谷川連峰 万太郎山

日程:2025年4月20日

自宅を3時30分に出発。土樽の安全登山の広場の手前まで車で入る。その奥は車両通行止めとなっていた。準備をして6時40分に歩きだす。天候は曇り。朝方は厚い雲に覆われていたが歩くにつれて雲は薄くなり、雲の向うにに太陽が見えるほどになった。万太郎本谷沿いの林道は途中まで除雪してあったが、管理施設より先は雪がしっかりついていた。途中、雪崩になぎ倒された木々で林道が覆われているところがあり、雪崩の威力のすさまじさを実感した。

40分程で吾策新道の登山口に到着。登山道は雪に覆われているが、木にマーキングがされており進むルートは明確だった。杉林を抜けるとブナの疎林となる。雪も締まって歩きやすく気分の良い場所だった。

9時前に稜線に出る。下りの時に迷わないよう、しっかり目に足跡をつけておく。ここからオオベタテ沢の頭までは所々細い雪尾根があるものの、緩やかな尾根が続いた。
オオベタテ沢の頭で小休止。展望が良い場所で、正面に進む岩峰群、左は茂倉新道から谷川岳までの稜線、右は仙ノ倉岳が見渡せた。
オオベタテ沢の頭からは左の雪庇に注意して一旦くだり、井戸小屋沢の頭へ登り返す。登り返しは所々雪が落ちてザレた斜面と雪のミックスになっており、少々歩きにくい。

井戸小屋沢の頭から少し登ったところで、登山道は地図上では斜面をトラバースして回り込むように登っていくが、急な雪面で様子が分からなかったので、まっすぐ登ってみる。岩峰の直下で雪が途切れ、傾斜のある藪漕ぎとなり、登りやすそうなところを右往左往してなんとか登山道と合流できた。

岩峰を越えると傾斜が落ち、登山道も明瞭なので歩きやすくなったが、藪漕ぎで消耗しペースが上がらなかった。小岩峰をいくつか越えるとようやく万太郎山の頂上が見えてきた。主稜線に合流し少し歩き11時40分に頂上に到着。
高曇りで少し靄がかかっているものの、360度の展望が楽しめた。小休止のあと下山開始。登りで藪漕ぎした部分は、登山道通り回り込み、急な斜面をトラバースして登りのトレースに復帰した。雪は安定していたが、降雪後や氷化している場合は難しい部分かもしれない。その後も急斜面は雪が崩れそうだったのでバックステップで慎重に下った。

オオベタテ沢の頭の手前のコルで休憩。水が少なくなったので、雪を溶かしてお湯を沸かす。午後からは天気が崩れる予報だったが、空は明るく風もなくのんびりとお茶飲み休憩ができた。

オオベタテ沢の頭の登り返しでひと頑張りすると、あとは適度に締まった歩きやす雪を踏みしめて登山口までいいペースで下ることができた。14時15分に吾策新道入り口、14時40分に駐車スペースに到着。

記録:GEN



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