八ケ岳・天狗岳

日程 2023年12月9日〜10日

<行動記録>
  12月9日 天気:快晴
 中央線は荻窪駅の事故で遅れているとの事で、7時29分発の特急あずさも4分遅れの出発となった。座席は満席であった。車窓から甲府辺りの山々を見ながら、ハイキングに行ってみたいと思う山が数々あった。また、八ケ岳の山腹には雪がほとんど見えず、雪の無い暖かい八ケ岳を想像していた。

茅野駅に9時13分に着いて、9時25分発の渋ノ湯行きのバスに乗車すると、登山者は8人と少なかった。その中でテント装備持参と思われる登山者は私を含め2名程度であった。

 渋ノ湯に10時15分に着いて、10時30分に歩き始めた。登山届けを提出して、橋を渡り樹林帯の登山道に入ると、数日前に降ったと思われる新しい雪が薄らを積もっていた。パノラマコースの分岐点に1時間10分ほどで着いた。テント装備を担いでいるのでかなりペースダウンしている。積雪は3~4cmほどでアイゼンの必要は無いし、気温が暖かいので冬用のアウターを着ずに行動した。登山道には雪はあるが、山肌に雪が見えない。
 途中の標高2280m付近で休憩して、13時25分に黒百合平に到着した。コースタイムでは2時間30分だが、3時間を要してしまった。これも体力の低下かもしれない。
 テント場の雪は薄らと積もる程度で、他のテントは夏用のペグを使用していた。テントは私を含め7張りであった。私は比較的雪のある所で冬用のペグでテントを設営して、まずは水作りを行った。

 17時頃に夕食を食べ、19時過ぎに就寝したが、この頃で気温は-2℃と暖かかった。夜中にトイレに行くと満天の星空であった。

 12月10日 天気:快晴
 4時30分に起床して、小屋の寒暖計を確認すると-7.5℃で厳冬期の八ケ岳とはほど遠い感じがした。  朝食を食べて6時25分にアイゼンを付けて行動開始する。中山峠から東天狗岳へ向かう。途中の岩稜帯の雪は無く、アイゼンは無くても良かったかなと思った。その後、急斜面に入るとそこそこの雪があり、アイゼンが良く利いた。急斜面を登り切り、尾根上に出て少し行くと、池からのルートに合流する。ここまで役時間で良いペースである。分岐でしばし休憩して、最後の岩稜帯を登り切ると東天狗岳の山頂で、360度の展望を楽しむ。金峰山から硫黄岳・赤岳、南アルプスの甲斐駒ケ岳、中央アルプス、西天狗岳に御岳山、乗鞍岳から北アルプスの槍ヶ岳、そして八ケ岳南部と蓼科山、浅間山と見えた。
 西天狗岳へ行くことも考えたが、この後の高見石へ行くことを考えて、早々に下山した。
 9時に黒百合平に到着して、テントの撤収を行った。1人で行ったので時間がかかり1時間を要した。
 10時に黒百合平を出発して中山峠から中山に向かう。中山の手前の登山道が比較的傾斜があり、アイゼンが良く利いたが、中山を過ぎて展望台に出て休憩する。すると雪は少なくなった。展望台から樹林帯を歩き、途中から右に折れ下って行く。そして、鞍部から少し行くと高見石小屋に着いた。黒百合平からここまで2時間を要した。アイゼンを外し高見石の展望台に上がる。白駒池と浅間山が良く見えた。振り返ると高見石小屋の先に南アルプスが良く見えた。高見石小屋に戻り休憩をして、渋ノ湯に向け歩き出す。30分ほどは傾斜も緩やかで歩きやすかったが、賽の河原に出る所から雪は少なく、大きな丸い石ころで歩きにくいのでアイゼンを外した。途中にはお地蔵さんがある。さらに、大きな石ころに足を取られないように注意を払いながら歩くのでペースが上がらない。
 ようやく沢筋に出てからは傾斜もゆるく歩きやすい。そして、14時35分に渋ノ湯に着いた。高見石から2時間を要した。頭書は14時頃に着いて温泉で汗を流す予定であったが、バスの時刻ギリギリの到着となった。
 14時55分発のバスで茅野駅に15時40分に着いて、特急あずさで八王子駅に出て、帰宅した。

<行動時間>
 12/9 渋ノ湯10:30→13:30黒百合平
 12/10 黒百合平6:30→7:40東天狗岳8:10→9:00黒百合平10:00→10:50中山展望台11:00→12:00高見石12:35→14:40渋ノ湯

<山行雑感>  今回の山行の目的は12月の冬合宿のため寒さと重荷になれるため実施したが、気温も暖かく八ケ岳の冬にはほど遠い体感となった。しかし、テント装備を担いで2日目に行動したのは良いトレーニングとなった。しかし、自宅にかえりザックの重さを量ったら17kgだったので、体力の低下は否めないので、冬合宿は軽量化を図ろうと思う。


記録 KOS


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