富士山雪上訓練

日程:2024年1月13日〜14日

 <行動記録>
 1月13日
 海老名駅に6時30分に集合して、ZUKA車で馬返に向かう。天気が良く富士山が綺麗に見えていたが、例年になく雪が少なそうで訓練ができるか心配になる。
 馬返に8時10分に着くと6〜7台の車が有り、雪上訓練に来ているのだなと思った。
 8時35分に馬返から歩いたのだが、雪はまったくないし、凍ってもいない。2合目で休憩する。林の合間から見える景色が青空で綺麗であった。次に4合5勺で休憩する。このあたりから登山道に雪が目立つようになる。
 林道に出ると雪より凍っていた。11時25分に佐藤小屋に到着する。4〜5張りの先客がいた。受付を済ませテントを張る。12時に設営が終わる。

<訓練記録>
 小屋前に繋がる林道でまずは歩行の訓練に入る。
1.歩行に関する訓練(平地)
a,片足を直上にあげてつぼ足で歩く
b,アイゼンを付け、踵からあげて、あげた足を腰の回転で前に出して歩く(アイゼンの歯をひっけないように)

その後、上に上がる。しかし、雪の状態が悪いので、林道を下りスバルラインの方の斜面に行く。こちらの方が雪の状態は少しは良かった。
2.斜面を使った歩行に関する訓練(13:50〜15:50)
a,アイゼンを付けてフラットフィッティング歩行
b,斜面を下るときの目線と歩幅の確認
c,斜面のトラバースの時の足の位置(斜面左にトラバースするときは左足は山側のサイドを利かせ、谷側の足はフラットフィッティングになる)
d,斜面で回転をするときのピッケルと足の動きの確認
e,耐風姿勢(ピッケルに寄りかかるのではなく足で踏ん張ることが大事)

1月14日
5時に起床して6時50分にハーネスを付け、上の斜面に上がる。その時、右の樹林帯に沿って上がる。
3.制動確保に関する訓練
腰がらみ
スタンディングスアックスビレイ

4.滑落停止訓練
ザックなしでピッケルで制動をかけると同時に足のアイゼンを利かせる
ザックありで同様な制動をかける
下りのときのピッケルの使用方法について(ピッケルの雪面への利かせ方)
ピッケルを雪に埋めて支点とする。(下に加重がかからないと抜けやすい)
ずた袋に雪を詰め、雪の中に埋めて支点とする。
11時10分に講習を修了して、佐藤小屋に11時30分に戻る。テントを撤収して12時05分に佐藤小屋を出発し、3合目で休憩して馬返に14時に着いた。
整理体操をして、御殿場IC近くの「かつ栄」に行き、トンカツを食べて海老名駅で解散した。

<KOS感想>  今回の富士山の雪の条件は良くなかったが、基本的な歩行技術の確認、雪山での確保技術、滑落停止技術の確認ができて良かった。富士山の雪上訓練はおろそかにできないので毎年参加したいと思います。


記録 KOS



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