籠坂峠から大倉

2004年11月20日〜21日

 20日早朝に横浜を出発し、横浜線・小田急・御殿場線と乗り継ぎ御殿へ。駅からバスで籠坂峠へ向かう。8時30分に籠坂峠のバス停着、すぐに歩き始める。墓地を通り過ぎると、すぐ登山道になる。なだらかな道をしばらく進むと稜線に出て、視界がひろがる。ゆるやかなアップダウンを繰り返すクロスカントリーのコースのようだ。三国峠で一度車道を横断し鉄砲木の頭に10時30分ころに到着。左手に山中湖がよく見える。山中湖畔で催し物があるのか、音楽が聞こえてにぎやかだった。懐かしい曲が流れてくるとうれしくなる。山中湖から離れ道志道沿いの尾根をしばらく歩くと山伏峠からの道に合流する。ここで小休止、昼食とした。12時過ぎに再出発。山伏峠の分岐点からは、登山道らしくなる。朝方の晴天は長持ちせず、曇り空になってきた。菰釣山まで約2時間、前半調子にのったためか、ペースダウン。細かいアップダウンが苦しくなる。城ガ尾山に15時着。モロクボ沢の頭に16時前に到着。ここからは、見覚えのあるコースだが徐々にあたりは暗くなり心細くなってくる。当初はカモシカ山行だ!と張り切って夜も歩くつもりだったが、ペースも上がらないこともあり方針変更。17時前に白石峠の手前の登山道脇にツエルトを張って泊まることにした。試験前、徹夜で勉強するぞと豪語して、やり遂げた例のない男なのである。

 ツエルト泊といっても夏シュラフを持っていっていたので、快適に眠れた。曇り空のせいか、気温もそんなに下がらなかったようだ。

 21日は2時前に起床。朝ごはんを食べて2時20分ごろに出発する。20分ほどで白石峠着。出発まえに、伊沢さんに白石峠から加入道山の付近は、武田の落武者がでるから気をつけろと脅されていたことを思いだす。ちょうど白石峠あたりからガスが出てきて、それらしい雰囲気となる。ヘッドライトであまり遠くを照らさないように、うつむき加減に足早に通り過ぎる。3時に加入道山着。いったんコルに下り大室山に登りかえす。振り返ると小田原辺りの街だろうか夜景が綺麗だった。4時に大室山手前の分岐点着。頂上には寄らず犬越路に下る。1時間ほどで犬越路に到着。ここでヘッドライトを消して空を見上げる。満天の星空だ。横浜からそんなに離れていない場所でも、こんなにたくさんの星を眺めることができることに驚いた。犬越路から檜洞丸への登りを2時間かけて登る。途中、夜があけて、右手に富士山が大きく望めるところがあった。これまでたどってきた山並みが見渡せて、ちょとした充実感を得た。檜洞丸を越えると、すれちがう人が多くなる。檜洞丸から蛭ガ岳の間は、アップダウンがあり案外大変だった。蛭ガ岳直下の急登をフーフーいいながら登り10時に山頂着。ここまで来れば一安心と山頂の小屋でコーヒーを飲み30分ほど大休止。

 蛭ガ岳を出発して、12時に丹沢山、13時塔の岳着。大倉のバス停には14時30分に到着した。
 
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