八甲田山山スキー

>日程 2003年3月20日〜23日

<行動記録>

3月20日(木)天気:小雪

平日ともあり、朝の電車は混むと判断し早めに家を出る。案の定京急の特急はスキー板を持っての乗車は無理で、羽田行きの普通電車(神奈川新町駅より)を利用する。羽田よりANA9:15発青森行きに搭乗。10:30青森空港に着陸。天気は小雪が舞う。青森空港ではANAのスキーバスに便乗させてもらう(片道1000円で現地の係員に直接申し込む)。1時間ほどで酸ヶ湯温泉に到着。チェックインを済ませ、スキーの支度を整え13:00のロープウエー行きのシャトルバスに乗る。平日ともあり八甲田スキー場は閑散として静かである(天気もイマイチ)。昼食後、ロープウエーに乗車し頂上駅へ行くと、天候はかんばしくないものの視界があるので、寒水沢ルートへ滑り込む。例年にないパウダー状の雪質で心ウキウキして、トレースのない雪面を滑る気持ちよさは格別!。下部へ行くと傾斜が緩くなり、今度は板が走らない。悪戦苦闘しほとんど歩く羽目になる(このルートの90%は歩いたような気がする)。                                                      

この日の二本目は、直接酸ヶ湯温泉に行くコースで、以前に滑ったことのない宮様コースを行くこととする。頂上駅を15:00にスタート。頂上駅より少し下り、緩やかな登りで苦労する(シールがあった方がよかったか?)。このルートはトラバース気味に滑るコースなのだが、新雪でスキー板が滑らずほとんど歩く羽目になり、一時間たってもルートの1/3しか来ていないので宿への到着がかなり遅れそうになる。汗をかきながらようやく17:00に酸ヶ湯温泉に到着。この日は天候が良くなかったものの新雪の山スキーが楽しめた。転ぶとフワーと目の前が粉雪で真っ白になる感覚は格別でした。宿に戻り即温泉に入り、疲れを癒す。今回は飯付きなので炊事の必要がないので、風呂あがりにゆっくりビールを飲みながら夕食を美味しく頂く。

3月21日(金)天気:雪

 天気予報ではこの日は曇りのち晴れ(青森市内降水確率20%)とのことで、南八甲田へ行くこととした。林道が除雪されているので、林道を板を担ぎ笠松峠まで行く。両側は6m以上の雪の壁がつづき、笠松峠で雪の壁が切れているところから、スキー板にシールを付け歩き出す。天候は依然回復せず、時折吹雪く中、広い尾根を歩く。途中から赤布があり、それに導かれながら歩くが、視界が良くないので時折ルートを外してしまう(歩きやすいところを探していくと、自然と左にルートをとってしまい、急斜面の方にひかれてしまう)。笠松峠から2時間ほど歩いたところで、吹雪がきつく、ルートもだだっぴろい尾根で判りにくく、下山を決定する。自分たちのつけた赤布を拾いながら、緩い斜面を笠松峠に滑り降りる。そこから、林道にそってスキー板をつけて滑り、酸ヶ湯温泉に到着。早々に風呂に入り、ビールを飲む。

>3月22日(土)天気:快晴

 この日は朝からこの上ない快晴である。直食を済ませ、テルモスにお茶を入れ8:40に酸ヶ湯温泉を出発する。まずは大岳へ目指し、シールをつけ出発。沢筋に入りいつもの所で1本目の休憩。その後も沢筋にシールが快調に効き、出発から2時間かからずに大岳と硫黄岳の鞍部の仙人岱避難小屋に到着。周囲は綺麗なモンスターが青い空に映えて、最高の景観を示す。「大岳の北斜面を滑ろう」と大岳登頂を目指すが、仙人岱避難小屋からのルートは結構傾斜がきつく、アイゼンが必要なので、大岳ヒュッテからの登頂を目指すことにした。大岳ヒュッテまでは45分かかり、小屋で休憩をする。ボーダーがかなり入っていて、大岳頂上を目指して行った。だが、稜線は風がかなり強い。我々は登頂をあきらめ(少々軟弱か?)、大岳ヒュッテから寒水沢へ行くルートを滑ることにして、11:35に小屋を出発。大岳の西斜面にはスキーヤーもボーダーもいない中、我々2人が新雪の斜面にシュプールを残す。実に気分が良い(昨年とは大違い)。下に滑って振りかえるり自分のシュプールと古川氏のシュプールしかないなんて、最高だよね!。寒水沢に入ると昨日滑ってと思われるトレースで、雪面はガタガタで思うような滑りが出来なく、気温もあがり雪質が重くなっていた。13:00にロープウエーに到着。本日の2本目はと二人で相談し、赤倉岳を経由して、大岳の鞍部へ目指ことにして、14:00頂上駅から赤倉岳へシールを着けて登る。快調の登れて14:55に1500mの小ピークに到着。風が非常に強いので、稜線を行くことはあきらめ、ピークより滑るこにした。ピークの西斜面は樹林が無くかなり良い斜面で、トラバース気味に滑った。左にある沢を横切り2本目の沢に滑るルートを見つけ、多少重くなった雪面を滑り、上部毛無岱へ出る。今日の午前に滑った我々のシュプールに出くわし、後ろを振り返ると誰もいない。時刻は15:00となったものの雲一つない晴天で、八甲田山の稜線が美しい。この山には我々しかいないような気がするほど静かである。酸ヶ湯温泉い16:00に到着し、温泉へ。

3月23日(日)天気:晴れ

 この日も天気は良さそうである。大岳の西斜面を滑るために8:45発のロースウエー行きのバスに乗車し、ロープウエー頂上駅から大岳ヒュッテに向けトラバースすることとした。頂上駅からトラバース気味に沢筋まで緩やかに下る。そして、尾根にとりつき、その上部へ。ここで大岳の鞍部を目指して木の少ない所を拾いながらトラバースする。沢を2本ほど越えると、大岳ヒュッテに11:00に到着。小屋で休憩後、酸ヶ湯沢に向け大岳の西斜面をトラバースする。一気に酸ヶ湯沢を滑る。上部は傾斜も適度にあり、快適に滑れたが、下部は気温が上がったために雪質が重くなっていた。12:00に酸ヶ湯温泉に到着。

<山行雑感>

 4日間フル行動し、充実した山行であった。過去に来た時と滑ったルートと違うルートを滑れたのが良かったと思う。残念なのは大岳の東斜面を滑れなかったことだが、それはまたの機会にとっておくことにしょよう。そして、例年になく雪質が良かったし、天候にも恵まれた。22日の一日は午後になっても雲一つ無い天候は、特に印象に残っている。また、その日は午前の我々のシュプールが午後になっても変わらず残っていた(我々の他には滑った人がいない)ことは、驚きと感激であった。

 3泊4日のANAのツアーを申し込み、飯付きで54,700円は安いと思います。出来れば、青森空港までの送迎付きのツアーが申し込めればもっと良かったと思います。JASのツアーは1月に申し込みましたが、いっぱいでした。


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