北ア・立山三山縦走&弥陀ヶ原湿原

日程:2024年10月9日〜12日

<行動記録>
  10月9日 天気:晴れ後曇一時雨
 東京駅を6時16分発の北陸新幹線で長野駅7時36分に着いて、ホテルメトロポリタン長野発8時の扇沢行きに乗車した。このバスは8時15分発の長野駅発のバスとなるので、ホテルに乗車すると確実に乗車できる。
 扇沢に10時05分に着いて、扇沢10時30分発のトロリーバスに乗車して、黒部アルペンルートで室堂に12時に着いた。晴れていた天気だがガスが出て、霧雨状態となっていた。
 1時間ほど歩き雷鳥沢野営場に13時30分に着いて、テントを設営すると霧雨が雨と変わった。その雨も直ぐに止んだ。15時過ぎに雷鳥荘(雷鳥沢ヒュッテは営業終了)に風呂に入りに行った。17時過ぎに外へ出ると、日差しが出てきて、夕焼けになり、雄山の斜面に夕陽があたり赤く輝きいい色具合になった。
 テントに戻り、夕食を食べ就寝した。夜中には満天の星空であった。

 10月10日 天気:曇後晴れ
 4時に起床すると、雲が広がっていたが、5時半頃より明るくなり立山三山の稜線は綺麗に見えていた。5時25分に出発して野営場の裏手の橋を渡り、右の登山道を歩いて行くと、足下には赤く色づいたチングルマの群落が広がっていた。途中にはコンクリートに守られたお地蔵さんがあったりと信仰の山の一面を垣間見た。
 7時05分に一ノ越山荘に着くと、その裏手に槍穂高連峰から八ヶ岳と展望が広がっていた。雄山への登山道は登りが赤ペンキ、下りが黄色ペンキに色分けされて、人気の山であることが窺える。高度を増すごとに周囲の視界が広がり、青空も見えつつある。
 8時20分に雄山山頂に着いて、360℃の展望を楽しんだ。富士山も見えているほどの展望に感激する。
 雄山山頂から北へ登山道を行く、岩稜帯の道をアップダウンを繰り返し30分ほどで大如山に着く。登山者が居ないと山頂とは見逃してしまいそうなピークでもある。
 大汝山から直ぐに大汝休憩所(閉まっている)がある。そして15分ほどで富士ノ折立になるのだが、ピークへのペンキマークが無く、ルートを確認しながら登り、山頂に立った。山頂から別山の先に剱岳のピークが見えていた。そこから先は岩稜帯の下りで慎重に行動した。右側のカールには残雪(氷河)がある。鞍部で休憩をする。

 休憩した所から砂礫の登山道を行くと直ぐに丸いピークの真砂子岳になる。その先の右側下部が真砂子沢になり、沢の中腹の紅葉が色鮮やかであった。内蔵助山荘は営業を終了したと看板に書かれていた。別山を越えた鞍部で休憩をする。
 別山への登りは岩稜帯で20分ほど頑張ると別山の山頂に着く。祠がある。そこから先に北峰があり、そこまで10分強で行くと剱岳がよく見えた。祠まで戻り、縦走路を歩いて別山乗越の剱御前小屋前で休憩した。剱沢には思った以上にテントの数は少なかった。


 剱御前小屋から真下に伸びる登山道をくだり、1時間強で雷鳥沢野営場に着いた。
 荷物を置いて雷鳥荘の風呂に行った。
<行動時間>
 雷鳥沢5:25-7:05一ノ越山荘7:20-8:20雄山8:30-9:00大汝山-9:15富士ノ折立-9:45鞍部9:55-10:35鞍部10:40-11:05別山-別山北峰-別山11:35-12:00剱御前小屋12:10-13:25雷鳥沢BC

<山行雑感>
 この立山三山の縦走は5月の残雪時に来ているのだが、無雪季は来ていなかったので計画した。天気も良かったのだが一日を通して寒かった。また、秋の雷鳥沢(剱沢テント泊)も30年ぶり位でその時は20cmほど雪が降り、剱岳登山を中止した。その時より紅葉は良かったと思うが、今回の紅葉は標高2000〜2200m付近の紅葉が良く、室堂は盛りを過ぎたように思える。
 雷鳥沢ヒュッテが営業終了していたので、雷鳥荘に風呂に入りに行ったが、登り20分は気合いが必要だ!3日間風呂に入りさっぱりできたのは嬉しい。

 

弥陀ヶ原散策

10月11日 天気:曇後晴れ
<行動記録>
 計画当初では弥陀ヶ原散策後に富山に下山する計画であったが、下山後の風呂が富山駅から離れているため、雷鳥沢BCから弥陀ヶ原散策をして、ミクリが池温泉に入る計画とした。
 雷鳥沢BCを5時30分に出発して、室堂BTの手前の散策路から天狗平に向かう。なだらかな道で歩きやすい。沢を渡り天狗平に近づくと、チングルマの群落があり赤く紅葉していて綺麗であったが、雲が広がり湿原越しに剱岳の勇姿は見えなかった。
 7時05分に天狗平山荘に着いて、トイレ休憩をする。そして、弥陀ヶ原へ歩いて行くと、奥大日岳にかかる雲は消えて、黄金色の湿原越しにみる展望は素晴らしかった。赤や黄色の紅葉する木々は少なかった。そして、天狗の鼻やガキ田辺りは奥大日岳の先に中大日岳と展望を楽しみながら木道を歩いて行った。
 ガキ田を過ぎて、下りとなる所では木道が荒廃して歩き難かった。そして、獅子鼻岩の岩場になるのだが、岩が濡れていたが、鎖がありさほど危険では無かった。沢を越えて弥陀ヶ原湿原の入り口のテラスで休憩した。

 弥陀ヶ原湿原では湿原越しに大日岳から奥大日岳のロケーションが良かった。ここまで来ると観光客が多くなった。弥陀ヶ原ホテルに10時00分に着いて、カルデラ展望台にぬ向かった。ホテルから15分ほどで着いたが、生憎ガスが出ていて五色ヶ原や薬師岳方面の展望は得られなかった。立山カルデラの新湯の湯煙が見えていた。
 道路にもどりバス道を10分ほど歩いて旧道に入った。最初の20分位は樹林帯の急な傾斜の登山道で歩き難かったが、だんだんと歩き安くなり、途中では弥陀ヶ原と中大日岳・奥大日岳の展望が得られた。

 12時25分に天狗平に着いた。すると雄山山頂の雲が取れ、チングルマの紅葉の先に見える立山三山の様子が綺麗であった。
 13時25分にミクリが池温泉に着いて、風呂に入り雷鳥沢BCに14時35分に着いた。

 10月12日 天気:快晴
 6時1分に天幕を撤収して室堂BTに7時15分に着いた。7時45分発の臨時のトロリーバスに乗車して、ロープウエイ、ケーブルカーを乗り継ぎ扇沢へ。黒部平の紅葉も9日に比べ盛りを過ぎたようであった。
 10時30分発の長野駅行きのバスに乗車して、長野駅経由で北陸新幹線を利用して帰宅した。

<行動時間>
 雷鳥沢BC5:30-6:25天狗平分岐-7:05天狗平-7:40天狗の鼻手前7:50-9:05獅子岩を抜けたベンチ9:15-10:00弥陀ヶ原ホテル-10:15カルデラ展望台10:30-12:25天狗平12:35-13:25ミクリが池温泉14:05-雷鳥沢BC

<山行雑感>
 弥陀ヶ原湿原は以前に大日岳に登った際に眼下に広がる湿原で、一度は来てみたいと思っていた。それなら秋の時期が良いだろうと思い行ってみたが、湿原越しに見る大日岳や中大日岳・奥大日岳のロケーションは良いと思った。しかし、薬師岳方面が雲がかかり見えなかったのは残念でした。
 弥陀ヶ原湿原から見える鍬ア山と大辻山がよく目だっていた。
 12日の扇沢から室堂への観光客は混雑していたようでバス等は満杯でした。長野駅発の東京駅行きの新幹線は空席が目立ちました。松本駅発の特急あずさは混雑していた様子ですが、12日は空席があったようです。



記録 KOS


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