北海道・大雪山・黒岳〜旭岳縦走

日程:2024年6月28日〜30日


<行動記録>
  6月28日(金)天気:晴れ
 旭川駅から上川駅経由で層雲峡BTに10時20分に着いた。10時40分発の層雲峡RWに乗車する。地元の登山者から例年より雪解けは早く、通常なら今日は大雪山系の山開き前日で、黒岳登山道の雪割りをするのだが、今年は雪が無く中止となった事を聞く。
 五合目からリフトに乗り七合目に11時00分に着いた。入林届を行い11時15分に歩き始める。歩きやすい登山道で、脇の高山植物を見ながら登る。九合目で休憩する。この先は登山道の傾斜が少し増してくる。視界が開け、層雲峡の反対側のニセイカウシュペの山が良く見えていた。12時43分に黒岳山頂に着いた。北鎮岳や北海岳が見えていたが旭岳方面は雲に包まれていた。

 13時20分に黒岳石室に着いて、テントを設営した。その後、桂月岳に登る。往復30分の道のりである。
 のんびり石室前のベンチで持参した缶ビール、焼酎を飲む。石室で頂けるのは天水なので煮沸した。
 夕方19時過ぎに凌雲岳の方面が赤くなっていた。日が長く20時近くまで明るかった。

6月29日(土)天気:快晴
3時30分に起床するが周囲はすでに明るく、東の空は赤くなっていた。今日はお鉢周りで北海岳から旭岳、北鎮岳を回る予定。
 石室を4時45分に出発する。沢を二本ほど渡るが、雪解け水で増水していて徒渉に少し迷うが問題なく越える。水場があるところでは残雪が沢山あった。尾根に取り付き、ベンチの所で休憩する。北鎮岳の姿が残雪の白と木々の緑、空の青のコントラストが美しかった。

 尾根を詰めてから右にトラバースして行くと北海岳で、6時15分に着いた。文字通り360度の大展望で白雲岳からトムラウシ山、十勝岳から遠くはニペソツ岳や石狩岳が遠望できる。

北海岳から緩やかな稜線を歩き間宮岳分岐から旭岳へ向かう。裏旭野営場から残雪の多い斜面を登り、旭岳に8時22分に着いた。10数名ほどの登山者が居た。続々と姿見から登ってくる。山頂からトムラウシ山がよく見える。20分ほど休み、登ってきた登山道を間宮岳分岐まで戻る。そこで休憩後、直ぐに道標が無ければ山頂とは思えない間宮岳山頂を通過する。中岳分岐まで下りって、登り返すと中岳山頂になる。さらに登り、北鎮岳分岐に着く。ここから20分ほど登り、北鎮岳山頂に11時12分に着いた。風はあるものの展望の良さに50分ほど休む。愛別岳や永山岳、旭岳から北海岳、黒岳の雄大な景色を眺め、白雲岳からトムラウシ山、十勝岳を遠望した。旭岳からこの北鎮岳に足を伸ばし、裾合平から旭岳RWに一日で登る登山者や、旭岳から黒岳に一日で縦走する登山者が多いようだ。

 12時に山頂を後にして、黒岳石室へ向かった。途中の雲の平周辺は高山植物が多く、キバナシャクナゲ、エゾツガザクラが多く、チングルマも咲き始めている。雲上のお花畑と言える。13時15分に石室に戻り、小屋で冷えた缶ビールを購入して飲んだ。多くの登山者は雪渓の雪で(テント場の下10m付近の雪を取り)缶ビールを冷やしていた。

 この日のテントは27張りで、石室(小屋)の宿泊は14名程度であった。小屋の管理人の方が最近(コロナ以降)はテント泊が多くなったと言っていた。また、今の時点で雪解が進んでいるようでは夏は雪渓が無くなり、テント場で湧き水が涸れて縦走は難しくなる(特に9月の秋口)のではと言っていた。

6月30日(日)天気:晴れ
 3時起床した。テントを撤収して4時30分に出発する。今日は風が強いので、昨日より寒く感じる。雲の平付近では昨日よりいっそう花が開花したように感じる。お鉢平展望台で休憩して、北鎮岳に向かう。雪渓を登り分岐に着くが、風が強いので休むのに躊躇して、直ぐに北鎮岳に登る。昨日同様に展望は素晴らしい。写真を撮り直ぐに下山した。分岐に戻り、中岳へ向かうが風を避ける所が無い。中岳分岐から中岳温泉に下って行く。永山岳や比布岳を長めながら下る。チングルマは少ないようだが、ロケーションを楽しみながら下るのは楽しい。7時35分に中岳温泉に着いた。文字通り貸し切り状態で独りのんびりと足湯を15分ほど楽しむ。
 沢筋ではエゾリュウキンカが鮮やかに咲いていた。この辺は熊注意のエリアである。所々声をあげながら歩いて行く。裾合平付近から見る旭岳は残雪があり青空とのコントラストが美しい。チングルマは咲く始めたようだが、キバナシャクナゲの大群落が素晴らしい。裾合平下部の方が雪解けが早い分、チングルマの花が多いようだ。この辺りでようやく登山者とすれ違ったので、のんびりと歩けた。裾合平分岐で長めの休憩をして、姿見駅に向かった。
夫婦池に近づいた辺りではチングルマが満開で素晴らしかった。11時に姿見駅に着いて11時15分発のRWに乗車して、山麓駅に降りた。11時40分発の旭川駅行きのバスに乗車する。

<行動記録>
 6月28日 七合目登山口11:15-12:43黒岳13:00-13:30黒岳石室
 6月29日 黒岳石室4:45-6:15北海岳6:25-7:35裏旭野営場7:45-8:22旭岳8:45-9:38間宮岳分岐9:50-10:40北鎮岳分岐10:47-11:12北鎮岳12:00-13:15黒岳石室
 6月30日 黒岳石室4:30-6:05北鎮岳-6:52中岳分岐7:05-7:35中岳温泉8:05-8:45裾合平分岐9:10-11:00姿見駅

<山行雑感>
 黒岳石室のテント代は500円であるが、トイレ代は別に500円になり、合計1000円であった。山開きの6月29日(土)は27張ほどのテントの花が咲いてあと5〜6張が限度かと思うので、早めの到着が必要であろう。石室(小屋)は80名定員だが、14名と空いているようすである。水は天水で、煮沸もしくは濾過が必要となる。煮沸するとなると燃料を多く持つ必要がある。また、湧き水や雪渓の水もエキノコックスの影響があるので、北海道では煮沸もしくは濾過が必要と思う。
 今年は雪解けが例年より早く進み、美瑛富士避難小屋ではすでに残雪が無いらしいので場所によってはテント場を考えないといけないかもしれない。  裾合平のチングルマの花の満開は昨年は7月8日であったらしい。今年はそれより早いかもしれない。




記録 KOS


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