飯豊連峰

日程:2023年7月22日(金)夜〜7月26日(火)

2023/7/22(金) 横浜駅にある横浜YCATから夜行バスで鈴木氏と飯島が出発(23:05II,23:15SUZU氏)。購入するサイトにより価格は異なるが2500-4500円程度とかなり低価格であった。

2023/7/23(土)
 新潟駅6:30頃着、坂町駅で新幹線のKOS氏と合流し、バスで小国駅10:15着。移動中SUZU氏は長い間昼寝であった。近くの食堂で昼食をとりバスで12:02天狗平ロッジに向かい移動。

 テントを立てて今後の計画の確認をしつつ、のんびり過ごす。天気予報では明日かの午後や数日後に雨が降りそうなため、えぶり差岳には行かずなるべく早く飯豊山に向かう方針とした。

 SUZU氏はここでも昼寝をして過ごす。夜に眠れるか心配である。夕方食事をして就寝したが、暑いことと絶え間ない蚊の攻撃により、なかなか寝付けない。しかしここでもSUZU氏は問題なく熟睡していたようだ。若さの力なのかすごい! そういえば、中学生の娘も夜9時間寝ても昼寝していることを思い出した。

2023/7/24(日)
 3:00起床し、テント内で食事したが、大量の蚊との戦いは続き、過酷な状況であった。さらにテント内の調理+食事は初めての経験であったがキツイ体勢であり初日の朝にしてすでに腰が悲鳴をあげた。

  4:30発。出発直前に飯島のハイドレーションバックから水漏れが発覚!!出発直前かつ今後どうするんだという焦りで少な目の水で出発してしまった。

途中KOS氏のふくらはぎがピクリとしたため、SUZU氏が食料をもちサポートした。one for all , all for oneの心だ! 20,40,60代3世代の三人が one team!!
天狗平ロッジに宿泊していた女性二人組と抜きつ抜かれつしながらなんとか稜線にでた。門内小屋、門内岳、北俣岳と通り梅花皮小屋向かう。天気も良く青(空)と緑(木々)と白(雪)のコントラストの景色が素晴らしい! 多くの花が咲いておりKOSさんに教えていただく。いくつ覚えていられるのかわからないかニッコウキスゲ、コバイケイソウ、イイデリンドウ、ウスユキソウ、チングルマをぶつぶつ口に出して忘れないように歩く。
途中北俣岳であった人から、飯豊本山に向かう途中少し滑ったら下まで落ちそうな危険な雪渓を渡る必要があると聞きビビった。

梅花皮小屋に13:00頃到着し、酔っぱらいの小屋の管理人から付近のクマ情報や熱中症の話を聞いた。小屋からクマが見えるというが自分にはどれかわからない。複数の登山者が2頭のクマを目撃しているらしい。最近は猟師が減っているため数も増えている。また鉄砲を恐れないため、ふぉーー!!という声で人間がいることを教えてやるのがよいとのことである。また飯豊山は標高が低く暑いので、熱中症で道間違えや、荷物を道に置いていくことや、服を脱ぎ捨てるなどで数名亡くなっているようである。ここでも数人から雪渓の話を聞いて不安は募るばかりである。
 とはいえどうにもならないので、のんびりと過ごす。SUZU氏は焼きそばを食べてまた昼寝である。KOS氏は持ってきた焼酎をほとんど飲み干してしまった後は昼寝であった。自分はストレッチや読書で気持ち良い時間を過ごした。夕食後、19:30頃就寝した。前日の暑さや蚊との格闘はなく気持ちよく眠ることができた。ちなみにテントには複数の血の跡が残り、前日の過酷な時間が思い出される状況であった。深夜の空には星がよく見えた。
2023/7/25(月)
起床3:00し朝食をとる。相変わらず腰は悲鳴をあげるが、我慢強いため表情には出さず(出したか?)やり過ごす。 4:30出発した。朝日は見えないが、徐々に雲がなくなり快晴となった。気持ち良い稜線には、多くの花が咲き誇っていた。花畑の中を歩くようである。
また昨日聞いたクマに出会わない方法を実践しながら進む。ふぉーー!! くまーー! でるなよーー! クマを呼んでいるのか避けているのかわからないが無事クマには出会わず済んだ。

しばらく行くと直前にすれ違った男性から、雪渓で数メートル滑り落ちた話を聞き緊張感が高まる。そうこうしているとついに雪渓である。KOS氏より注意点をご指導いただくが、片足に体重が乗り切る前に次の足が出てしまい、なかなかうまくいかない。しかしここで滑ったらやばいのでゆっくり、足場を作りながら進む。2人に比べ足が短いためか半分以下の歩幅で進んでいく。見かねたSUZU氏が最後の雪渓前でトレッキングポールを貸してくれた。優しい若者だ! One teamだ! これにより最後の雪渓は無事クリアした。
8:50に御西小屋に着き荷物をデポして大日岳に向かう。ここでも大量の花が咲いていた。大日岳では雲により景色は見られなかった。
12:15御西小屋に戻り飯豊本山に向かう。すこし雲が出ていたが、大量の花が咲ききれいな景色の中歩く。昨日教えてもらった花の名前をすでに忘れており自分にがっかりだ。気持ちを入れ替えて1つだけでも覚えようとまた、ぶつぶつ言いながら歩く。
13:45飯豊本山に到着。しばらくいたがあまり晴れずあきらめて本山小屋に移動した。テント設営しのんびり過ごす。KOS氏は持ち込んだ酒が切れたたため小屋でビール購入。しばらく話した後、SUZU氏とKOSさんは昼寝タイム。 雲が出ていてあきらめていた夕日だったが、夕食後トイレに行くと薄雲に夕日が見える幻想的な景色が見えた。 百名山の撮影クルーや、小屋に泊まっている人も含めみんなで興奮して夕日を鑑賞した。また遠くにクマが見えた。初めて野生のクマを見たが、遠いため怖さはなかった。
2023/7/26(火)
3:00起床し、相変わらず腰の悲鳴とともに朝食を食べた。テントはそのままに、飯豊本山に朝日を見に行く。雲があり朝日はあまりよく見えないが雲の隙間から少しだけ朝日が見えた。
テントを撤収し、5:15頃出発。
岩場があり恐る恐る進む。大きな荷物を背負いながらの岩場は怖い。雨や風があればここには進まず、来た道を引き返す可能性があるという計画も理解できた。
下りは膝にくるので、慎重に進む。ここではストックがあるとよさそうだと思いながら下る。
快晴のため暑く下りきった時には全身の服が汗びっしょりであった。途中の水場では顔も頭も洗い気持ちを切り替えていく。

12:35 川入りのバス停でタクシーを呼ぶ、途中タクシーに待ってもらい「いいでの湯」に寄り大和駅付近のそば屋で食事をした。山都そばは歯ごたえがよくおいしい! タクシーの運転手によると週末に下山した場合は、バスで「いいでの湯」により、そばを食べバスで駅まで行くのがおすすめらしい。

そば屋では高校野球福島大会の決勝を中継していた。10回表で4点勝ち越しし勝負あり思ったが、なんと10回裏逆転勝ちの劇的な場面に遭遇した。ほとんど見ないが興奮した!!KOS氏とIIは新幹線、SUZU氏は青春十八切符のため電車で郡山まで移動し、郡山で別れた。電車の中では様々な話ができて勉強になった。

感想
KOS
22日の天気予報では23日から数日は午前中は晴れて午後は小雨か雨が数日続くということで、3人で相談して、?差岳を諦めて、飯豊山荘から北股岳、梅花皮小屋、大日岳、飯豊本山から川入へ行く計画とした。最悪は梅花皮小屋から飯豊山荘に戻ることも考慮した。しかし、実際には23日は雨は降らずに、?差岳を登って、川入へ縦走できたのでは無いかと思った。時期的にはイイデリンドウ、ヒナウスユキソウなど高山植物が豊富で、この日程で良かったと思った。特に印象に残ったのは、北股岳周辺と御西岳の東斜面の高山植物のお花畑は凄かった。また、SUZU、II両名の足の速いのには、年の差を痛感した。

SUZU 一日目の飯豊山荘でのテント泊が暑く寝苦しかった。IIさんは蚊に刺されていたようで二日目にテントを広げると内側に蚊が潰れて血で汚れていた。一日目の梶川尾根は初めの傾斜がきつかったが梶川峰まで来たときに視界が一気に開けてそれまでの疲れが吹き飛ぶような爽快感があった。三日目、四日目の山行は午前中の日差しがき使ったが持っていった気化熱で冷えるタオルを首にかける事で不快感がかなり減ったように感じた。また首には日焼け止めを塗らなかったがタオルのお陰で焼けることがなかった。行動食として柿の種とシスコーンを持参した。柿の種は453kcal/100g シスコーンが383kcal/100gでカロリー面では劣るものの食べやすく味が良かった。また値段面ではシスコーンが勝っていた。

II
景色、天候など大満足な山行であった。アプローチも長く、あまり知らなかった飯豊連峰には、山岳会に入らなければなかなか行こうとは思わなかったのではないだろうか。また移動や食事やテント内の荷物の片づけ方など勉強になることがたくさんあった。一方足の裏が痛くなり毎日つらかった。毎日厚底シューズで甘やかしているかもしれない。鍛えなおすのと同時に、原因の可能性がある歩き方も注意したい。


記録 II


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