北ア・立山連峰・真砂沢山スキー
日程 2005年5月2日〜5日


<行動記録>
5月2日
 5月2日24時に八王子駅に集合する。0時40分発ムーンライト信州号に乗車し、缶ビールを飲みすぐに就寝する。

5月3日
 5時08分に信濃大町駅に到着する。駅でアルペンルートの切符を購入している間に、扇沢行きのバスが行ってしまった。しかし、増発便がその後すぐにあったので安心する。扇沢発の6時30分発の一番のトロリーバスに乗車できた。いつものように黒部平で45分ほど待たされる。この間に朝食を済ます。
 室堂に9時00分に到着する。今日の予定はタンボ沢の山スキーなので、ロッカーに不要の荷物を預ける。板にシールを付け、9時20分に一の越に向けて出発する。一の越手前の急斜面で、ジグザグに登り、10時45分に一の越山荘に到着する。
 山荘前を11時10分に出発する。ここは快適な斜面だが、下りすぎないように注意してすぐにトラバース気味に滑る。夏道が出ていたので、15分ほど板を担ぐことになる。右下を見ると、一の越山荘前から滑って板山スキーヤーが、登り返している。ダムまで下ると、ラストが渡渉となるために下らずに登り返しているのだろうと思う。
 東一の越11時40分に到着し、ここで昼食とする。今年は例年より雪が多いと言われるが、さほど多いとは感じなかった。出だしの急斜面を慎重に滑り始めるが、今年雪質が最高に良く、快適に滑れた。後ろを振り返ると、山スキー初心者の伊沢がけっこう快適に滑っているので安心する(ここはこけると下まで落ちてしまうので)。途中から左にトラバースして、黒部平に12時30分に到着する。ロープウエー待ちの間に、黒部の地ビールを飲む。室堂に14時30分に到着し、荷物をザックに詰め、雷鳥沢に向けゆっくり歩く。15時45分に到着し、天幕を設営して、雷鳥ヒュッテの風呂に行き、今日の疲れをいやす。風呂上がりに飲んだ生ビールがすごく旨かった。ついついのんびりしすぎて、天幕に戻ったのが5時半をまわっていた。

5月4日
 4時起床、5時45分にアイゼンをつけ、板はザックに縛り付けBCを出発する。20分ほどして尾根の急登になる。左側にトラバース気味に30分の急登がつらい、傾斜が緩くなり、尾根の昼間部が平らになっているところで、休憩する。その後も尾根を詰め、岩稜帯を抜けると真砂岳に到着する。アイゼンを外し、下ると鞍部に到着する。鞍部の中央に滑り込んだ跡を発見し、そこで休憩する。真砂沢を上からみると、広いカール状で、適度な傾斜が続いているので、胸がワクワクする。休憩していると別山の方から5〜6名の山スキーヤーが下りてきたので、この大斜面を先行されてはよろしくないと思い、伊沢に行こうと準備を急がせる。最初の滑りは雪質を確かめながら慎重に滑るが、この上ない良質の雪のために、思いいきりシュプールを描き滑る。下って自分のシュプールを見上げ、「なかなか良い!」と自己満足をする。後続の伊沢も快調な滑りを示している。誰もいない斜面を滑る醍醐味を味わう素晴らしさを満喫し、伊沢とお互いのカメラを交換して、お互いを取り合いながら滑る。どこでも雪質は最高で、スキーが軽い。途中で後続のパーティーに抜かされるが、また、抜き返し滑って行く。ガイドブックには途中で平らな部分があるとあるが、それらしきところで後続パーティーは休憩していた。我々はゆっくり滑りながらなので、途中で休憩せず滑っていく。ラストにさしかかりデブリが出てきたが、シュプールのトレースのあとをたどり滑って行き、あっという間に剣沢出会いに到着する。
 剣沢出会いで昼食とし、シールを付け、登り返す。ゆっくりゆっくり登り返していくが、なかなか高度を稼げない。途中3本休憩を入れ、ようやく剣御前小屋に到着する。
けっこう風が強いので少し休んだだけで、雷鳥沢を滑る。15時30分にBC到着する。早々に雷鳥ヒュッテの風呂に入りに行く。そして、生ビールで今日の無事な山行に感謝し乾杯する。17時過ぎまでのんびり過ごし、天幕へもどり夕食を食べて、20時に就寝する。

5月5日
 4時00分に起床する。天幕を撤収し6時00分に雷鳥沢を後にする。室堂に着いてからザックを置き、みくりが池温泉に入りに行く。
 室堂9時30分のバスにのり、大観望では待たされることはなく、順調に進み、信濃大町に12時30分の到着する。松本へ出て、15時22分の浜甲斐路に乗り横浜に16時42分に着いた。

<行動時間>
5月2日 八王子駅0:40発ー5:08信濃大町着

5月3日 扇沢6:30発ー9:00室堂着・同9:20発ー10:45一の越山荘着・同11:10発ー11:40東一の越着・同12:00発ー12:30黒部平・同13:50発ー14:30室堂着・同15:00発ー15:45雷鳥沢着

5月4日 4:00起床5:45発ー8:00真砂岳着ー8:30鞍部着・同9:00発(滑降開始)ー9:45剣沢出会い着・同10:20発ー14:45剣御前小屋着ー15:30BC着

5月5日 4:00起床6:00発ー7:15室堂着ーみくりが池温泉(8:00〜40)ー室堂9:30発ー10:25黒部ダム着ー11:55扇沢発ー信濃大町12:25着・同13:12発ー14:14松本駅着・同15:22発(浜甲斐路)16:42横浜駅着

<山行雑感>
GWの後半の合宿組の参加が少なく、2名となった。真砂沢の山スキーは数年前に計画したが、天候不順のため現地中止となったコースなので、是非行きたいコースの1つであった。以前滑ったことのある宮内氏から情報を得て、デブリはガタガタで滑りにくいということであったが、今回の雪の条件が良く、デブリも気にならなかった。なにより、真砂沢全体の滑りが快適で、上部からデブリまで何の違和感もなく滑れたのは、大きな感動である。同行した伊沢も山スキー初心者であるが、快適な滑りをしていた。
 また、春山の晴天の下の行動の後の風呂と生ビールはやめられない!。

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