北アルプス 五竜岳〜唐松岳
日程:2026年6月5日(夜)〜7日
6/6
0230エスカルプラザ(仮眠)0815〈テレキャビン〉0835アルプス平−1500五竜岳−1543五竜山荘
6/7曇り
0300起床−0430五竜山荘−0643唐松頂上山荘−0708唐松岳−0952八方池山荘〈ゴンドラリフト〉白馬八方

6/6(土)霧雨・微風
前夜発でエスカルプラザに到着すると他に車はなくテレキャビンの開始まで仮眠を取った。テレキャビンは本日から再開するが、五竜山荘は営業前の為、水を2Lずつ歩荷する。登山者はソロ1名と私たちパーティーの2組だけだ。ルートも唐松岳を経由するとの事で一緒である事が分かり、旅の仲間が出来たようで心強かった。
アルプス平はコマクサ、チングルマなど露をまとったお花が綺麗で何度も足を止めた。しかし縦走する為には本日中に五竜岳に登る必要がある為、霧雨で展望のない遠見尾根は黙々と高度を稼いだ。大遠見山から10本爪アイゼンを装着して雪渓歩きになる。TAMさんは初めてアイゼンを付けて雪渓を登る経験となる為、二日間に渡ってそのルートに適したアイゼン歩行を確認しながら実践した。
13時38分に五竜山荘に着き適当な場所にテントを設営した。五竜山荘から上部は夏道が出ているが、道の横まで雪渓がある為雪渓を溶かして水を作る事も可能ではあった。私はだいぶ疲れていたがTAMさんが元気な為、TAMさんを先頭に五竜岳に向かう事にした。15時五竜岳山頂に着くと、あら不思議、霧が晴れて雲間から日が差して登ってきた尾根が見えた。通常は考えられない時間に山頂に着いた訳だが、この日初めての日差しの恩恵を受けて大休止した。15時43分テントに戻るとお茶を飲んだり早めの夕食を摂ったりのんびりして日没前には就寝した。この日のテント場ははやり私たちパーティーとソロの二組だけだ。夜中は西風がテントを叩いたが明け方には微風に戻っていた。
6/7(日)晴・微風
3時に起きて5時に出発予定だったが、午後から降雨と風が強くなるために急遽4時半出発に変更した。朝ごはんを食べて朝日と共に出発した。二日間とも雲の予定だった為、晴れ間はとても貴重に感じて嬉しかった。唐松岳頂上山荘手前の牛首に雪が残っているか懸念していたが、全く無くて普段の鷹取山の岩トレの要領で3点支持で難なく通過した。
荷物を分岐にデポして7時8分に唐松岳に着いた。3ヵ月前の3月に唐松岳に登った時には、山頂がブリザードとなって撤退したのが嘘みたいに、本日は穏やかだ。山頂で大休止をしてから、八方尾根を再びアイゼンを付けて下山した。所々道が分からなくなり急な雪渓を降る事になりハラハラした。3月に登った時は迷わなかったのに、6月で迷うなんて我ながら不思議だと思ったが、五竜側のテレキャビンも八方側のゴンドラも前日からの運転の為GWから今日まで誰にも歩かれていなかった上に、直前に大風の長雨でトレースが完全に消えていた事が理由だと思う。雪山では先行者のトレースに如何に救われていたかを実感する。
湖面が半分溶けた八方池で大休止をして、9時52分に八方池山荘についてリフトとゴンドラを乗り継いで八方に下山した。下山した所でソロ登山者とぴったり同流しタクシーでエスカルプラザまで移動した際、ソロ登山者がタクシー料金を全て払ってくれた。感謝の気持ちと無事3名が予定ルートを達成できた事が嬉しかった。その後ゆーぷる木崎湖でお風呂に入ってから横浜に戻った。
終わりに
下山後に知ったのだが、TAMさんは初日に行動水の他に4リットルの水を歩荷していた。また、1日目であまった1,5Lを2日目も念のためにと捨てずに歩荷していたと聞いて更に驚いた。体力が優れているのは勿論素晴らしいが、もしもの為にと余った水を捨てずに歩荷する判断は、なかなか出来る事ではない。
どんより霧雨のスタートの中、慣れない10本爪アイゼンを付けて笑顔で登るTAMさんのメンタルと体力に、この山行のリーダーは早々に交代していた事に気付いた山行であった。
記録:AB