仙ノ倉岳 北尾根〜平標〜元橋

2002年3月22日

 <行動記録>

 天候:曇りのち小雨〜小雪

 21日、17時上野駅集合。快速と普通電車を乗り継ぎ北に向かう。計画では、谷川岳東尾根、サブ案として表題尾根を上げていた。前日入った服巻情報だと東尾根の雪の状態はいいようである。ここ1ヶ月の激務で中西の体調がいまいち、条件がそのままであれば、いけることはいけそうだが、状況悪化した場合の対応力など考慮して安全策をとった。といいながら、仙ノ倉北尾根〜平標は、1泊で行っている記録が多い。ほんとに1日でいけるかなー、という不安が残る。

 結局、水上から越後湯沢までさらに電車を乗り継ぎ(それなら、最初から新幹線でいけばいいものを)仮眠とする。

 22日、6時に毛渡川沿いの林道をあるきだす。古いトレースはあるので、それほど沈まないので、快調に歩いていると分岐を間違えてしまう。出合い近くにくると、北尾根が遠望でき、シッケイの頭あたりまで確認できる。かなりな高度である。飛び石伝いに渡渉して、尾根につりつく(8時)。雪は締まっており、トレースもあり快調に高度を稼ぐ。空も少し明るくなり、日が差してくる。ここ最近、埃っぽい街の空気と利き過ぎた暖房に慣らされてきた中西には、呼気ひとつひとつが心地よい。

 1182mまで1時間弱。なんとか完登の目がでてきた。コルに少し下って、登り返しのあたりから、北尾根の顕著なナイフエッジであるが、融雪がかなり進んでいる。セッピの基部が崩れたあたりを進んだりと、快適な雪稜歩きにはほど遠い。ジャンクションピークをへてシッケイ頭に向かってさらに高度を上げていく。すこし地表がガスってきたなぁ、と思った瞬間気流が吹き上げ、一気に視界が効かなくなる。あちこち亀裂の入った尾根を慎重に進むが、いつものごとく真紀がスタスタ先を行きちょっと不安。上部の視界の効かない平坦地を進み、小雨も降り出すなか、最後の150mののぼりをこなし(このあたりも藪が出てうるさいかんじ)無事に仙ノ倉岳着(12:50)、谷川方面の視界は効かないが、平標は遠望できる。

 寒いのでそそくさと出発。平標との鞍部は、木道や階段があらわになって、ほとんど夏道状態。アイゼンもはずし進むが、ときどき 雪に隠れた階段の間に足を踏み抜きそうになり、面倒。風も強まり、ちゃんとオーバー手袋しないと冷える感じ。平標も休まずすぎ(13:40)下山開始。視界は悪いので尾根を地形図で確認する。ひたすら下りて、平標登山口に到着。15:50運良く、16:01のバスに乗り込み、越後湯沢に戻った。

 <山行感想>

 結局天候が不安定であったため、本計画にして正解か。ただし、かなりの距離を真紀ペースで歩いたため、トレーニング不足の身にはきつかった。雪の状態は3週間?進んでいるかんじ4月の会山行のときは雪が無いのではなかろうか。

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