頸城山系・火打山・妙高山
日程 2005年7月19日〜21日


<行動記録>
 当初は単独の予定であったが、N氏が参加することになった。アクセスを良く調べたら急行能登号が使えることがわかり、夜行に変更した。
19日(火)
 21時45分に横浜駅にN氏と合流する。上野駅に出て急行能登号の16番線に行くと、発車30分前なのにホームに誰もいない。ホームの売店でビール等を買い込み、列車を待つ。そうこうしていると、ちらほらと乗客が来るが、結局車内はがら空き。無理もない平日なのだから・・・。ビールでほろ酔い気分ですぐに睡眠に入るが。
 20日(水)
 直江津駅到着前の午前4時に目が覚める。4時13分に直江津駅で下車する。ホームの待合い室でごろごろするが、次の列車まで1時間ほどなので眠るまではいかず。5時26分発の快速妙高に乗車する。6時05分に妙高高原駅に到着する。バスの時刻までこれまた1時間待ちと、直江津駅到着から眠るに眠れず。
 7時20分発のバスに乗り、笹ヶ峰に8時05分に着いた。天候は曇りだが、明け方より天候は回復気味で、少し青空も見える。トイレと朝食を済ませ、8時25分に出発。緩い登りを行くと、45分で黒沢に出る。立派な橋が架かっていた(以前着たときは橋は無く、太い木の上を渡った)。ここで水の補給をする。
 ここからが本日の核心部の急登が続く。1時間ほど頑張り、十二曲を越えたあたりで休憩する。傾斜は緩くなり、尾根状に出たと思ったら富士見平に到着した。ここまで曇りが幸いしたようであるが、ペースは上がらずに蜷川氏のかなり遅れる。地図では黒姫山の頂上に富士山が見えるとあるが、見えなかった。しかし、途中の登りでは、北アルプスが雲と雲海とで挟まれた状態で見えた。五竜・鹿島槍・白馬岳の山々が見える。しかし、その後は雲が下がってきたので、展望は良くなくなる。
 富士見平から尾根を一つ越えて、火打山が見え、その右の方に高谷池ヒュッテが見える。静かで、緑が綺麗である。12時に高谷池ヒュッテに到着する。天幕の受付をして天幕を張る(結局天幕は我々だけ)。
 高谷池の北側にある登山道を行くと、湿原地帯があり綺麗である。その奥にある天狗の庭は地とうの水面に火打山が写り、ロケーションの良さを感じながら木道の登山道を行く。ハイマツ帯の登山道にかかり、高度をかせいで行くと1時間強で雷鳥平に到着する。ここで休憩して、火打山の頂上へ。天候は今ひとつで、北アルプスの稜線は雲がかかりあまりはっきりとせず、妙高山・火打山の周辺の山が見えるのみで、残念である。頂上でゆっくりとし、来た道を戻る。天狗の庭や高谷池の景色は良いので、来たかいがあったといえよう。天狗の庭周辺の湿原の植物(ミツガシワやワタスゲ)が綺麗であった。通常ワタスゲは7月上旬に咲く花であるので、これも雪が多かったせいで、1〜2週間の花の時期がずれているのだと思う。
 高谷池ヒュッテに戻り、小屋で残雪で冷やしたビールをゲットして、飲んだのど越しの良さに感激して、高谷池の畔でまったりした。
 夕食を食べた後、池周辺で夕焼け空の刻一刻と変化する雲の様子を眺めて、天幕に入り酒を飲み、地図で明日のコースの確認をした。
 21日(木)
 4時半起床、天幕を撤収して6時に高谷池を出発する。天候は曇りで、火打山の頂上は見えなかったが、日が昇るにしたがって、だんだんと雲が切れはじめた。
 高谷池から茶臼山を経て黒沢池ヒュッテに到着する。そこから急登を行き傾斜が緩くなったところが、大倉乗越である。妙高山の外輪山の一角である。トラバースにて下ること30分で燕新道の分岐点である。残雪は残っているが、きれいとは言えず飲みたいとは思えなかった。地図では水の印があるので、もう一つとなりの沢筋の残雪から得るのではないかと思う。
 分岐点からが本日一番の急登である。谷筋を詰め、苦しい登りが続く、1時間ほどで苦しい急登を越えたところで、休憩した。そこから頂上を見て左に巻きながら登山道を登る。稜線にでて少しして、妙高山の頂上である。頂上に荷物をデポして、妙高大神へ行くが、高校生の集団が占拠していて、うるさいのでそそくさと戻り、妙高山の頂上で休憩する。
 登ってきた登山道を戻り、燕新道の分岐点へ。分岐点から沢筋の道を行くと地図では、10分で長助池とあるが、20分かかって長助池に到着。
 大倉池の関温泉への分岐点に到着して休憩。そこから少し下った黄金清水で水筒の水を入れ替え、大倉沢の渡渉点で沢を渡り休憩する。そこから30分で麻平に到着。
 燕温泉手前の最後の沢にさしかかり、橋が壊れているのを発見する。とりあえず橋のたもとへ行き、橋の下へ目をやると、巻き道らしきものがついているので、荷物を置いて下ってみると、橋の修理の人のための仕事道があることを発見し、沢にも簡単な板を渡してあり、そこを行くこととする。
 燕温泉に到着し、関山駅行きのバスの時刻を確認してから、温泉で汗を流し缶ビールで今日の行動で疲れた体に、活力を与えた。今日の行動時間9時間は結構疲れた。来週の白馬・朝日岳縦走にしばしの不安が残った・・・。

<行動時間>
19日 上野駅23:33発ー

20日 4:13直江津駅着・同5:26発ー6:05妙高高原駅着・同7:20発ー8:05笹ヶ峰着・同8:25発ー9:10黒沢橋着・同9:25発ー11:00富士見平着・同11:15発ー12:00高谷池着・同12:35発ー14:20火打山着・同15:00発ー16:15高谷池着

21日 高谷池6:00発ー6:40黒沢ヒュッテ着・同6:55発ー8:00分岐点・同8:10発ー9:40妙高山着・同10:20発ー11:10分岐点・同11:15発ー12:10大倉分岐・同12:25発ー13:40渡渉点着・同13:50発ー15:05燕温泉着・同16:36発ー関山駅17:21発ー長野駅19:34時(長野新幹線)

<山行雑感>
 数年前にこのコースで6月下旬に計画をたて、実践したところ雪のために火打山はピークを踏んだが、妙高山は行けなかったので、今回計画をした。天候が今一だったのが残念です。でも、妙高山はアップダウンがけっこうきつく、疲れました。体力アップに努めたいと思います。

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