谷川岳から平標山縦走

2004年4月16日(夜発)〜18日

 16日21時過ぎに上大岡を出発し、24時前に土合駅着。車中で仮眠する。

 17日6時10分出発。車道をしばらく歩き、西黒尾根の登り口を目指す。天気は晴れ。尾根の登り口はだいぶ雪が解けていた。見通しの良い場所から清水峠の方面を眺めると、雲がわいている。天気が崩れるかもしれないなと思いながら、先を急ぐ。尾根の下部はところどころ夏道が出ているところもあり、雪と土を交互に踏みながら歩いていく。上部は雪がしっかりついおり、トレースもばっちりなので、比較的楽に登れた。頂上に近づくと、ガスが出て視界が悪くなる。冬なら引き返すところだが、トレースもあり、夏道が見えるところもあるので、特に不安もなく進むことができた。トマの耳に9時50分着。展望はないが、縦走の最初のピークということでとりあえず、踏みに行ったという感じだ。肩の小屋へ下り、寒くなってきたので服装を整える。10時20分、縦走路に入る。下り始めは夏道がでており、ところどころある雪の尾根にもトレースがあった。トレースはオジカ沢の頭あたりまで確認できた。俎グラからきたものだろうか。12時過ぎ、大障子の避難小屋を過ぎたあたりでさらに視界が悪くなる。ちょうど雪原を歩いていたので、方向の見当がつかなくなった。しかたなく、少し戻った平らな場所でテントを張る準備をする。風が強かったので、難渋しながらようやく張り綱をはりおえて、さて入るかというときに、急にガスが晴れて一気に視界が広がった。目の前には赤谷川源流の穏やかな雪面が広がる。こういうのを劇的というのだなと思いしばし見とれてしまった。しばらくして、ここでテントにもぐりこむのがもったいなくなり、せっかく張ったテントだが、ザックにしまい、13時過ぎ、再び歩き出す。大障子の頭から万太郎山のコルに下るところが少し急な尾根になっているので、視界がないときに動かなくて良かったとほっとする。万太郎山の登り返しはほとんど夏道だったが、疲れがでてペースダウン。14時過ぎに万太郎山の頂上。目の前に、仙ノ倉が大きく、振り返ると赤谷川源流、北側を見下ろすと、3月の会山行でいったタカマタギから日白山の稜線が見渡せる。写真をとってしばらく展望を楽しんだ後、毛渡乗越に下る。途中の越路避難小屋を本日の宿とした。14時50分。カマボコ型の小屋でつめれば5人位はとまれるだろうか?一人なので盛大に店を広げる。

 18日5時30分出発。前日は18時ころにはシュラフにもぐりこんだのだが、10時間睡眠にもかかわらず寝坊し、4時50分起床。しかし、広い小屋で一人ということもあり、お湯を沸かしながらパッキングという技がつかえる。なんとか予定通りに出発できた。いったん、毛渡乗越までくだり、エビス大黒の頭まで登る。ここまで、70分ほど。エビス大黒の頭もなかなか展望がきくところだった。ここからいったんくだり、仙ノ倉まで登りかえす。思ったより雪が少なく、ほとんど夏道を歩けた。7時40分仙ノ倉頂上に到着。平標の頂上に人の姿がみえたので少し安心する。長めの休憩をとり、平標へ向かう。平標の頂上は多くの人で賑わっていた。下山は松手山を経由して元橋へ。初めは松手山から二居へ向かう尾根を下ろうと考えていたのだが、トレースもなく薮っぽかたので、すぐにあきらめた。10時30分に元橋着。

 バスの待ち時間がかなりあるので、17号を湯沢方面に40分ほど歩いた『宿場の湯』で汗を流す。13時前のバスで越後湯沢駅へ。駅の周辺で2時間ほど時間をつぶし、15時過ぎの電車で土合に戻る。車窓からの桜がとてもきれいだった。

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