加賀・白山縦走

2002年7月31日〜8月3日

<行動記録>

 7月31日(水)

 横浜駅22時00分発金沢きの夜行バスに乗るべく横浜駅西口に21時20分ころ行くと中村氏が早々と待て居た。追って宮内、長谷川、蜷川と集合し、やきもきさせた小倉も10分前に集合。これで全員が揃った。バスに乗車し思い思いの飲みのもで乾杯し、22時20分には消灯されて仕方なく就寝。

 8月1日(木)

 朝6時前に金沢駅に到着。「夜行バスはけっこう眠れる」という話しに、蜷川は「ほとんど眠れなかった」と返事が返ってくる。6時40分発の別当出会行きのバスに乗車。我々を含め、25人位は登山者がいたか?。2時間ほどの乗車で、一眠りをした。

 別当出会に到着すると、登山者が多数居る。でも、荷物の状況から天幕持参ではない。 9時に宮内先頭でラスト小清水で出発。トップが皆を引っ張り中飯場に9時43分に到着。曇りであるが気温が高い。冷たいわき水が実に旨い。そこからの2本目は暑さのため中村と小清水が遅れ、ようやく勘の助ヒュッテに到着。到着して登山者の多さにびっくり。「ここのコースは水筒がいらない」と宮内が言う。よくコースを研究していると関心する。そこから、20分ほどでお花畑に出る。自然保護指導員に花の名前を教えてもらう。のんびりと花を見ながら、宮内が持ってきた図鑑と照らし合わせの行動となる。草原の実に気持ちのよい南竜が馬場に12時55分に到着。天幕を設営。別山は時間と体力の関係であきらめ、油坂の頭まで行動するこおとする。油坂の頭はお花畑が広がり、雲が出て展望が利かないのが残念。長谷川は天池まで行こうとするが、引き返してきた。

 天幕に戻り、誰がビールを買いに行くかで、シーンとなるが、中村が買いに行くとかって出た。新人の小倉もついていく。そして、まちにまったビールで乾杯。天幕の中で酒を飲む。夕方より小雨が降りだし、寝る頃には風も強くなり、雨も激しく降るようになり、明日の天候が心配となる。20時就寝。

 8月2日(金)

 4時起床。夜半から風もなくなり、よく眠れた。5時半に天幕を撤収し出発。歩きはじめ太陽の朝日が差し込め、天候に期待が持てそうだと思いきや、白山の頂は厚いガスがかかっている。尾根の急登を25分登るとアルプス展望台に到着。剣や立山の展望を期待したが、周りはガスに覆われあいにくの展望。そこからは急登を少し行き、高山植物を楽しみながら、室堂に到着。完全にガスの覆われ、夏山の青い空は体験できず残念。ここで長めの休息をとる。

 室堂のお宮でお参りし(おみくじを引いて運を占っている者もいた)、頂上へ向かう。40分ほどで頂上に到着。頂上は完全ガスの中。頂上で記念撮影をして(頂上の奥宮でも、こりずにおみくじを引いていた)、お池めぐりのコースへ向かうがガスで視界が利かない。 大汝峰の分枝にザックを置き、中村を除いたメンバーが大汝峰に向かう。このころより雷の音が耳ざわりになる。分枝に戻り、雷の音に追い立てられるようにしてゴマ平避難小屋へ向かう。歩き始め10分もすると雨がポツリポツリと雨が降り出したかと思うと本降りになり合羽を着る。尾根をトラバース気味に下るところでは、一面お花畑となり、特にクロユリが咲き乱れている。北弥陀ヶ原では湿原となり、景観が素晴らしい。天気が悪いのが残念。その後はアップダウンを繰り返しながら歩き、途中よりペースの速い宮内と小倉の2人が小屋のスペースの確保のため先に行き、中村と小清水はペースが遅れ、宮内に遅れること30後の14時15分に小屋に到着。荷物を整理し早々に酒を飲む。外は相変わらずの雨で、小屋は狭いながらも快適な生活ができた。

 ゴマ平避難小屋は新しく25人の宿泊可能であるが、この日は登山道の草刈の仕事の6名を含め20名ほどが宿泊。草刈の人に話しを聞くと、「月曜から入っているが、雨は今日だけ」と聞き、皆「だれだ、雨人間は!」と自分以外のメンバーのせいにするとともに、「まずもう二度とくることはない白山なのに」と残念がった。食事を済ませ、19時半に就寝した。

 8月3日(土)

 5時起床、天気は曇り。朝食を済ませ6時10分に小屋を出発。

 カエデ坂を下り途中休憩を入れ、2時間ほどでしなのき平避難小屋に到着。先頭を歩く蜷川はその後、数回頭が三角の蛇(おそらくマムシ)を見る。下りだけと思いきや、かなりのアップダウンがあり、時折木々を見るとブナの木が見事な枝ぶりを見せ、東に白山スーパー林道が見ながら下り、中宮温泉に下山した。

 中宮温泉の到着しだい、売店でビールを買い乾杯する。暑さも増してきたので実に旨い。予約していた山田旅館で温泉に入り汗を流し、またビールで乾杯した。この日に帰る長谷川をバス停で見送った。

<行動時間>

8/1

 別当出会9:25943中飯場10:0011:25勘ノ助ヒュッテ11:4012:55南竜が馬場 13:3014:25油坂の頭14:5515:40南竜が馬場8/2 南竜が馬場5:306:08展望台6:187:06室堂7:408:20白山頂上8:35

9:30

分枝ー9:50大汝峰9:57ー分枝10:0514:15ゴマ平避難小屋8/3 小屋6:109:19しなにき平避難小屋9:3011:15中宮温泉

<山行雑感>

いつも北アルプスに登るとその西に見える白山は、以前から登りたいと思っていた山だったので、今回計画をした。南竜が馬場からのピストンも頭に入れたが、下山してからの温泉の楽しみを考えて、中宮温泉へのルートを選択した。日本海側に気圧の谷の通過があり、天気に恵まれなかったのが残念。青空の夏山を期待していただけに、雨の中の歩きは疲れが倍増した。白山は女性的な山で、高山植物が咲くお花畑が多く、天候が雨でなかったらさぞかしよかったかと思うが、今度来るとすれば、秋のシーズンかな?・・・秋ならもっと行きたい山がほかにあると他のメンバーから言われ、そのとおりだと再認識した。

 今回リーダーでありながら、かなりのペースダウンをしてしまい、皆に迷惑をかけた。

その原因は、3日前に行った鹿島槍の疲れが残っていた点と、履きなれたはずの皮製の重登山靴が足に合わず、足に痛みがきた点(鹿島槍の山行では別段問題はなかったので自分としては意外である)が反省点として上げられる。   

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