北八ケ岳 硫黄岳〜天狗岳
日程:2024年11月11日〜13日
<行動記録>
11月11日 天気:晴れ時々曇
東京駅6時28分発の北陸新幹線はくたか551号に乗車して佐久平に7時41分に着き、8時02分発の小海線で小海駅に8時49分に着いて、9時49分発のバスで稲子湯に向かう。このバスは登山口のみどり池入口に10時20分に着いて、登山届けを提出して10時35分に歩き始めた。昨年の12月の会山行でも来ているのであるが、カラマツの紅葉があり新鮮味を感じて歩いた。こまどり沢の手前で休憩して、シラビソ小屋(みどり池)に12時20分に着いた。生憎ガスが出ておりみどり池越しに硫黄岳は望めなかった。
さらに登山道を歩き、1時間ほどで林道に出て、休憩を入れ歩くと10分足らずで本沢温泉テント場に着いた。Cサイトには6〜7張りのテントが設営されていたが、Bサイトは私のテントのみで有った。
テントを設営して内湯のコケモモの湯に入った。12月に来たときは内湯の温度が低かったので石楠花の湯に入ったが、まだ温泉の温度が高いので内湯が解放されていたので内湯を選択した。とても良い風呂であった。風呂上がりに缶ビールを買い、テントに戻り風呂上がりのビールを楽しんだ。
夜は月が出ていて明るかったが星は観察できた。
11月12日 天気:曇のち晴れのち曇
4時に起床すると星が出ていた。テントを撤収して6時05分に出発する頃には硫黄岳の山頂に雲が掛かっていて、意外と天気は悪い感じがした。夏沢峠に到着する頃には雲が広がっていて風が強かった。
夏沢峠から硫黄岳へ最初は樹林帯を行き、直ぐに岩場の登りとなるが、登山道は歩きやすい。森林限界を越え、尾根の右側に出るとまともに風を受ける。ケルンがあり、太陽が薄日の中に現れてくると、ガスが突然と消え青空が広がった。他の登山者が歓声を上げると、右下にブロッケン現象が現れた。ケルンがその先に5つほど見えた。登山道の傾斜も少し緩くなり歩いて行くと、傾斜が緩くなり硫黄岳の山頂に着いた。
山頂を表すケルンで写真を撮り、赤岳・阿弥陀岳を眺める。その右側に南アルプスが見えていた。振り返り北アルプス方面を見るが雲で見えなかった。
山頂は風が強いので、登ってきた登山道を20分ほど戻り、最初のケルンを過ぎた所で風を避けて休憩した。すると眼下に青い屋根の夏沢小屋が見えて、その先に天狗岳が見えていた。
夏沢峠まで戻り、樹林帯の緩やかな登山道を登ると、箕冠岳に着いた。ここは展望がない。
もう少し歩いて根石山荘の前で風を避けて休憩した。
根石山荘から根石岳を越えて登り返すと東天狗岳になる。山頂直下の30mほどは岩稜となっているが、問題なく通過して11時05分に東天狗岳に着いた。すると登山者が多かった。この頃になるとガスが出始め、硫黄岳の展望は芳しくなかった。
西天狗岳に登るが、登山道の一部の霜が融け、ぬかるんでいた。25分ほどで西天狗岳に着き、休憩後に東天狗岳に引き返す。そして、天狗の奥庭経由で黒百合ヒュッテに向かう。途中の天狗の奥庭周辺は大きな岩がゴロゴロしており、ルートも分かりづらくなっている。無雪期はペンキマークをたどるので問題は無いが、積雪期はルートが分かりづらいだろうと思われる。
13時25分に黒百合ヒュッテに到着した。テントの受付を済ませ、テントを設営したが、地面は霜が融けてぬかるんでいるので、コンパネの上にテントを設営した。
夕刻になり風は収まってきた。夜半過ぎに冷え込んできて寒く感じた。
11月13日 天気:快晴
5時に起床して、小屋の寒暖計を確認すると-3℃であった。地面は凍り付いていた。
テントを撤収して6時45分に歩き始め、中山峠に差し掛かると、太陽が昇り、雲海が綺麗であった。
中山峠からの下りの登山道は結構急なので慎重に下り、樹林帯の登山道を下っていき、途中で休憩を入れて、シラビソ小屋に8時15分に着いた。みどり池越しに天狗岳が素晴らしかった。太陽の日差しで暖かくなり、のんびり休憩した。
その後、一昨日登ってきた登山道を下り、稲子湯に10時15分に着いた。温泉に入り缶ビールを飲み、12時18分発のバスで小海駅に出て、帰宅した。
<行動時間>
11/11 小海駅9:49-10:20みどり池入り口10:35-11:15休憩11:25-12:20しらびそ小屋(みどり池)12:40-13:45分岐13:50-14:00本沢温泉テント場
11/12 本沢温泉テント場6:05-7:25夏沢峠7:35-8:30硫黄岳8:35-8:55休憩9:05-9:25夏沢峠通過-10:05箕冠山-10:10根石山荘10:20-11:05東天狗岳11:10-11:35
西天狗岳11:40-12:15分岐-13:25黒百合ヒュッテ
11/13 黒百合ヒュッテ6:45-8:15シラビソ小屋8:45-9:30休憩9:40-10:15稲子湯
<山行雑感>
11月の最初の連休を過ぎると山行に適したエリアが八ケ岳や奥秩父・奥多摩などに限られる。特に平日だと八ケ岳では茅野駅からのバスがピタラスロープウエイ行きしかなく、しかもロープウエイが運休しているので、どうしても小海駅から稲子湯へのバス便しかなくなる。このバス路線も11月末までになる。そこで、稲子湯から本沢温泉、硫黄岳から天狗岳の縦走を計画した。
山麓のカラマツの紅葉が美しかった。また、本沢温泉のテント場に宿泊して温泉に入るのも良い。今回は内湯に入れるということで内湯を選択した。雲上の露天風呂は硫黄泉で内湯は赤みを帯びたナトリウム・カルシウム・硫酸塩・炭酸水素塩泉で赴きが違う。
黒百合ヒュッテのテント場は朝になると冷え込み氷り、日中はぬかるんでいる。コンパネの上にテントを設営した。
稲子湯の源泉は二酸化炭素硫黄冷鉱泉で8℃なので加熱しているが、硫黄泉(硫化水素型)で赤みを帯びている
。
小海駅から佐久平に出て、新幹線を利用すると横浜まで4時間ほどで帰れるのでアクセスは良いかもしれない。
記録:KOS