谷川岳一の倉沢2ルンゼ〜Aルンゼ

平成14年10月18日夜行〜19日



当初、土日2日間で錫杖岳を予定していたが、日曜の予報が今一であること、土曜も西の錫杖岳の方が早く崩れるだろうと考えて、予めサブルートとして予定していた谷川へ変更した。
最近、服巻はお疲れ気味なので、若手の倉林に車の提供を頼み、年寄りは後部座席でのんびりアプローチと決め込んだ。22時に東戸塚駅集合、途中の道路は順調で0時半には土合に到着。紅葉シーズンのマイカー規制で、ロープウェー駅から先の一ノ倉方面には入れなくなっていた。仕方ないので駐車場で快適にぐっすり眠る。

4時起床、朝食・身支度を整え5時に出発。一ノ倉出合まで40分。トイレや登攀具等の身支度を整え6時に出発。前夜からテント泊していたと思われる数パーティーが、先行する。各パーティーは適当に距離が開いて、テールリッジはストレス無く登れる。先行パーティーは南稜、変形チムニー、凹状岩壁に行くようだ。南稜テラスからロープを出して、本谷バンドにおりる。朝出発時は星が綺麗に見えるくらい晴れていたのに、この頃になって雲が出てくる。ルンゼルートなので天気のもちが気になるが、雲は薄くなったり濃くなったりなので、何とか持つだろうと取り付くことにする。8時取り付き。

服巻は一度経験済なので、今回は前半源水、後半倉林でリードすることにする。特に問題も無く登攀は進んだが、倉林は登攀中何度も服巻めがけて落石を落とす。「右足乗ってるのは浮石だから(落とさないように)気をつけろよ」と言うと、「左足はしっかりしてますから大丈夫です。」と浮石を蹴落とすので、服巻は逃げ惑う。落とさないように気をつけろって言ったつもりなのに・・・・

ザッテルを越えて懸垂下降して河原に降り立ったところで休憩。12時。ここからは沢登り気分でAルンゼを詰める。出発すると程なく雨になる。途中3〜4箇所ほどでロープを出した。前に行った時はBルンゼを詰めたが、Aルンゼは雰囲気が異なり、黒々したゴルジュを登っている感覚になる。しばらく詰めると、開けた広場に出て正面に岩壁が立ちはだかる。沢の主流は右にいっているように見えるが、ここは左のルンゼを詰めるとドームからの踏み跡に出る。あとは草付きをひやひやしながら登るとオキノ耳近くに出る。15時。Bルンゼよりも草付きの部分は少ない。


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