八甲田山スキー

日程:2024年2月6日〜13日

 <行動記録>
 2月6日(火)天気:曇り
 5日からの関東地方の大雪で首都圏内の交通が動くか心配であったが、6日の朝に確認したところ相鉄線、JR共に通常運行とあったので安心した。
 いつものように平沼橋駅5時14分発に乗車して、横浜駅5時25分発の上野東京ラインで東京駅に5時52分に着いた。6時32分発の新幹線はやぶさ1号に乗車して、新青森駅に向かう。7時過ぎに八甲田RWの運行状況を確認すると天気曇り、気温山頂駅-10.4℃(山麓-8℃)南東の風14m/s、積雪260m、降雪1cmとあった。

 ヤマップ隊長のサイトを検索すると5日には箒場に行っているし、4日には前岳山頂より入っていて雪の状況は良さそうであるが、7日からは雪が降らないので少し心配である。

 盛岡駅に8時45分に着いた。晴れている。青森駅に10時04分に着いて、酸ヶ湯の送迎バスに乗り、萱野高原まで来ると八甲田の山が見えていた。酸ヶ湯温泉に11時30分に着いて、チェックインをして12時30分発のRW行きのバスに乗る。
 山頂駅に12時55分に上がり、滑りはじめようとしたら、ガスが出始め、山並みは見えなかった。最初にダイレクトコースに入り、視界が良いので直ぐに左にコースをそれたら、中々良い雪でノートラックもあって楽しかった。

 二本目は13時45分発のRWに乗り14時に山頂駅に上がったら、酸ヶ湯のツアーが居た。14時30分に滑り始めダイレクトコースを滑り、30分経たずに下に降りた。16時の送迎バスで酸ヶ湯に行った。

 2月7日 天気:雪&霧
 7時の八甲田RWの運行状況を確認すると気温山頂駅-9℃、山麓-4℃、西の風9m、積雪240cm、降雪0cmとあったが、朝から雪は降り始めていい具合になりそうであった。
 9時のツアーバスで山麓駅に9時10分に着いて10時30分のRWで山頂に上がる。
 ツアーは10時07分にスタートして、田茂萢岳山頂に上がると視界は悪い。田茂萢沢の1番に入ると中々の良い雪でした。底でシールを付けハイクアップ。前岳の肩まで来てシールを剥いで滑走準備をします。
 沢目の手前を滑り、左の尾根上を滑りましたが、なかなかの良い雪でした。その後の林間もストレス無く、銅像茶屋まで来ました。

 午後もツアーは銅像です。午前より視界は悪い。田茂萢岳山頂から滑り、0.5番に入ります。すると視界が開け気分良く滑りました。
 底でシールを貼り、前岳肩まで来ました。今度は手前の中斜面を滑り、林を抜けると午前の雪でリセットされ良い雪がありました。その後、右目の樹林帯に入りノートラックを探しながら滑って、銅像茶屋に15時15分に着きました。雪が良いので津川ガイドもガンガン滑っていました。

2月8日 天気:曇り&霧後晴れ
 7時の八甲田RWの運行状況を確認すると天気曇り、気温山頂駅-8.8℃(山麓-4℃)西の風16m、積雪260cm、降雪cmとあったので、昨日の雪は夜半には降らなかったようだが、気温が低めで良いかもしれないと思った。
 9時にツアーバスが出発する頃には晴れ間が出ていた。山麓駅に着いて9時30分のRWに乗車して山頂に上がる。この頃には曇っていたが、視界はそこそこあった。
 10時05分にツアーがスタートをする。田茂萢岳山頂に徳差ガイドについて行った。田茂萢沢の1番を滑るとそこそこの雪で気持ち良く滑った。シール付け場でシールを貼り、前岳までシール登行すると、だんだんと視界が開け、前岳の山頂が見えている。徳差ガイドは前岳の肩までと言っていたが、前岳の山頂に行けるんじゃないかと思って居たら、先行していた隊長パーティーが山頂に上がっていて、その隊長が付いてこいと言っている。
 前岳の山頂に上がると最高の天気で周囲が見渡せる。シールを剥いで滑走準備に入る。隊長パーティーが先行して滑って行く。その後、一段滑り降りて、斜面を除くと前岳の斜面が見えるではないか。こんな最高の天気で最高の雪の時は無い。ノートラックを拾い楽しく滑る。前岳の東斜面は酸ヶ湯ツアーの貸し切りである。
その後、樹林帯に入るもノーストレスで滑ることができた。あっと言う間に銅像茶屋に12時15分に着いた。
 山麓駅に12時35分に着いて12時45分のRWで山頂駅に上がる。
 午後もツアーは13時55分にスタートをする。田茂萢岳山頂に上がり、滑り始め右よりに進んでいく。田茂萢沢05番に入った。視界もあり先行者のトレースはあるものの雪は良い。底まで滑り降りてシール貼り場まで来ると、ツアー客の1人が転んだ時に携帯を落としたと言い始める。その人に付いて田茂萢沢をシールで戻り、転んだ辺りで携帯を鳴らしたら幸いにも着信音が聞こえ、携帯を回収することができた。そして、前岳の肩までやってきて先行のパーティーに追いついて、沢目の手前から入り、左に回り込み尾根を滑って行く。午前ほどでは無いが良い雪でした。その後、右の樹林帯に入りノートラックを探しながら滑って行く。沢を2本渡り、銅像茶屋に15時35分に着いた。

 2月9日 天気:雪後時々晴れ
 7時のRWの運行状況では天気は雪&霧、気温山頂駅で-9.8℃(山麓-4.5℃)、北西の風11m、積雪260cm、降雪10cmとあった。天気予報では午後から晴れる予報。
 8時になりツアーデスクから今日のツアーで酸ヶ湯から山越えするコースがありますと問い合わせがあり、即刻山越えでお願いしますと答えた。  8時半になりスキー小屋でシールを貼り、9時にツアーはスタートして、裏の温泉神社からシール登行をする。意外にも朝晴れていたが雪が降り始めていて寒い。
 樹林帯を登り、地獄湯の沢を渡り、仙人岱ヒュッテに向け高度を上げていく。2度休憩して、硫黄岳の鞍部に出ると、ガスで視界が悪いなか、仙人岱ヒュッテに11時30分に着いて、中でランチタイムとした。中は狭いがやはり暖かい。

 ガスの中12時30分に歩き始め、小岳の肩まで上がると、雲が切れ始め青空が覗かせていた。シールを剥いで滑走準備に入ると、我々の動きに合わせてくれたのか視界が広がり、小岳の斜面に入ると膝下の軽い雪があり、スキーが気持ち良く走った。その後、左へトラバースして、尾根上を滑るとややパック気味となり重たくなった。
 沢を渡り樹林帯へ入って行くと柔らかい雪がありストレスなく滑ることができた。
 14時25分に箒場に着いた。
 2月10日(土)天気:晴れ後曇時々雪
 7時になり天気は晴れてきた。RWの運行状況は気温山頂駅-9℃、山麓-8℃、北西の風6m、積雪260cm、降雪10cmとあった。前日の天気予報では10日は雪が降るとあったが、天気の悪化が遅いようだと思った。
 8時過ぎにガイドから山越えのツアーのコースがありますとあり、山越えに行きますと二つ返事をした。
 9時20分に酸ヶ湯の裏の薬師神社からシール登行をする。歩き始めると雲が広がって雪がちらほら降り出したので、この後の天候が気になった。
 地獄湯の沢の手前で休憩、その後、地獄湯の沢を渡りハイクアップして2度目の休憩。硫黄岳の鞍部目指し、沢目に入って傾斜がゆるくなった所で3度目の休憩。この頃より視界が開け、南部の櫛ケ峰や硫黄岳と景色を楽しみながら歩いた。そして11時45分に仙人岱ヒュッテに着いて、風も無く暖かいので外でランチする。
 12時20分に小岳の肩を目指しハイクアップする。13時10分に小岳の肩に到着すると、ガスが出始めた。視界が悪くなる前にドロップインして1本滑る。その時、テレマークの方のビンディングが壊れる。津川氏が補修して一緒にすべることとなる。
 高田大岳の鞍部へトラバースして、ノートラックを拾いながら滑り、林間へ入って行くと柔らかい雪が残っていた。沢を越えて雛岳の下部で休憩して、箒場に14時20分に着いた。ストレス無く今日も最高な滑りができた。

 12月11日(日)天気:雪&霧
 7時のRWの運行状況は気温山頂駅で-9.8、山麓-5℃で、北の風18m、積雪260cm、降雪10cmとあった。
 9時のツアーバスでRW山麓駅に行くと、何とRW待ちの列が駐車場の反対側までならんでいる。これでは山頂に上がるのに3時間かかると思われる。すると、ガンドさんより、火箱沢へ歩きに行くというので参加させてもらう。ツアー客のほぼ全員が参加したようだ。
この渋滞を察して8時20分のRW行きのバスに乗車したツアー客は1時間半待ちで山頂駅に上がったらしい。
 シールを付け9時40分にフォレストコースの脇をシール登行して行く。標高950m付近まで登り、シールを剥がして滑った。ノートラックではあるが、昨日からの雪で斜度の無いところはトレースを使い、斜度のあるところの滑りを楽しんだ。12時35分に火箸沢に着いた。

 その後、RW山麓駅に着くと、RW待ちの列は外まであった。90分ほどかかり山頂駅に14時20分に上がった。昼食はRWに並んでいるときにおにぎりを食べた。

 午後のツアーは隊長チームと徳差チームに分かれ、KOSは徳差チームで行動した。14時40分にツアーはスタートをして、田茂萢岳山頂に上がる。雪&霧で視界は悪い。田茂萢沢3番に回り込みながら滑り込んだ。
 シールを付けて前岳肩までシール登行する。ドロップインするときの時刻は16時であった。沢目を越えて行くと、隊長チームに斜面は食われてやや拍子抜けであるが、その後の樹林帯は膝下のノートラックを頂きました。沢を渡り樹林帯下部も軽快に滑って16時42分に銅像茶屋に着いた。

 2月12日(月)天気:雪&霧
 7時の八甲田RWの運行状況は気温山頂駅で-9.4℃、山麓-4℃、北西の風12m、積雪270cm、降雪10cmとあった。
 8時20分のRW行きのバスに乗車して、RW山麓駅に着くと、駐車場まで並んでいた。90分ほど待って山頂駅に10時10分に着いた。ツアーは10時25分スタートをした。ボードチームとスキーチームに分かれる。
 田茂萢岳山頂から視界の悪い中滑り、田茂萢沢3番に入ったが視界が悪すぎて、回り込むように底に滑った。シールを貼り、前岳山頂に上がった。12時に視界の悪い中、滑り始め、山頂部は少しずつ滑りおると、前岳の東斜面が見えて、ノートラックでしかも極上のパウダーがあり、滑ると自分のシュプールが顔にかかるオーバーヘッドとなった。参加者は今シーズン一だと言っていた。その後、沢目を少し滑り、左の樹林帯へ入るとパウダーが残っていた。
 沢を2本渡り休憩していると12時20分でRWは運休とあった。銅像茶屋まで樹林帯を軽快に滑り、12時30分にツアーを終了した。迎えのバスで酸ヶ湯温泉に戻った。
 2月13日 天気:吹雪
 本日のツアーは強風と悪天候のため中止となった。10時30分のJRバスで青森駅に出て、昼食を食べてから帰宅した。

<山行雑感>
1月より2月の方が気温も下がり雪質も良い感じがした。
前岳の東斜面の雪はこの時期はいつも良い。10cmでも降ったあと良く。30cmでも降ったならば最高となる。しかし、今シーズンは腰まで埋まる腰パウは体験できなかったのが残念です。
連日の山越えツアーを体験できたことは嬉しかった。特に10日の小岳から箒場は天気も良く、気温が温かいので仙人岱ヒュッテの外でランチをしたのは春のような感じであった。また、小岳の斜面には膝下のパウダーがあり、その後の林間もストレス無く滑り、正しく2月の山越えの雪質の良さを体験した。


記録 KOS



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