八甲田山スキー

日程:2024年1月5日〜8日

 <行動記録>
 NKG氏は1月2日の日航機の事故で函館から横浜に帰ってくることができす、1月5日の八甲田入りが出来ず(5日に出勤することになった)、6日の午後に酸ヶ湯温泉に入った。また、今回は最終日に1日ツアーに参加する目的で往復飛行機を利用した(マイル使用で片道7000マイル)。

 1月5日
 羽田空港7時40分発のJAL便で出発する。心配していた遅れも無く9時13分に青森空港に着陸した。空港ではKOG氏が迎えに来てくれて、9時30分に青森空港を出発した。八甲田RWの運行状況を確認したら、山頂駅の気温-4.6℃(山麓+2.5℃)、南の風25m、積雪130cmで運休とあった。積雪も少なく、気温も高いので心配になった。
 10時に八甲田スキー場に着いて、足慣らしにリフトを3本滑って、昼食を食べた。
 12時過ぎにスキーを片付けで酸ヶ湯温泉に向かった。チェックインをして、風呂に入り14時になり部屋に入った。しかし、例年の寒さは感じず拍子抜けする感じである。16時頃より雪が降り始め、天気予報では幾分か降り続くようなので降って欲しいと願うばかりだ。

 1月6日
 6時に起床して6時45分に朝食を食べる。7時の時点の八甲田RWの運行状況を確認すると、天気は霧、山頂駅の気温-5.4℃(山麓+0.5℃)南西の風14m、積雪130cm、降雪1cm視界20mとさほど雪は降らなかったようだ。
ツアーバスは9時に出発して9時10分に山麓駅に着いた。9時45分のRWに乗車して山頂に上がる。ツアーは10時15分にスタートした。
 田茂萢岳山頂にツボ足であがり、ガスで視界は20mほどで先行者について滑る。積雪は130cmと少ない。田茂萢沢の3番の斜面に入ると思いのほかスキーが走る雪で楽しく滑った。底でシールを付けて登行する。例年より雪が少ないので木々の枝がうるさい。

 前岳の肩まで登りシールを剥がす。沢目を1人ずつ越えて、前岳の斜面に入って滑ると思いのほか気持ち良く滑った。その後、北尾根方面に回り入み滑るとスキーは走った。
 沢を渡るところでは雪が少なくえぐれていてスピードコントロールをしてクリアーした。林間下部は高い気温のために重い雪に変わって特に慎重に滑って、銅像茶屋に12時45分に着いた。
 バスでRW山麓駅に着くと混雑していて3本待って13時25分に山頂駅に上がる。ツアー出発まで時間が無いので直ぐに昼食を摂った。
 14時午後のツアーがスタートする。午前と同じ銅像コースである。気温が下がり始め寒さを感じた。雪も少し降っているので午前より良くなることに期待する。
 田茂萢岳山頂に上がり滑る準備をする。するとその時中国人グループ6名がガイド無しで我々の後に着いてきた。
 田茂萢沢の斜面は午前より滑り易かった。底に滑り降りてシールを付ける。中国人のグループはシールもスノーシューも持たずにいたので、たまりかねたガイドがそのグループに着いて行くこととなって、我々のゆっくりチームのガイドが1名減った。
 午前より視界が悪くなっているので、前岳の肩まで来て、午前より少し手前の中斜面に入った。積雪が少ないのでブッシュに注意して滑って行くと中々良い雪がまっていた。そして、左にトラバースして樹林帯に入るとスキーは滑った。沢のギャップに注意して越えて、下部樹林帯は午前より滑り易かった。

 銅像茶屋に16時10分に着いて、迎えのバスで酸ヶ湯温泉に戻った。戻るとNKG氏も来ていて、明日のツアーの申し込みを行った。午後降り始めた雪は夜には止んでいた。

 1月7日 天気:雪&霧
 夜半から雪が降り始め、7時の時点でのRWの運行状況は天気は雪&霧で、山頂駅の気温はは-9℃(山麓-4℃)北西の風19m、積雪130cm、降雪6cmとあり、条件は良さそうである。
 9時にツアーバスは出発して、RW山麓駅に9時20分に着くと連休ともあり(雪の状態が良いので)混雑して、10時発のRWに乗車して山頂に上がる。
 ゆっくりチームは10時35分にツアーはスタートをして、田茂萢岳山頂に上がる。田茂萢沢に滑り込むときに何と良い雪か膝下のパウダーである。NKG氏も深雪にとまどいながらも滑っていた。底でシールを付け歩いて行く。
 前岳の肩までやってきた。はやいチームは山頂へ上がって行った。ゆっくりチームは肩でシールを剥がし、滑る準備をする。
 沢目を1人ずつ越えて行き、前岳の斜面に入って奥の方へ行くとノートラックが待っていて、これぞ八甲田の滑りを楽しむ。
 その後の樹林帯もノートラックを拾いながら楽しく滑って、沢を2本渡って銅像茶屋に12時45分に着いた。
 残念だが10時55分の時点でRWは強風のため運休とあった。宿に戻り温泉に入ってビールを飲んだ。夕方も雪が降っていて、明日も雪の予報なので期待がもてるので楽しみである。


 1月8日 天気:雪&霧
 7時の時点でのRW運行状況は山頂駅気温-11℃(山麓-4℃)北西の風20m、積雪150cm、積雪30cmとあり、条件は良いと思われる。
 9時にツアーバスは出発して、RWは混雑して10時過ぎに山頂駅に上がる。ツアーは10時40分にスタートする。田茂萢岳山頂に上がる。雪が降りいつものように視界は悪い。先行者を見失なわないように滑って行き、田茂萢沢に滑り込むと、やや重ながら良い雪がまっていた。

 底でシールを付けて登って行く。前岳の山頂に上がって行く。11時30分に山頂に着いた。視界は悪いので、ガイドの指示通り山頂から左目に滑り始める。一滑りすると斜面が広がり、左のノートラックの斜面を滑ると自分のシュプールが自分の顔にかかるオーバーヘッドとなり感激する。
 その後、左へトラバースして樹林帯も極上の深雪がまっていた。沢目に入ると深すぎて滑らないので、先行者のトレースを利用して行く。沢を2本渡り樹林帯下部も走る雪で12時20分に銅像茶屋に着いた。
 午後もRWは運行され空いていた。山頂駅でゆっくり昼食を食べ、14時にツアーはスタートをする。風もでてきて視界が悪いので、RWの近場の変則モッコ沢へ行くことになった。フォレストコースから入って最初の斜面は右よりを滑って、その後、左へトラバースするが、積雪が少ないため木々の枝がうるさかった。樹林帯はうねりに気をつけて滑り、Y沢を渡ってフォレストコース下部にでて、15時05分に山麓駅に着いた。
 迎えのバスで酸ヶ湯温泉に戻り、片付けをしてKOG車で青森空港に送ってもらって帰路についた。

<山行雑感>
KOSの感想
 今回は八甲田でも雪が少ない山スキーが楽しめるか心配であったが、1月6日あたりから雪が降り出し、特に8日には30cmの降雪となり、極上のパウダーが楽しめた(当たりだ!)ので、NKG氏も喜んでいたようす。八甲田は来てみないと分からないとしみじみ感じた。

NKG氏の感想
 思わぬトラブルでなんとかたどり着いた感じで両名にはご心配おかけしました。雪のコンディションも良く、二日で3本滑れてラッキーでした。ヘタでも八甲田は気分が解放されて楽しいです。スキー&温泉の八甲田はコンティニューモードで!
11時10分に講習を修了して、佐藤小屋に11時30分に戻る。テントを撤収して12時05分に佐藤小屋を出発し、3合目で休憩して馬返に14時に着いた。
整理体操をして、御殿場IC近くの「かつ栄」に行き、トンカツを食べて海老名駅で解散した。

<KOS感想>  今回の富士山の雪の条件は良くなかったが、基本的な歩行技術の確認、雪山での確保技術、滑落停止技術の確認ができて良かった。富士山の雪上訓練はおろそかにできないので毎年参加したいと思います。


記録 KOS



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