東北・八甲田山・山スキー
日程 2006年3月11日〜13日


<行動記録>

3月11日

 羽田空港に7時に集合した。板とザックを宅急便で宿まで送ってしまったので、荷物は軽くて気楽だ。登場手続きを済ませ、手荷物検査を受けて中へ入る。朝食を食べようかと思ったが、あまり時間がないので、サンドイッチを買い、機内に入る。機内でのテレビの天気予報を見て、低気圧が近づいていて今日から天気が崩れそうなので、「今回もだめか」と思った。

 青森空港に到着し、空を見るとやはり予報通り曇りであった。八甲田連峰が見えるので、今日はまだ持ちそうかと思った。今回は、JALのスキーツアーなので、宿までの足があるので安心。バスに乗る。ホテル城ガ倉へ直行のバスで、11名のスキーヤーが居た。ホテルに10時に到着する。11時にゲレンデへ送ってもらう。暖かく道路は春のように雪が溶けていた。まずは足慣らしと雪質を調べる意味もあり、モッコ沢へ入ることにした。頂上駅直下から柵をくぐり、沢へトラバース気味に入る。雪は重く、しかも、ボードの連中の足跡がでこぼこして不快な滑り。板を走らせるために、後傾になって不安定な滑りとなる。沢筋を滑り、下部を左に曲がりトレースをたどりながら滑る。樹林帯の中でルートを外れ、中途半端な所に出てしまった。右に大きくトラバースして、正規のルートに入り、沢を渡る。そして、フォレストコースの下部へ合流する。

 「2本目は」、どうすると二人で考えるが、行きたいコースはないので、ダイレクトコースへ行きましょうと滑る。思い雪に足を取られながら滑る。

 「3本目は」、と考えて、モッコ沢を滑り、16時のバスを待つより、中央ルートから城ガ倉へ行くコースを選択するすることになり、ちょっと速いが14時に滑り出す。竿を頼りに滑り、沢を一本越えて、湿原に出る。平坦な雪原をしばらく歩き、緩やかな斜度の樹林帯を滑り、ホテル城ガ倉に14時40分に到着した。

 荷物を整理して、ビールを飲んでいると、団体が戻ってきたので、風呂が混む前に入ろうと、風呂へ行く。風呂は酢ケ湯と違い、透明なさら湯であった。風呂からあがり、部屋でウトウトとする。18時半に夕食を食べる。和食で量的にもさほど多くなく良かった。夕食後はテレビを見ながら、うだうだして22時に就寝した。

3月12日 雪

 6時30分に起床する。窓の外を見ると雪が降っている。昨夜の天気予報通りであった。朝食を済ませ、8時半のバスでロープウエー駅に行く。到着しると8時45分の臨時のロープウエーに乗る。しかし、速く行っても今日はガイド付きの山スキーだから、頂上駅で50分ほど待つこととなる。

 頂上付近での天候は、雪で視界が50mほどとかなり悪い。気温ー7℃、風速14m昨夜からの積雪は10cmと掲示板に書いてあった。

 9時50分に八甲田温泉ルートへ出発する。最初は板を担ぎ、頂上まで坪足で歩く。ガスの中で板を付け、緩やかな斜面をトラバース気味に滑る。視界が効かないので、ゆっくりと先頭について行く。そして、しばらく平坦な所を歩き、鳴沢台地の東斜面を登り、休憩する。

 いよいよ八甲田温泉ルートの一本目の滑りである。斜面の斜度があるので、雪崩に注意を払いながら、新雪の斜面に突っ込んでいく。膝下の新雪で、雪が軽い。まさしく、パウダーの雪だ。やや、テールがひっかかり気味であるが、気分良く滑れた。

 2本目は、斜度がさほどでないが、雪の層が薄く、板のテールを堅い雪に引っかけて、転倒してしまった。3本目は斜度もあり、深雪の所を滑る。ようやく視界も開けてきた。斜面を振り返ると、どこでも滑れる感じがした。

 ここからは、樹林帯の緩やかな斜面で、新雪で板が滑るのが嬉しい。11時50分に八甲田温泉入り口に到着する。バスでロープウエー駅に戻る。そして、頂上駅でジンギスカン定食を食べる。

 午後は、カモシカコースを行くこととなる。14時に頂上駅を出発。板を担ぎ少し登る。視界が効かないので、どこか分からないが、左のトラバースしながら進み、谷筋を滑っていく。そこから右に回り込みながら滑り込み、寒水沢に滑り込む。ここからは、以前にも良く行ったコースなので、樹林帯を新雪に板を走らせて、快調に滑り、林道へ出る。ここでツアーは解散。ロープウエー駅に行き、帰りのバスまで時間があるので、頂上駅から直接、ホテル城ガ倉へ行くことにした。

 頂上駅を15時45分に竹竿をたどりながら中央ルートを滑り始める。視界が効かないので、慎重に滑る。寒水沢あたりまで来ると、少し視界が開けてきた。下部毛無岱では城ガ倉コースへの分岐点より新雪が積もる中、歩いていく。後半は傾斜もあり、樹林帯を滑っていく。16時20分に宿に到着する。早々に風呂に入り、ビールで今日の疲れを癒す(新雪のパウダーに感謝)。

 3月13日 天候:雪

 6時15分に起床する。窓の外は雪が舞い、風が強い。天気予報では、冬型の気圧配置のまっただ中、ロープウエーが動くか心配になる。

 朝食を済ませ、9時のバスでロープウエー駅に行く。頂上駅に到着し、気温ー14℃、風速22m/sであった。

 10時に頂上駅を出発する。目標のルートは銅像ルートとなった。昨日と同じように、頂上まで板を担いで登った。視界は昨日より悪く30m程しかない。板を付け、左の尾根を行き、更に右にトラバースすると、新雪の積もる斜面に出た。その斜面を一気に滑る。膝までの新雪のパウダーが思わず声を出して滑る。

 次は前岳への登りであるが、頂上へ登らず、東側をトラバースして、樹林の少ない斜面に出る。新雪が積もる斜面を選び、滑るのであるが、膝下のパウダーで気分が最高。

その次は、斜度は緩いが、新雪が積もり快適に滑れるのが嬉しい。ラストは樹林帯の中を体調に板を走らす。銅像に11時20分に到着する。バスに乗り、ロープウエー駅に戻ると、強風のため、動いていない。山麓で昼食を取り、再度ロープウエー駅に行っても、強風のため動いていないので、あきらめて宿に戻り、風呂に入りビールを飲みうだうだする。

 18時25分発のバスに乗り、青森空港に向かい、羽田に戻る。

<山行雑感>

 行く直前の10日の天気予報では、低気圧の通過で悪い予報であったが、それが、かえって冬型になり、3月にしては異例のパウダーの新雪が楽しめたのは、この上ない喜びである(3月八甲田では過去最高の雪質、しかも、2月のコンディションであった)。

 今回の目的は、東斜面の滑りを期待しての計画であったが、念願の八甲田温泉ルートと銅像ルートを滑れたのはとっても嬉しい。

 残雪期のスキーよりやっぱり、新雪のパウダーが楽しめた方が、やっぱり良い。古川氏との話しで、「これだから八甲田の山スキーをやめられない」と言ったが、もっともである。また、来年くることにする。

 城ガ倉のスキーガイドは3泊4日の保険料が500円で、一日500円のガイド料はとても安いと思います。しかし、スノボーはなし。しかし、4月1日からは半日2000円、一日3000円となるそうである。温泉の泉質は、透明でさら湯であるので、酢ケ湯の方が断然良い。料理も酢ケ湯の方が良い(量も多い)。

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