戸隠・高妻山

日程 2003年10月24日〜26日

<行動記録>

 源水Pが戸隠連峰の西岳の縦走を行うというので、車に便乗させてもらい、鏡池まで同行する計画とした。なおかつ伊沢が下山後の行動を楽にする目的で、源水車をキャンプ場へ移動することとした。

 24日

 22時30分に川崎駅西口に集合する。乗車後30程で今週の仕事疲れからか直ぐに、眠くなる。気がつくと上信越自動車道らしい。また、眠りにつき気がつくと高速を降りている。ああ一気にきてしまたのだ!。源水に感謝するより驚き!

 鏡池のパーキングに2時55分着。車外へでると実に寒い。しかし、見上げると星の海で、しばし見とれるが、天幕の設営に尽力する。天幕設営後に直ぐにシュラフに潜り込む。寒さのためウトウト状態での3時間の仮眠をする。

 25日

 6時起床。源水組は朝食を済ませ、パッキングを終え、出発していった。その後ろ天幕を撤収し、鏡池からの戸隠連峰の展望を楽しむ。天気も良く、朝の寒さのため池から湯気が立ちこめ、幻想的で素晴らしい光景である。写真を撮る人の多さに多少幻滅をする。伊沢の運転で、車を戸隠キャンプ場へ移動する。

 戸隠キャンプ場は季節はずれのため、閉鎖されており、水道の蛇口は取り払われ水を補給するのに、うろちょろしたあげく、管理棟の下に放水されているところから補給した。

7時30分にキャンプ場を出発し、冬枯れした散策路を歩き、杉並木の奥に位置する奥社へ行く。奥社の脇の登山道を行くと結構な急登でグイグイと高度を稼ぎ、1時間ほどで戸隠連峰の壁が目の前となる。いよいよここから鎖場が出てくる手前で休憩。大きな岩の横をトラバースしていくと五十軒長屋、さらに行くと百軒長屋、ここで休憩すれば良かったと悔しがる。実はここから見る展望が素晴らしく、北アルプスの槍ケ岳が青い空に白い雪をかぶり輝いているのだ。百軒長屋からは鎖の連続で、力登りを続ける。時には30mも続き、息がハーハーとなる。胸突岩を越えたあたりで休憩するスペースがあり休憩をする。八方睨のピークはもう間近だろうが、このルートはなかなか手強い。一般ルートではないと認識する。地図も波線でないのが不思議と伊沢と話す。

 峰の戸渡りは、やせ尾根で、はいつくばるようにして行動する。時には下りもあり、しかも鎖がなく緊張させられる。時にはレイバックの姿勢でやせ尾根を移動する。そうしてようやく八方睨にのピークに到着する。11時15分。天気快晴。高妻山が見事である。その裾野の左に雨飾山のピースが見え、右には妙高山のピークが見える。のんびりと景色を楽しむ。もう源水Pは西岳へ来ているだろうかと思い、携帯電話をするが応答なし。携帯メールを入れておくこととする。

八方睨からアップダウンを繰り返し、1904mの戸隠山へ。以外なほどの目立たないピークで展望も良くない。そこから、泥が石の上を覆った状態の登山道で歩きにくい尾根状をアップダウンを繰り返し九頭龍山へ行く。ここで、休んでいると長谷川から携帯メールが入る。今、八方睨とのことで、もうそんなところまで来ているのかと驚く。きっと源水と長谷川だから飛ばしたのだろうと想像する。また、伊沢が源水Pにと一緒に行かなくて良かったともらしていた。

 九頭龍山からピークを幾つか越えて、尾根を下ると一不動避難小屋に到着する。小屋の横に4天を張り終える頃に、源水Pが到着する。我々と30分の差しかない。荷物を整理して、水の補給に小清水が行く。登山道を15分ほど下り、水場がある。水量があり助かる。5lの水をザックに入れ、登り返す。往復45分であった。天幕の中で小清水持参の地酒を三人で飲む。19時半ころ就寝する。

 26日

 5時起床する。朝食を済ませ6時出発。あいにくの天候でガスがかかる。周囲の展望は無い。昨日とは違い歩きやすい登山道を快調に登る。三文殊・四賢彗を経て50分ほどで五地蔵岳である。このあと順に六から十が出てくる。

 五地蔵岳からゆるいアップダウンを繰り返し歩き、40分ほどしてから高妻山の尾根に取り付く。ここから傾斜も強くなり、雪が出てきた。1時間も過ぎ休憩したいのだが、先頭の長谷川が休まない。グイグイと登り、傾斜が緩くなったと思ったら、ピークに出た。ここで休憩する。でも、ここは頂上ではないらしく、さらに50m程歩き高妻山の頂上に到着する。ガスの中で展望はまったくないのが残念である。記念撮影をして寒いので下山することとする。来た道を一気に降り、五地蔵岳へ登り返し休憩する。このときになり高妻山を覆っていた雲が切れる。伊沢は乙妻山へ行っていれば良かったと悔しがる。

 一不動避難小屋に戻ると、一足先についた源水らが天幕を撤収していた。自分の荷物を整理して下山する。途中の滝横のトラバースと一枚岩のところに鎖があり、慎重におりて牧場に到着する。牧場のソフトクリームを食べ、戸隠のそばを食べて、横浜に帰った。

<行動時間>

24日 川崎駅

22:402:55戸隠鏡池

25日 

6:00起床・移動・戸隠キャンプ場7:308:25奥社8:4511:15八方睨11:50 12:48九頭龍山13:0014:00一不動避難小屋

26日

5:00起床6:036:51五地蔵岳7:008:33十阿弥陀8:458:50高妻山8:55 10:17五地蔵岳10:3011:05一不動避難小屋11:2012:35戸隠キャンプ場

<山行雑感>

 頭書は高妻山のみを新幹線を使って行くつもりであったが、源水Pが戸隠縦走を実施するというので、戸隠山から高妻山の縦走とした。避難小屋は15人収容と手狭なため天幕を持参した。

 八方睨のルートは一般登山道にしては、鎖場、やせ尾根と緊張させられる行動となった。登山地図では実践で表しているが、波線とすべきルートだと思う。妙義山のルートと大差がないと思われます。一般登山者はこのルートを日帰りで抜けているようで、ほとんど八方睨ピークから戻るピストンで行動している者がほとんどで、ここを下るとは驚きを感じる。

 一不動避難小屋は近くに水場が無く、15分ほど登山道を下ったところにまで水を取りに行く必要があるので、不便なのでここを使用する登山者は少ないと思っていたが、以外にも多く7〜8名が宿泊し、天幕持参で良かったと思った。場所的には4天1張りが限度である。小屋から少し離れれば、クマ笹帯に1〜2張り張れそうな場所があったが、2〜3天が限度であろう。

 戸隠と言えばやはり手打ち蕎麦である。お勧めは水車が目印の山一屋である。ざる蕎麦で900円だが、蕎麦餅と漬け物が付いてくるので、お得かと思うし、蕎麦も旨い。中社より200m位下ったところにある(バス停近く)。

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