南アルプス 甲斐駒ヶ岳
日程:2024年11月13日〜11月14日
行程:
1日目:日野春駅0820発〈タクシー〉尾白川渓谷駐車場0835着‐七丈小屋1430着
2日目:七丈小屋0410発‐甲斐駒ヶ岳山頂0625着‐七丈小屋0915着‐尾白川渓谷駐車場1400着‐尾白の湯1605発〈タクシー〉小淵沢駅
はじめに
5年前に北沢峠から甲斐駒ヶ岳に登った事はあるが、黒戸尾根は距離が長く体力的にもきついイメージで登っていなかった。今年は雪が降るのが遅れており、晩秋のしめくくりと、自身の体力測定の為挑戦する事にした。テントの予定だったが、冬装備も携行する事を考え小屋泊りに変更した。結果的には連日の晴天で雪が溶けチェーンスパイクも不要だった。
【11/13水】
小淵沢駅9時発のマウンテンタクシーがあるが、それだと到着が16時半となり日没となってしまう為、事前に日野春駅から8時20分にタクシーを予約しておいた。尾白川渓谷駐車場には15台程車が停まっていた。トイレと登山届を済ませ8時40分に出発する。
竹宇駒ヶ岳神社に参拝し吊り橋を渡る。刃渡りを12時に通過し、足元の凍結を心配していたが連日の晴天で雪はない。刀利天狗に12時40分に到着し大休止を取る。その後何度か梯子を経由して14時半に七丈小屋に到着した。
宿泊者は7名でほぼ単独登山者だった(テント泊はゼロ)。ストーブの効いた食堂でコーヒーを飲んだり、本を読んでのんびり過ごした。17時に夕食のカレーを美味しく頂いた(おかわり自由)。夜は月と甲府の夜景が良く見えたが、諏訪方面は雲がかかり見えなった。寝床は一人ずつシートで間仕切られており感染症対策がなされている。布団は枕付きのマットレスと3枚のブランケットに、持参したインナーシーツを使用し、朝まで十分暖かかった。
【11/14木】
翌朝3時半に起床し、弁当の稲荷ずしを食べる。ガスバーナーは貸し出し用の防火シートを引けば食堂で調理も出来る。有難い事にお湯が500ML200円で頂けるので、テルモスに補給した。不要な荷物を小屋にデポして、4時10分にヘッ電を付けて星空のもと出発した。
下界は一面雲海で、鳳凰三山と富士山が雲から山頂を表している。八合目御来光場で東の地平線がオレンジに染まり出し、ハイマツからは雷鳥が鳴き始め日の出が近い事を知らせる。何度か鎖場を越えて駒ヶ根神社に6時20分、甲斐駒ヶ岳山頂に6時25分に着いた。
ほぼ無風で穏やかなご来光を迎えた。リュックを北沢峠分岐にデポして眼下に見える摩利支天に向かうが、山頂から摩利支天の間は風が強く防寒が必要だ。7時に摩利支天に着き5年ぶりの参拝を行う。
駒ヶ岳山頂までの上り返しが地味に体力を削る。下山時に9合目の烏帽子岩の下りの際、手がかりが少なく良い課題を見つけた。9時15分に七丈小屋に戻り、デポした荷物を回収し外のベンチで大休止を取る。
昨日来た鎖場と梯子をおさらいしながら下る。紅葉の絶景を眼下に刃渡りを通過すると一安心する。その後はひたすら下山し飽きた頃、14時に尾白川渓谷駐車場に着く。尾白の湯にて入浴と食事を済ませ、16時5分発のマウンテンタクシーで小淵沢駅に向かった。マウンテンタクシーは最大6名の乗合タクシーで温泉の割引など便利な上に節約できる。黒戸尾根のおすすめ登山時期は6月で、東側の稜線の為融雪が早く花を楽しみながら登れると聞いた。ルートを通して電波も良好だった。
記録 AB