八甲田山スキー

日程:2024年1月21日〜31日

 <行動記録>
 1月21日(月)天気(横浜):雨 八甲田:吹雪
  6時32分発のはやぶさ1号に乗車して、コンビニで購入した弁当を食べる。7時になり八甲田RWの運行状況を確認すると、天気は吹雪、気温-4.8℃(+2℃)、南の風30m、積雪200cm、降雪0cmとあり、RW周辺での足慣らしは中止となった。

 10時過ぎに青森駅に着くと雨が降っていた。酸ヶ湯の送迎バスに乗り、八甲田へ向かう。萱野高原にでると猛吹雪で、これではリフトも無理と思った。
 11時半に酸ヶ湯に着いてみると、玄関前は4〜5cm新雪が積もっていたので、明日に期待できると思った。受付を行い14時の部屋入室まで温泉に入って寛いだ。
 夕方にも外は吹雪で、ツアーの申し込みをするとガイドの津川氏が明日もあやしいと言っていたので、明後日に期待しますと会話をする。

 1月22日(月)天気:吹雪
 7時に八甲田RWの運行状況を確認すると、気温-4.4℃(+1℃)、南の風27m、積雪210cm、降雪0cmとあり、ツアーは中止となった。その後、さらに風速は上がったようす。

 1月23日(火)天気:吹雪
 7時に八甲田RWの運行状況を確認すると、気温-5℃(0℃)、南西の風25m、積雪200cm、降雪5cmとあった。今日もダメかと思ったら、8時になり津川ガイドから午前中行きますとのことで、二つ返事で行きますと答えた。

 9時にスキー小屋でシールを付け、バスで地獄沼の上まで数分で移動する。シール登行で大岳循環ルートを進み、1本休憩して地獄湯の沢を越えて行く。標高1200m付近まで登り、シールを剥いで滑走準備に入ると、雪&霧で視界が利かず。少し待つと視界が回復して、樹林帯の間を滑って行く。やや重ながら踝上の雪に感激するも、うねりもあり慎重に滑る。2ピッチ滑り、地獄湯の沢を越えるところでは、1人ずつ越えて行き、その後の樹林帯は傾斜が少ないので先行者のトレースを利用して滑る。
 11時25分に薬師神社まで降りてきて、あとは酸ヶ湯まで板を担いで戻る。
その後、ガイドによると明日も天候は怪しいと言っていた。4連休かと落胆する。
この日、JR新幹線が停電で運休とあった。今日帰る方は青森駅に出て、臨時の仙台駅まで行く新幹線に乗車したらしい。そこから、いわき経由で上野駅に出ると言っていた。

1月24日(水)天気:吹雪
7時の八甲田RWの運行状況を確認すると気温-10℃(山麓-6℃)、南西の風27mで積雪200cm、降雪2cmとRWが運休する割には雪が積もっていない。青森県に暴風波浪警報が出ていると隊長より聞かされ、ツアー中止を納得する。

1月25日(木)吹雪
7時のRWの運行状況を確認すると気温-11.2℃(山麓-6℃)北西の風27mで積雪210cm、降雪15cmと雪と気温の状況は良好だが、ガスで視界が悪くツアーは中止となる。

1月26日(金)吹雪
7時のRWの運行状況を確認すると気温-8.5℃(山麓-3.5℃)、北の風25m、積雪220cm、降雪40cmと雪の状況は最高と思うが、RWが運休で今日で6連休となった。隊長の話しでは6連休は初めてだと言っていた。天候には逆らえないとツアー中止を納得する。ツアー客の多くはゲレンデに行ったようだ。

1月27日(土)天気:雪&霧
 7時のRWの運行状況を確認すると、気温-7.4℃(山麓-3℃)、北西の風17m、積雪230cm、降雪26cmと1月としては気温が高めだが、一昨日から降雪が40cmあまりとなるので期待をした。

9時のツアーバスに乗車してRW山麓駅に9時10分に着くと、なんと外まで並んでいる。結局山頂駅に上がったのは10時40分であった。ゆっくりチームに入りツアーは11時25分にスタートした。午前は変則モッコ沢で、フォレストコースから入るが視界が悪いので雪面が良く見えない。一滑りしてようやく視界が利き、左へトラバースして樹林帯に入るとうねっているがノートラックを滑る。Y沢まで滑り、沢を渡り左の樹林帯を行きフォレストコースの下部へ出る。
ロープウエイ山麓駅に着くと、何と外まで並んでいる。1時間待ちで、RWを待っている間におにぎりを食べる。山頂に上がったのは14時でした。
ゆっくりチームは14時30分にスタートして、田茂萢岳山頂に上がり、滑り始める。田茂萢沢に滑り込む斜面はクリーミーな雪で気分良く滑り、底でシールを付けハイクアップ。
前岳肩までやってきて、シールを剥いで滑走準備完了。ガイドが前岳の斜面を確認しに行くが、引き返して来て、右目の中斜面に入る。樹林を抜けると快適な斜面が待っていた。
そして、左へトラバースして行き、樹林帯に入ると中々メローな雪が待っていた。
沢を2本渡り、滑って行くと樹林帯下部はいささか雪が重くなる。16時05分に銅像茶屋に着いてツアー終了。

1月28日(日)天気:晴れ
7時のRW運行状況を確認すると、気温-7.2℃(山麓-5℃)、北西の風7m、積雪240cm。降雪10cmとあった。8時になりガイドから今日は酸ヶ湯から箒場へ行くツアーがありますどうしますかと電話が入る。二つ返事で行きますと答える。
9時に酸ヶ湯からシールを付けて温泉神社からハイクアップする。風もなく雪櫻が青空に映えて美しい。地獄湯の沢を越えて、仙人岱ヒュッテまで登る。1月なのに仙人岱ヒュッテの外でランチする。
その後、小岳の肩まで登ると、浜ちゃんチームがやってきた。彼らは朝一のロープウエイで山頂駅から登って来たとのこと。我々の方が早い。
小岳の肩でシールを取り滑走準備に入る。小岳から高田大岳の鞍部へ滑ると踝上の何と気持ち良いクリーミーな雪が溜まっていた。そして、高田大岳の中腹をトラバースして行くとノートラックの雪を軽快に滑り、箒場までノーストレスで行ってしまった。14時15分に箒場に着いてツアーは終了する。参加者は皆、今シーズン一の滑りだと言って感激していた。

1月29日(月)天気:霧
7時のRW運行状況は気温-6.8℃(山麓-2.5℃)、北西の風13m、積雪240cm、降雪1cmとあった。新しい雪はほぼ無いと言える。
ツアーバスでRW山麓駅に着くと、なんと平日なのに外まで並んでいる。観光バスが2台駐車場にあった。RW1時間待ちで10:05に乗車して山頂駅に上がる。
ツアーは10時25分スタートで、田茂萢岳山頂から視界の悪い中移動して田茂萢沢へ滑り込む頃には視界が得られた。とてもクリーミーな雪が残っていて良かった。
底でシールを付けて前岳肩までハイクアップする。沢目を1人ずつ越えて、前岳の斜面に入って行く。そこは何とも言えないメローな雪で気分良く滑る。その後、左へトラバースしてノートラックを探す。樹林帯はノートラックの雪面を滑り楽しかった。沢を渡って樹林帯下部へ行くと、重たい雪でトレースに沿って慎重に滑り、銅像茶屋に12時05分に着いた。
午後は14時05分にスタートする。田茂萢岳から視界の悪い中滑って、田茂萢沢の源頭へ行く。ボードチームは0.5番へ、スキーチームは0番へ行く。 源頭から一段滑り降りると何とか底が見えた。斜度があり特に下部は落ち気味なので注意して滑る。雪は良いのだが、もう少し視界があってくれたら良いのだが。
滑った後はいつものシール場へ移動してシールを付ける。 シールを付けてハイクアップ。チョロ沢までやってきた。チョロ沢に入り右の樹林帯へ入って行く。ノートラックを探しながら行くと、なかなかクリーミーなノートラックは待っていた。

1月30日(火)天気:曇り
7時のRW運行状況は気温-7.8℃(山麓-3℃)積雪230cm、降雪1cmであった。
9時のツアーバスで山麓駅に着いて山頂に上がる。ツアーは10時05分にスタートして、田茂萢岳山頂から視界の悪い中、田茂萢沢0.5番へ入る。まだまだクリーミーな雪が残っていた。
シールを貼り前岳の肩まで移動、手前の中斜面に入っていき、一滑りすると樹林を抜け気分良く滑る。左へトラバースして、ノートラックを探しながら樹林帯を移動して、いつもより右へ入って行った。思いの外柔らかい雪が残っていた。
沢を渡り樹林帯下部へ、いささか重たい雪で足が疲れた。
午後のツアーは13時55分にスタートする。田茂萢岳山頂から視界の悪い中滑り、3番の斜面を安全に配慮してトラバース気味に滑って、田茂萢沢の底へ。 シールを付けてハイクアップ。前岳の肩まで登り、シールを剥いで沢目を越えて、前岳の斜面に入るとノートラックが待っていた。残念なのは視界が悪いので出だしは慎重になってしまった。その後、左へトラバースして樹林帯を滑り、沢を越えて左へ行くとノートラックが残っていた。八甲田は広いと思った。やはり樹林帯下部は重たいので慎重に滑り、銅像茶屋に16時に着いた。

1月31日(水)天気:曇り
ツアーバスに乗り山頂駅に上がる。ツアーは隊長チームと津川チームに分かれ、隊長チームは7名だがガイドは隊長1名のみ。
田茂萢岳山頂からガスで視界の無い中滑り、田茂萢沢3番へ入るが、雪面が見えないので斜面を慎重に回り込むように滑り降りた。RWは10時20分で運休とあった。
底でシールを付けて前岳肩までハイクアップして、沢目の手前でシールを剥いで、手前の中斜面に入り、左へ移動して尾根上に出るとノートラックでクリーミーな雪で気持ち良い。
その後は左の樹林帯にノートラックを求め滑って行く。樹林帯もスキーが走る雪で気持ち良くツリーランを楽しむ。

沢を渡り樹林帯下部は重たいので慎重に滑った。銅像茶屋に着いて、津川チームを待って、酸ヶ湯に戻った。直ぐに、スキーセットを片付け、13時30分発のJRバスで新青森駅に向かった。
新青森駅16時38分発の東北新幹線で帰京した。

<山行雑感>
 今回の1月末の八甲田は気温が山頂駅で-5〜-7℃と例年より5~7℃高いので3月のような天候で、銅像茶屋に滑り降りると、路面の雪が溶けていた。おそらく山麓では気温が+なのである。また、RWが21日から26日まで6連休(運休)で、このようなことは八甲田初であるとガイドさんが言っていた。そして、その運休の間にも雪は思ったほど降らず、終始ドライパウダーは味わえなかった。八甲田の厳冬期は無いのかと思ったほどである。だが、1月28日の小岳から箒場は踝ほどの新雪があり、ストレスなく箒場まで滑れたのは、今シーズンの最高な滑りができたと、参加者は言っていた。


記録 KOS



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