北アルプス 鹿島槍ヶ岳

日程 2023年8月28日〜30日

<行動記録>
 8月28日 天気:晴れ後曇り
 上田市内を6時に出発して、柏原新道の登山口に7時40分に着いた。登山口の駐車場は1台のみ空きがあり、駐車できた。さもないと扇沢の駐車場に止めなくてはならない。ラッキーであった。
 7時55分に登山を開始する。天気予報ではここ数日は午後から雨で、昼までが勝負であると思っていた。登山道は直ぐに右に登り始めるが、柏原新道は北アルプスでは歩きやすい登山道の一つで、扇沢と針ノ木岳の展望が得られるようになると八見ベンチに着いた。
 八見ベンチから歩くと直ぐに、ガレ場になるが、さほど危険ではなく、そしてケルンを通過する。ゆっくり高度を上げていき、一枚岩の先で2本目の休憩をした。この頃になると天気予報通り雲(ガス)が上がってきた。
 その後、登山道は水平道にはいり歩きやすくなる。包優岬、石ベンチなどを越えて標高2260m付近のベンチで休憩する。ガスの為もあり太陽の日差しが遮られ、歩きやすかった。そして、2つ目のガレ場、沢を越えてから急登(富士見坂)を頑張ると、11時35分に種池山荘に到着した。
 爺ケ岳や鹿島槍ヶ岳はガスで見えないが幸い、雨に遭わずにすんで良かった。テントの受付をして、小屋から少し離れたテント場にテントを設営した。平日でもあり予約無しですんだ。その後、小屋の前のベンチで缶ビールを飲み、夏の北アルプスの稜線で飲む缶ビールは旨いなどと話しながら飲んだ。

 ここでは携帯の電波が繋がらないようで、明日も今日と同じような天気であると判断して、予定通りに鹿島槍ヶ岳へ向かうことにした。 酒を飲んだ後は、各自それぞれテントでまったりした。17時過ぎにそれぞれ夕食を摂り、19時には就寝した。

8月29日 天気:晴れ後曇り
 4時に起床して、トイレに行くと星が輝いていたので、天気は良いと思った。5時05分に出発する。日の出時刻に間がないので、すでに明るく、東の空は朝焼けをしていた。針ノ木岳も朝陽を浴びて赤く染まっていた。

 小屋の前から尾根に沿って爺ケ岳に登る。直ぐにハイマツの視界が開け、爺ケ岳から鹿島槍ヶ岳の稜線が赤い空に浮かび上がり綺麗であった。爺ケ岳への中腹に差し掛かり、左に振り返ると立山と異様なほどゴツゴツした剱岳が見えた。さらに薬師岳も見える。この上ない良い展望である。爺ケ岳南峰の手前に差し掛かかると、南に槍ヶ岳の岩峰が見えた。

南峰をスルーして爺ケ岳中峰に6時00分に着いた。東の雲海が綺麗であった。八ケ岳や南アルプス、中央アルプスは雲が掛かっているようで、はっきり見えない。
 中峰で360度の展望を楽しみながら休憩する。その後の登山道は北峰の山腹を巻いてかなり下った。眼前に冷池山荘が近くなって、冷乗越で赤岩尾根の分岐を過ぎ登り返すと冷池山荘になる。かなり下ったので帰りの登り返しが不安となる。
 冷池山荘から尾根の右側を登っていくのだが、高山植物の多い所を行く。そして、鹿島槍ヶ岳がだいぶ近くなってきた。東の雲海が綺麗である。1時間ほどで布引山に到着する。東からガスが湧きつつあったので、我々が鹿島槍ヶ岳に到着するまでガスが上がらないで欲しいと願うのみ。西の剱山の景色は素晴らしい。

 布引山から砂混じりのザラザラした緩い登山道を上りきると、鹿島槍ヶ岳の南峰に到着する。やはり登山者が多く休んでいる。縦走の方も結構居るようである。生憎、大町側はガスで槍ヶ岳は見えない。剱岳の山頂付近にも雲が掛かり始めている。この先の北峰に行ってもガスに包まれそうなので、行くのを諦めて下山にかかる。
 45分ほどで布引山に到着したが、すでにガスの中である。さらに45分ほどで冷池山荘に到着する。やれやれこれから爺ケ岳の登り返しになるので気が滅入る。
 冷乗越から登りとなり、疲れた体には応えてペースが上がらない。しかし、足下にはトウヤクリンドウなど秋の花が咲いていて気を和ませてくれる。爺ケ岳南峰の手前で休憩を入れて、さらに20分ほど頑張り南峰に12時30分に着いた。周囲はガスで展望は無い。

 南峰からの下りはさほど時間掛からずに、種池山荘に13時05分に着いた。小屋で缶ビールを調達して、テントに戻った。一日歩いての缶ビールは最高に美味しかった。その後は各テントで昼寝をしたりしてのんびり過ごした。

8月30日
 4時45分に起床してトイレに行くと富士山が雲海の彼方に見えた。また、針ノ木岳も良く見えていた。朝食を食べ6時15分にテント場を出発する。
 種池山荘の前から急な下りを行って、標高2200m付近から水平道に入ると歩きやすい。ダケカンバの林を抜け、2040m付近で休憩を入れる。そして、八見ベンチで休憩して、9時03分に登山口に到着した。
 春に来た上原(わっぱら)の湯に入り汗を流して、上田駅近くで反省会を行い帰宅した。

<行動時間>
 8/28 登山口7:55-8:40八見ベンチ8:5-9:50標高2023m付近10:00-10:50標高2260m付近11:00-11:35種池山荘
8/29 種池山荘5:05-6:00中峰6:10-7:05冷池山荘7:15-8:10布引山8:20-9:00鹿島槍ヶ岳南峰9:25-10:00布引山10:10-10:55冷池山荘11:05-12:00爺ケ岳中峰12:10-12:30爺ケ岳南峰12:40-13:05種池山荘

 8/30 種池山荘6:15-7:20標高2040m付近7:30-8:20八見ベンチ8:30-9:05登山口

<山行雑感>
 鹿島槍ヶ岳は2度目であるが、今回は2泊3日の日程で望んだため、天候も良かった為ゆっくり山を楽しめた。種池山荘からの鹿島槍ケ岳ピストンは行き4時間、帰りも4時間と登り応えがあった。
 柏原新道はとても歩きやすい登山道で、北アルプス一の歩きやすい登山道である。
 

記録 KOS


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