11月会山行・八方尾根から唐松岳ピストン

20021129日(夜)〜121

 1129日、当初22:30に二俣川集合の予定だったが、小嶋の仕事の都合により30分遅らせて出発。倉林車には、蜷川、中田、小倉。源水車には小嶋。及川は津久井湖にてピックアップ予定。津久井湖までは順調に飛ばし、24時ごろ及川をピックアップ。そして相模湖インターにて中央道にのる。源水車との待ち合わせはみどり湖PA。まだまだ遠い。倉林車はみな熟睡。すぐに倉林も居眠り運転状態となる。何度か車にぶつかりそうになり、その都度パッシングにより起きた。一度パーキングに寄り、目を覚ますが、その後も居眠り運転が続く。とうとう本当にぶつかる寸前になり、クラクションを鳴らされ、みな目を覚ます。出発時には感じなかったが、今日はあまり体調がよくないかもしれない。みどり湖PAには源水車に15分ほど遅れて3時ごろ到着。今日は無人駅「神城」まで行く予定であったが、疲労も限界に達していたので、ここで少し休むこととした。しかし、少しどころか、5:45まで寝てしまう。

 1130日、5:45にみどり湖PAを出発し、7:30、八方尾根スキー場に到着。無料駐車場があるとの情報頼りに探してみたが、まだ雪に埋もれていた。仕方なく、有料の駐車場に止めた(2000円/1台)。 8:40、ゴンドラに乗り、9:00、さらにそのさきのリフトに乗る。スキー場がオープンしているのはここまでで、もうひとつ上のリフトは動いてなかった。7〜8名の先行パーティがおり、動いていないリフトの下を登っていた。この時点では、雪もさほど降ってなく、また、寒くもなかった。我々もすぐに出発。リフト下ではなく、夏道沿いを行くこととした。トレースはなく、ひざ下までもぐるため、早速ワカンをつける。ワカンをつけ、源水トップで進んだが、小倉のワカン装着がおかしかったためやりなおす。倉林と小倉、少し遅れる。10:00、第1ケルン(1820M)着、ここで小休止。徐々に雪が強くなってきているようだ。10分休憩後、出発。30分ほどで八方山ケルン(1974M)に到着。中田も調子今ひとつらしい、ここで2回目の小休止。雪も少し強くなり、寒さも厳しくなってきたが、視界は問題なく、また、風も強くなかった。八方山ケルンからだだっ広い緩斜面が続く。下山時の視界不良に備えて何本か赤布を立てていく。その都度、高度、方角をメモした。八方尾根は所々にあるケルンで高度が確認できるため、自分の高度計のチェックも容易にできる。 第2ケルン、八方ケルン、第3ケルン(八方池)を順調に過ごし、11:50、2130M付近にて休憩。その後、下の樺をやり過ごし、12:40、2250M付近(上の樺)に到着。まだ早いが、この先ここよりいいテント場がないこと、みんな疲れ気味だったことから、今日はここで幕営とした。源水、倉林は1999年度の冬合宿にも全く同じ場所で幕営した。他パーティは誰もいない。朝見たパーティも来る気配なし。今シーズン初めての雪山。久しぶりに水作りをした。雪も風もそんなに強くない。明日は5時起床とし、7時ごろ就寝。24時ごろ一度外へ出たが、雪も風も一切なく、星が輝いていた。

 121日、5時起床。6:30には出発したかったが、倉林班が遅れ、7時出発となる。テント場は尾根からほんの少し下がったところにあり、尾根へあがってみると、見事な大雲海であった。風もなく快晴。最高の一日の始まりだった。 ワカンをつけて出発。できるだけラッセルを交代するよう言うも、シーズン始まったばかりで慣れないせいもあるのか、ほとんど源水トップとなってしまった。また、自分もラッセルについてうまく教えることができなかったかもしれない。8:00、丸山ケルンにて休憩。9:00、頂上直下の岩稜帯が始まる2590M地点でアイゼンに履き替える。ここで蜷川アイゼンを忘れてしまう!アイゼンなくても行けると思われたが、本人よりここまでとするとの申し出あり、頂上へは6名で行った。すでに、テント場を出発してから、五竜・鹿島槍や白馬三山の景観が素晴らしかったが、9:30、唐松山荘に到着すると剣岳もバッチリ見え最高だった。ここでは休憩せず、そのまま頂上へ登りつめた。10:00、頂上到着。みな、思い思いに写真をとったりした。しかし、さすがに山頂、風が強かったため10分ほどで下り始めた。及川はちょっと残念がっていた。10:25から10分ほど唐松山荘で休憩したのち、下山再開。テント場には1時間でついた。途中、山スキーを担いだ単独パーティにあった。その後も山スキーのパーティには2〜3出会う。テントを回収し、12:20、下山開始。まだまだ雲海の上であったが、徐々に雲海が上がってきているようである。13:20、上のリフト終了点に到着、10分休憩。サングラスをかけていた小嶋と及川はすっかりパンダ顔になっていた。下のリフトはスキー客の邪魔にならないよう歩くよう係員に言われ、スキー場内をそそくさ下る。14:15、ゴンドラに乗る。駐車場のお兄さんによると、今日、下界は天候悪かったらしい。我々だけが朝からあの景色を満喫できたと知り、ますますうれしくなった。帰りは行きと打って変わって安全運転、一度も渋滞なく帰れた。

 11月会山行としては十分すぎるほどの積雪量、それに2日目の快晴の中の登頂。今シーズン最初の雪山を今回のような最高の山行で終えられたことで、今シーズンは何だかうまくいきそうな気がする。個人的には、合宿も控えているので、もう少し苦労したかった気もするけど、中には先シーズンあまり雪に触れられなかったひともいるなか、みんな頑張っていたと思う。何だか前向きになれる山行でした。行きの運転につきましては、同乗者の皆さんにはご心配おかけしてすみませんでした。以後気をつけます。ただ、こんな私が言うのもなんですが、事故を起こしてからでは遅いので、運転手も同乗者も夜出発の運転には十分注意してください。

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