北アルプス 立山山スキー

<行動記録>
 4月26日(金)
 東京駅6時16分発の北陸新幹線かがやき501号に乗車して、長野駅に7時36分に着いた。長野駅発8時20分発の扇沢行きに乗車する。観光客で混雑してバスは増便されたようだ。扇沢に10時05分に着いて、アルペンルートの乗車券を購入した。Web乗車券の予約が取れなかったが、無事に10時30分発の電気バスの当日券をゲットできた。ヤマップの情報では、26日の朝は大変混雑して当日券の購入は8時過ぎの関電トンネル電気バスしかできなかったようだ。
 その後のケーブルカー、ロープウエイ、トロリーバスに順調に乗り継ぎ12時に室堂に着いた。荷物の整理をして、NAKAG氏はスキー靴にアイゼン、KOSは登山靴にチェーンアイゼンを付け、スキーをザックに括り付け歩いて、雷鳥沢に50分ほどで着いた。平日ともありテント場は空いていた。

 テントを張終え、足慣らしに大走りへシール登行をして、一本軽く滑った。雪質はザラメ状で滑りやすかった。
 明日の天気予報では曇りで午後から雨が降るとのころで、午前中に山崎カールへ行き、その後は様子をみて御山谷へ行くことにした。

 4月27日(土) 天気:曇り
 5時に起床する。すでに周囲は明るくなっていた。6時45分に山崎カールのろうそく岩を目指してシール登行をする。幸いにも曇り空で明け方に気温が下がらなかったので、雪面は緩んでいてシール登行がしやすかった。下から見て左の尾根に沿って登っていく。傾斜があるところはジグザグに登行して、右にトラバースするところでは、特にスキーを踏みつけながらトラバースして、9時15分に山崎カールのろうそく岩手前に着いた。後ろから1人にBCが登ってきたが、スキーアイゼンを付け直線的に登ってきたようで、スキーアイゼンの有効性を認識した。
 シールを剥がして滑走に入る。我々が先頭でドロップする。ザラメ状の雪で傾斜があるところもスキーのコントロールがしやすかったし、我われの貸し切り状態なので、NAKAG氏も楽しんで滑っていたようだ。3段ほど滑ってから、シールを付けて一ノ越山荘目指してシール登行をすると、室堂から多くのBCが登ってきた。一ノ越山荘に到着して長く休憩して、雷鳥沢のテント場に戻った。このコースは肩斜面になるので、トラバースしては滑るを何度か繰り返した。テントへ戻ると雨がパラついていた。
 明日の天気予報は晴れで、劔沢へ行くことを確認した。

 4月28日 天気:晴れ
 5時に起床する。放射冷却の影響で明け方は冷え込んだ。6時50分に出発する。雷鳥沢の尾根に取り付く付近で雪面が凍っていたのでスキー板を担ぎ、スキー靴にアイゼンを付け登って行った。途中で休憩して、後ろを振り返ると雄山から浄土山の景色が奇麗であった。小屋手前で休憩して、一登りすると細い雪稜になっているので慎重に歩き、9時20分に別山乗越に着いた。天気も良く風がないのでゆっくり休憩して、劔岳の景色を堪能して劔沢に滑りこもうとすると割目があり、それを避けるため少し岩場を数メートル下ってから滑った。雪面は凹凸が少なく、滑りやすかった。3ピッチほど滑って、シールを張り劔の源次郎尾根や八峰などの景色を堪能した。すると劔沢下部から多くのBC(中にはハーネスを付けている)が登ってきた。

 我々もシール登行して途中2度休憩して、別山乗越12時30分に戻った。乗越直下の割目はスキーで何とかクリアーできた。
 別山乗越から夏道を50mほど下り、左の斜面にドロップするところは、左へトラバースして広い尾根の斜面に出ると、とても起伏が無く適度な斜面でとても楽しかった。そして、雷鳥沢テント場に13時55分に着いた。

 4月29日 天気:晴れ後曇り
 4時起床して、テントを撤収して6時10分に出発した。室堂に7時20分に着いた。室堂山を滑ろうと考えていたが、NKG氏の腰の不調から滑ることを諦めて、みくりが池温泉に汗を流しに行った。日帰り入浴は9時からと言うことで、しばらく待って入浴した。
 室堂に戻りトロリーバス、ロープウエイ、ケーブル、電気バスと順調に乗り継ぎ、扇沢12時00分発の長野駅行きバスに乗車した。
 長野駅に13時45分に着いて、食事をして15時42分発の北陸新幹線・あさまの自由席に乗車して東京駅に向かった。

<行動時間>
 4/26 室堂12:35‐13:25雷鳥沢14:45‐15:30大走り15:45‐16:00雷鳥沢
 4/27 雷鳥沢6:45‐9:15山崎カールろうそく岩下‐11:10一ノ越山荘12:00‐12:55雷鳥沢
 4/28 雷鳥沢6:50‐9:20別山乗越10:15‐10:45劔沢11:00‐12:30別山乗越13:00‐13:55雷鳥沢
 4/29 雷鳥沢6:10‐7:20室堂

<山行雑感>
 横浜朝発の3泊4日の日程で中2日が満足な行動ができて良かった。山崎カールは下部から登れば半日の行動時間であるが初心者でも充分に楽しめる。剱沢の滑降は斜度的に初心者向きであるが、少し左の尾根に登れば楽しそうな斜面があったので、次回は行って見たいと考えている。

記録:KOS



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