奥秩父 瑞牆山

日程:2025年1月22日〜2025年1月23日

行程:
1月22日水
韮崎駅0925発〈バス〉増富温泉郷1024着―富見平小屋1328着

1月23日木
富見平小屋0430起床/0600発―瑞牆山0750―富士見平小屋0927着―増富温泉郷1300着/1340発〈バス〉韮崎駅1437着

はじめに:
今回は、冬季の単独テント泊を経験する目的で、程よい寒さが期待出来る奥秩父を選択した。冬季単独のテントは日没から朝日の恩恵を浴びるまでの約14時間を、孤独と寒さを如何に克服するかが自身の課題となる。冬季の縦走登山を安全に遂行する為にも、より質の高い睡眠を確保し体力を回復させる術や工夫を実践すべくこの山行を計画した。

1月22日
 韮崎駅の待合室でバスの出発を待つ。駅にはコンビニや売店もないが、暖房の効いた待合室が有難い。増富温泉郷まで乗車したのは私一人だ。バス停から温泉旅館を過ぎて2時間程車道を歩く。冬靴で車道を歩くのは本当に疲れる。瑞牆山荘近くの無料駐車場には車が2台程停まっている。1日目に瑞牆山を済ませるべく0.7倍速で歩き13時28分に富士見平小屋に着いた。途中2名(いずれも単独)の下山者とすれ違った。
小屋は平日営業していないが、平日はテン場の使用料を料金箱に入れれば、水場やトイレも使用出来る。小屋までツボ足で来たが、水場一帯は凍っている為チェーンスパイクを履く。水は豊富に流れており冬季もほぼ凍らない。テント設営と水汲みに30分費やし、14時に瑞牆山に向かうがテン場に戻る頃には日没を過ぎてしまう事もあり、瑞牆山の眺望が良い所までで引き返して、その後はテントで夕暮れを眺めてゆっくり過ごした。夕方に小屋番さんが片付けやトイレ掃除などで一瞬来ていた。トイレの衛生や水場の汲み取り口が凍結しない様にこまめに管理して下さっているのだろう。若干心細かった事、他にテン泊はいない事から、ラジオを付けながら19時に就寝した。

1月23日
 寒くて寝れないだろうと思ったが、4時半の目覚ましのアラームがなるまで、比較的快適に就寝できた。朝食と準備を済ませて6時にヘッ電、チェーンスパイクを付けて瑞牆山へ出発する。6時半頃朝日が瑞牆山の岩峰群を照らし出す。7時49分に瑞牆山山頂に着き、八ヶ岳、富士山、南アルプス、お隣の金峰山を眺めてから下山した。

9時27分に富士見平小屋に戻りテントを撤収後に、里宮神社に参拝し、昨日歩いて来た車道を再び歩いて13時8分に増富温泉郷バス停に着く。13時40分発のバスに乗り、14時46分発のあずさで帰宅した。
最後に:
 今回は冬季単独テント泊の寒さ対策に、色々なアイテムを実際に活用した。重さや労力に対する効果を体感値で測り、不要なもの、改善が必要な道具を検討する事が出来た。この経験を今後の冬季縦走計画に活かしていきたい。 


記録:AB



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