北アルプス 針ノ木岳

日程:2023年8月9日〜10日

 8月9日
3時に長津田駅でKATAさんをピックアップ。途中の梓川SAで朝食をとり、扇沢を渡った先にある駐車場に車をとめる。平日だが駐車場は8割がた埋まっていた。準備をして6時30分に歩き始める。天気は曇り。柏原新道はよく整備されており、勾配もゆるやかなので歩きやすい。途中休憩を2回いれ、9時25分に種池山荘に到着。稜線はガスに覆われており、風も強くふいている。山荘前で雨具を羽織り再出発する。種池山荘から先の稜線には高山植物が多く花を咲かせていた。地形図の2532辺りで、前方の霧の中に黒いお尻が見えた。熊かもしれないと大声を出してしばらく待機。その後、無事に岩小屋沢岳に到着。雷鳥に先導され、11時35分に本日の宿の新越山荘に到着。2人で六畳の個室を割り当てられた。
 小屋の自炊室でお昼をたべ、午後は談話室で本や漫画を読んだり、部屋に戻って昼寝をしたりとゆっくり過ごすことができた。夕方少し霧が晴れ、談話室の窓から劔岳を眺めることができた。頂上付近は雲に覆われていたが、東面の雪渓が間近に望める。いいロケーションの小屋だなと実感した。

 17時に夕食をとり、早めに就寝した。
 8月10日
自炊室で朝食を済ませて5時に出発。出発時は昨日同様ガスに覆われており、扇沢側からの風が強かった。登山道はおおむね黒部側を巻いており、黒部側に入ると風の影響はない。細かいアップダウンを繰り返し、鳴沢岳、赤沢岳を越えていく。赤沢岳の下りから徐々にガスが晴れてきて、周囲の景色が見渡せるようになった。ピークを越えた後の下りはガレているので慎重に下る。
 スバリ岳の頂上からは、劔、立山のそろい踏みを眺めることができた。目指す針ノ木岳の登りはガレた急登となっているが、頂上は丸みをおびて名前に似合わず優しげだ。
針ノ木岳の頂上にでると、雲の向うにひときわ目立つ槍ヶ岳が出迎えてくれた。立山から薬師の縦走路、奥には富山平野まで見渡すことができた。
 しばらく景色を楽しみ、針ノ木小屋に向けて下山を開始する。登山道は途中のピークには登らず、針ノ木雪渓側の斜面を巻いて針ノ木峠に向かっている。ほどなく針ノ木小屋。小屋のベンチでしばらく休憩して10時に針ノ木雪渓を下る。針ノ木雪渓の登山道は多くの登山者が登ってきており人気の高さがうかがえる。ただ、雪渓はズタズタの雪の塊がわずかに50Mくらい残るのみで、雪渓を歩く部分はまったくなかった。11時45分くらいに大沢小屋、扇沢の駐車場には13時に到着した。

 下山後は薬師の湯で入浴、食事をして、19時に長津田で解散した。

記録 GEN


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