御正体山〜石割山

2004年9月19日

 源水さんとは電車で待ち合わせる。予定通り鴨居駅6:15発の横浜線の車内で落ち合う。源水さんは電車で山に行くのは久し振りとのこと。八王子、高尾、大月で乗り換え、8:06に富士急行・都留市駅に到着。駅前から8:10発の道坂随道行きのバスに乗り込む。客は我々と単独の登山者の3名。どうみても登山者しか乗っていないが、律儀に停留所の案内を流す。しかし途中で面倒くさくなったのか、親切心か、運転手が「御正体入口で良いですか?」と問い掛けるので「そうです」と答える。もう一人の単独者は終点まで行くようだ。
まず、バス停前の林道に入る。随所に「御正体山→」の看板があるので迷わない。「置いていかれると困るので、私が先頭に立ちます」と言うと、源水さんが「もう普通の人に戻ってるから」と謙遜する。「何をおっしゃいます・・・」と、結局、順当に私が先頭を歩く。後の源水さんのプレッシャーを感じながら自分としてはハイペースで、林道から登山道に入る。道は良く踏まれていて歩きやすいので、快調に登る。1250m付近の傾斜が緩んだところで、一休み。天気は時折晴れるものの曇りがち。涼しい風が吹くので、登山には良い感じだ。
ここからは少し傾斜が増す感じだが、「もう?」という感じで峰神社に着く。900m登って、山頂まではあと100mほどだ。ペースを速めて登ってきたからか短く感じた。ここからは修験者の山らしく、急なアップダウンがあるが、山頂付近まで来るとなだらかになり、トリカブトの群落が迎えてくれる。山頂は、周りを木々に囲まれていて展望は得られないが、意外に広く明るく、静かで落ち着ける。
山頂部のなだらかさとは打って変わって、下りは急だ。小御正体山ではこの静かな山域には珍しく20人くらいの団体が休んでいた。前ノ岳、中ノ岳と過ぎ、奥ノ岳手前の鉄塔の基部で休憩。このコースで初めて広々とした景色が開ける。草地なので天気がよければ、ひと寝入りしたくなるような場所だ。源水さんは何故か鉄塔の電磁波を気にしていた。
奥ノ岳から少し下って山伏峠へのメインコースと離れると、途端に道が藪っぽくなる。くもの巣が気になるが、道は明瞭。途中日向峰の登り返しが長く、「いつまで登るの〜」という感じだった。でも結局、道はこの山頂は巻いてしまっている。鉄塔が見えると、石割山はすぐだ。
本来、富士山の展望台であるはずの石割山山頂はガスの中。ここからは時間も早いので平尾山をまわって下ることにする。最初は、えぐれて赤土が露出した歩きにくい下り坂だ。途中平野に向かう分岐を通り過ぎ、ほどなく平尾山に到着。ここからは山中湖全体が見下ろせて、この日最高の景色。白く輝く湖面を源水さんが「雪のようだ」と評する。地図ではここから平野へ下れることになっているが、それらしい道は無い。少し戻って、先ほどの分岐から下る。だらだらと木の階段が続き、いつのまにかペースものんびりになって、別荘地に出る。別荘の間を通って、再び林の中を歩くと登山口に降り立つ。
帰りは、石割の湯で汗を流し、平野バス停へ。道路が大渋滞でバスが大幅に遅れているようだったが、運良くあまり待たずにバスが来る。富士吉田駅に戻る道はあまり混雑しておらずラッキーだった。電車を乗り継いで、八王子経由で帰る。

【コースタイム】
御正体入口835→仏ヶ沢909→948 1250m付近955→峰神社1022→1044御正体山1105→前ノ岳1130→中ノ岳1143→1203鉄塔(奥ノ岳)1210→1305石割山1318→平尾山1337→1410登山口(平野)

2004年度山行報告へ