この滝をこえると大滝はすぐそこだった。大滝にも右側にワイヤーがかかっていたが、得体の知れない感じがしたので、左側の樹林帯から巻くことにする。この巻き道はかなり傾斜があったので木登り状態だった。大滝を越えても滑滝が続いている。難しくはないがペタペタ歩いて登れるというほどでもない。スタンスを選びながら慎重に登っていく。時折涼しい風が吹くのが心地よい。右から上部が崩れたナメ沢が合流してくると、水量が少なくなり源頭の雰囲気となる。さらに登っていくと、水がなくなるところの正面の枝に赤テープがあり、沢を離れる地点であることがわかった。ここから左側の斜面に入る。木々の間に踏み跡のようなものもあり、薮はなかった。11時40分に石塔尾根の開けた場所に出る。ここでしばらく休憩して下降にかかる。下降は石塔尾根をはさんで、西のナメ沢の反対側の斜面から。斜面をしばらく下ると沢型になる。傾斜はゆるく水量も少ない。どんどん下ると、右手からもう一本の沢が合流し、平坦な地形となる、この辺りから沢の左岸に明瞭な踏み跡が現れ、すぐに林道にでた。ここまで、尾根から40分ほど。
 
 ここで沢道具をしまい。林道と登山道歩きに備える。しばらく、林道を歩くと道標があり、登山道らしい道に入る。この道は、西沢の本谷にむかって下っていく。渡渉点には橋などなく、杉浦さんは飛び石伝いに。源水は裸足で渡渉する。渡渉点からは旧トロッコ軌道の上を西沢渓谷の遊歩道を目指して進む。この軌道跡は、そこらじゅうで崩壊し、今にも崩れ落ちそうなトンネルもありあまり気持ちのいいものではなかった。14時40分ころ西沢渓谷の遊歩道着。遊歩道は一方通行らしく、西沢の滝は見れなかった。15時50分駐車場到着。

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