錫杖岳前衛壁北沢側フランケ 注文の多い料理店

日程:2024年6月21日(夜)〜22日

6月21日
 22時前に大和に集合し、25時30分過ぎに中尾温泉入り口の駐車場に到着。駐車場で仮眠する。

6月22日
5時に起床し、5時45分に歩きだす。天気は薄曇り。昨年はクリヤ谷沿いの登山道の岩が濡れていて滑りやすく、下草の露で足元が濡れてしまったが、今回は乾いていて快適に登れた。壁のコンディションもいいのではないかと期待できた。1時間ほど歩くと前衛壁が見えてくる。
7時前に錫杖沢の出合いに到着し小休止。錫杖沢左岸の踏み跡はしっかりしているが、おじさんにはきつい急登だった。7時45分に取りつきに到着。下から壁を見上げると濡れている部分はほぼなく、コンディションは良さそうだった。

同ルート下降の予定なので、ザックを1つにまとめてセカンドが交代で背負っていくことにした。3ピッチ目が核心なので、MAYUさんからスタート。

1P MAYUさん W
草つきのフェースを直上し、大テラスへむけて右にトラバース。下部は階段状ではあるが階段ほど簡単ではなかった。

2P GEN X+
MAYUさんからギアスリングを受け取る。カムが多いのでセカンドのザックより重いんではないかというほど肩にずっしりくる。ルートは大テラスから左のクラックまでトラバースし、クラックを登り、クラックが途切れたところからフェースを直上し枯木テラスまで。クラックが途切れる手前でバランスを崩しかけヒヤリとするが、クラックの内側にいいホールドがあって事なきをえた。フェース部分はホールド豊富で比較的登りやすかった。枯木テラスまで登ると、かなり高度感がある。たくさんの岩ツバメが周囲を飛び交っていた。

3P MAYUさん 5.9
核心のピッチ。テラスのすぐ上にある庇状を右にかわし、クラックに沿ってお地蔵テラスまで。
MAYUさんはハングの奥に入り込み苦戦していたが、右側のフェースにある細かいフットホールドに乗り、うまく体を抜いてクリアしていった。GENも庇にヘルメットが引っ掛かり「ムムッ!」となったが、なんとか抜け出すことができた。ハングを右に抜けたあとの1段上がる部分が傾斜があり、力を使って息が上がった。

4P GEN X+
 お地蔵テラスのお地蔵様ポジションに座りしばし休憩とギアの整理をした後、再スタート。スタート直後のかぶった部分は、右にトラーバースして抜けることができる。そこからクラック沿いにしばらく登り、クラックが途切れたところで右にトラバース。さらに一段登り水平テラスへ。序盤でキャメロット#5を2つ使ってしまいクラック部分の中盤は結構ランアウトしてしまった。クラック部分は内外に細かいホールドがあるのでジャミングしなくてもフェース登りで登ることが可能。上部トラバースの基部で#0.5で支点を取り、慎重にトラバース。水平テラスは人ひとり横になれるぐらいの広く平なテラスだった。ラッペルリング付のボルトが2本設置されていた。
5P MAYUさん X+
水平テラスの左端から凹角を一段登り、ダブルクラックの走るフェース、草付き、右側の草付き交じりのフェースと続く。ダブルクラックの部分はいろいろなルート取りができそう。GENはクラックの左右の登りやすそうなルートを登った。クラック沿いに登ると少し難しいかもしれない。

「注文の多い料理店」はここまでだが、時間も早く後続もいないことから左方カンテ終了点広場で景色をながめながら休憩しようということで6ピッチ目。

  6P GEN W
フェースを一段登り、終了点広場入り口の立木まで50Mロープをのばす。昨年、左方カンテを登った時は岩が濡れていて怖かったが、今回はカピカピに乾いていたので、快適に登ることができた。

広場でクライミングシューズを脱いで大休止。対岸には焼岳から奥穂、北穂、槍ヶ岳までの稜線が見渡せる。こちら側から見えるジャンダルムは、ひときわ立派だった。

しばらく休憩の後、懸垂下降で下山。下山1ピッチ目は、終了点広場の入り口にある立木から、左方カンテ最終ピッチのビレイ点まで。ロープ回収の時に、5Mほど上の木の根っこに引っ掛かり回収できなくなったので、アッセンダーで登り返しロープを外す。狙ってもできないくらいうまい具合に引っ掛かっていた。

下降2ピッチ目は左方カンテ最終ピッチのビレイ点から水平テラスまで。先に下りたMAYUさんはお地蔵テラスまで下りていたが、場所が狭いのと、ロープの方向が悪いので上で切ったほうが良いとのコールがあり、水平テラスで一旦ピッチを切る。

下降3ピッチ目は水平テラスからお地蔵テラスを経由して枯木テラスまで。最後は、枯木テラスから取付きまで下降することができた。

取付きで荷物を片付けて、13時30分下山開始。15時10分駐車場に到着した。下山後は、中尾温泉の旅館「たきざわ」で日帰り温泉に入れてもらえた。趣のある宿で貸し切りで500円はお得。お湯は少々熱めだった。
 帰りは松本で食事をし、21時過ぎに大和で解散となった。

当日は我々以外のパーティはおらず壁は貸し切りで、コンディションも良く梅雨入り前の最後の晴天をうまくとらえられたと思います。昨年から目標としていたルートを登れて大満足でした。

【行動時間】
5:45駐車場発〜6:58錫杖沢出合い〜7:43取付き〜8:17登攀開始〜11:37登攀終了〜12:00下降開始〜13:07取付き〜13:30下山開始〜15:10駐車場着

記録 GEN


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