八ヶ岳南部縦走(美濃戸口〜権現岳〜天女山)

2003年2月21日(夜発)〜23日

 21日21時部屋を出発し、24時過ぎに美濃戸口到着。駐車場で仮眠。

 22日6時35分出発。歩き始めから雪がちらついていた。9時20分行者小屋到着。このころから雪が本降りになるが、あきらめるほどでもないのでアイゼンをつけ、ストックをピッケルに持ち替えて出発。文三郎の登りは苦手だ。フーフーいいながら中岳の分岐まで登る。稜線にでると風が強い。時折、強風に足をとめながらゆっくりと登っていく。程なく赤岳との分岐。寒いし、雪が顔に吹きつけてきて痛いので、頂上はパスして、キレットにむかう。天狗尾根合流点付近の鎖場は鎖が露出していたので、難なく通過。続くガレ場もほとんど夏道状態だった。12時30分キレット到着。かなり早いが、天気もよくないので行動終了。稜線から小屋まで一段下がると、うそのように穏やかだった。小屋脇に幕営。シュラフの蓑虫となり長い午後の時間を過ごした。

 23日5時45分出発。小屋の周りで積雪+20cmほど。雪は止んでいるが、視界はあまりよくない。小屋から稜線にあがるまでの短いラッセルでいきなり一汗かく。ラッセルが厳しいようだとツルネから下山することも考えたが、稜線にあがると雪はほとんど飛ばされており、歩きやすかった。6時15分ツルネ。7時15分旭岳頂上。権現岳直下のハシゴをのぼり一段上がると、ちょうど視界が開けてきた。権現岳の頂稜部がかっこいい。8時5分頂上着。あとは下るだけだ!と思ったが甘かった。三ツ頭手前の鞍部からラッセルとなる。急な下りは楽だが、天の河原までは長い長い緩傾尾根となっている。ご丁寧に微妙に登り返している部分もあり、たいへん。車にワカンを置いてきたことを後悔した。ようやく、トレースがあったとおもったら、すぐに天女山。時刻は12時10分。予定では12時12分の甲斐大泉発の電車に乗る予定だったが、間に合わなかった。13時台は電車がないので、最後の休憩をゆっくりとる。天女山の下りはトレースびっちりで、あっという間に登山口へ、さらに車道を30分ほど歩いて甲斐大泉の駅に13時過ぎに到着した。

 甲斐大泉の駅前で何か食べるものでもないかなと探したが何もなかった・・・。14時9分発の小淵沢行の普通列車に乗り、15分ほどで小淵沢駅。さらに40分ほど待って、特急で一駅、茅野まで。茅野駅は帰りの登山客でいっぱいだった。ちょっと疲れたような、ほっとしたような雰囲気がなかなか良い。駅の立ち食いそばやで時間をつぶし、15時35分の最終の美濃戸口行きのバスにのる。乗客は4人だけ。16時20分美濃戸口に到着。車を回収して、帰路についた。

最近、車で出かける山行が多く、どうしてもピストンか周回コースになってしまうので、今回の山行はなかなか新鮮でした。冬でも週末2日で楽しめる、貴重な縦走コースだと思います。天女山から美濃戸口はタクシーで9,000円位らしいので、3人集まれば、帰りはタクシー利用が早いと思います。

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