奥多摩・長沢背稜〜雲取山

日程:2023年10月29日〜31日

<行動記録>
 当初はヨコスズ尾根から蕎麦粒山へ行き、1泊目は一杯水避難小屋泊で2泊目に雲取山頂避難小屋に宿泊する計画であったが、2日目の行動が10時間にもなるので、1泊目に酉谷避難小屋泊に変更した。

 10月29日(日)天気:晴れ後曇り
奥多摩駅8時35分発のバスに乗車すると混雑して、東日原に9時05分に着いた。多くの登山者は川乗橋で下車して川苔山へ行くようであった。東日原で下車した登山者は3名ほどと少ない。その2名も鍾乳洞方面に行き、尾根方面に行く登山者は私のみ。集落の裏を登るときは、道が狭く歩きにくいが、樹林帯の登りになると傾斜は急であるが、しっかり踏まれており歩きやすい。2時間ほど頑張ると杉林から広葉樹交じりの林となり、葉も幾分か黄色く色づき奇麗である。登山口から3時間ほどで樹林帯を抜けすると一杯水避難小屋に着いた。小屋の中は管理され10名ほどが泊まれる。この頃になり雲が広がってきた。
 小屋の裏の登山道を登っていき20分ほどで天目山(三ツドッケ)に差し掛かる。岩交じりの細い登山道を登ると5-~6人の登山者とすれ違った。装備から日帰り登山のようだ。
 山頂から細い尾根を下り、縦走路と合流すると登山道は尾根の南側を巻くように付けられている。その登山道には落ち葉が積もり、葉が色づいた樹林帯を歩くのでとても気分が良い。傾斜もさほどきつく無いので、歩きやすく小屋から3時間ほどで酉谷避難小屋に着いた。
  小屋は3名ほど宿泊できるスペースと狭いので、念のためテントを持参して来たが、その日は私だけの宿泊となった。水場は小屋の前にあり、管理がしっかりされて細いがしっかりと出ていた。小屋のノートを確認すると前日と前々日に宿泊の記録があることから、ほぼ毎日に1組の宿泊があるようだ。小屋室内の温度は10度くらいと暖かい。

 10月30日 天気:晴れ後曇り
 5時に起床した。5時40分過ぎから明るくなりまじめ、6時近くになり東の空が赤くなり、太陽の朝陽が差し込めた。同時に富士山が雪を被り奇麗であった。残念だが小屋からは日の出は見えなかった。6時に小屋を出発して、小屋の裏から登るときに樹林帯に朝陽が差し込め、黄色く紅葉したブナの葉が黄金色に輝き奇麗であった。
  20分ほどで山頂に着き、その後は細い尾根を下ってトラバース道と合流する。尾根の南斜面をトラバースするように付けられているがとっても歩きやすく、昨日同様に気分が良いあるきができた。滝谷の峰のピークを巻き、1708mのピーク、水松山(あららぎ山)のピークを巻いて天目山尾根の分岐に着く。

分岐からは北斜面をトラバース気味に歩いていく。そして、一登り頑張ると長沢山の山頂に着く。山頂は広くないのだが、立派な道標が設置されている。この先の登山道は尾根上を歩いていくが、桂谷の頭付近では尾根がいくつもあり、ふみ跡を忠実に歩いていく。
 その跡はコヤセドの頭まで細い尾根道であるが、ふみ跡がしっかりしているので歩きやすい。ヤケドの頭付近から樹林が増え、林の中を歩いていき傾斜が緩やかになると芋ノ木ドッケに着いて、長沢背稜の歩きを終える。
その後は、オオダワを経由して、雲取山荘に着き、水と缶ビールを補給して、雲取山頂に向かった。  山頂に着くと雲が広がり富士山は良く見えなかった。そして、雲取山頂避難小屋に着いた。荷物を整理して缶ビールを飲みのどを潤した。
 避難小屋には私以外に宿泊者なしでのんびりできた。室内の温度は8℃であった。ここの小屋は20名ほど宿泊でき、トイレは10mほど離れたところにある。水場は無いが快適な避難小屋である。
 夕方に夕焼けが見えるか期待したが、雲が広がり見えず。夜中にトイレに小屋の外へ行くと一面のガスが広がっていたので、明日の日の出が心配になった。

 10月31日
4時50分に起床して、トイレに行くと富士山が見え、その左の方に雲が広がり雷が光っていたが、空は月と星が輝いていた。朝食を食べ5時30分に小屋の外へ出ると東の空が赤くなり始めて、雲海が広がっていたので、朝陽が期待できる。すると数人の登山者がすでに朝陽を見るために待機していた。
 刻々と変化する東の空を眺めなていると、6時00分に雲海から太陽の日の出を迎えた。とても奇麗である。そして、朝陽が当たる富士山も美しい。
 荷物をパキングして6時25分に山頂を後にした。雲取山荘でトイレを済ませ、三峰神社に向けて下山した。
 途中の白岩小屋の横にある展望台で浅間山や両神山方面の景色を楽しみ下っていく。途中のお清平付近のブナやナラの紅葉が奇麗であった。最後は三峰神社まで足を延ばし、戻って12時30分のバスに乗ろうとすると大変混雑していた。

 西部秩父駅で温泉で汗を流し、併設されているフードコートで生ビールとわらじかつ丼を食べて、池袋に向かった。

<行動時間>
 10/29 東日原9:05-11:55一杯水避難小屋12:05-12:40三ツドッケ12:55-15:05酉谷小屋
 10:30 酉谷小屋6:00-6:22酉谷山6:32-7:25分岐7:34-8:20アララギ分岐8:30-9:07長沢山9:20-10:25コヤセドの頭10:35-11:10芋ノ木ドッケ11:20-12:10大ダワ12:30-12:45雲取山荘13:00-13:35雲取山頂
 10/31 雲取山頂6:25-6:50雲取山荘7:05-8:40白岩小屋跡9:00-10:00お清平10:10-11:55三峰神社 

<山行雑感>
 長沢背稜はARA氏御推奨のコースで春に計画していたが雨で中止となり、今回は紅葉の良い時期ともあり、とっても良い雰囲気のコースであると感激した。また、登山者は少なく静かな山旅が楽しめた。今回は雲取山荘まで足を延ばし2泊で計画したが、雲取山頂での雲海と日の出、富士山の絶景と盛りだくさんの良い山行であった。
 三峰神社は紅葉が素晴らしく、観光客が多くバスが平日であるが混雑していた。


記録 KOS



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