7月会山行 谷川岳一の倉沢岩登り衝立岩中央稜

20027月6日(夜発)〜7日

 6日夜に横浜を出発し、一の倉沢出合で仮眠する。

 7日午前3時30分起床。外は生憎の雨であった。さすがに、今週は駄目かなと思い、二度寝する。一時間後再び目を覚ますと雨は上がっており、空も少し明るくなってきていた。とりあえず、取り付きまで行ってみようと、5時40分、準備して出発する。出発するころには急速に天候が回復し、青空も出てきた。雪渓は1週間前より少し後退していた。テールリッジも乾いており難なく登る。中央稜取り付きで杉浦・宮内Pと別れ準備する。中央稜には先行1パーティーのみ。この日は朝方の雨のせいか、全体でも中央カンテ2パーティー、2ルンゼ1パーティー、南稜1パーティー(杉浦・宮内)、ダイレクトカンテ3パーティーと比較的空いていた。

1P目倉林リードで階段状から、カンテの下まで。2P目は泥のルンゼをあまり上まで上り過ぎないようにして、最初の凹角からカンテにもどる。3P目のフェースを終えると、核心のチムニーが見える。チムニーは岩が乾いていいたためかそれほど難しくなかった。形状は違うが、グレード的には三つ峠の権兵衛チムニーと同じくらいか。4P目以降は、草付き混じりの簡単なルートだったが、ピッチの切り方に迷うところが多かった。結局、合計9ピッチ、最後は少しルートを外してしまい、衝立の頭から少し左の小ピークで終了とした。11時。倉林がリードしたこの9ピッチ目が傾斜もあり、ホールドも細かく少し緊張した。終了点から稜線をロープ2ピッチ分歩き、立派な懸垂下降地点を発見。ここから、北稜を下降する。見ると先行パーティーはすでにコップスラブまで下降していた。下降はロープの流れを確認しつつ、慎重に。途中で踏み跡を少し歩かなくてはならないところがあると聞いていたが、思ったよりはっきりした踏み跡で特に迷うところもなく下降。略奪点に13時過ぎ到着。ここで少し休憩。ここから見上げるコップ状岩壁はなかなかの迫力だった。略奪点からはすぐ沢に入る。衝立前沢の出合いの滝はフリーで降りれそうだったが、慎重を期して懸垂下降した。そこからすぐ、本谷の雪渓に飛び付いてあとはもと来た道をたどり、1430分、一の倉沢出合へ到着。すでに待ちくたびれた様子の杉浦・宮内パーティーと合流した。

 登り下りとも初めてのルートだったが、天候に恵まれ、無事トレースすることができた。また、後続がなかったため、ゆっくりと景色を楽しめる余裕もあり楽しい会山行だったと思います。

2002年度山行報告へ