北海道・大雪山・白雲岳

日程 2022年9月15日


 <行動記録>
 前日の14日に旭川空港から層雲峡に移動して、層雲峡ホステル(ドミトリー)に宿泊する。
15日4時30分に起床する。テルモスにお茶を入れ、朝食にパンを食べ、宿にお願いしておいたおにぎりを持ち、バス停に行くと気温が10℃と暖かい。宿前6時00分発のバスに乗車する。登山口の銀泉台に6時50分に着いて、入林届けに氏名等を記載して7時に歩き出す。10分ほどで赤岳の登山口に着く。ここから本格的は山道となる。直ぐに紅葉の名所に着いて写真を撮る。やはり紅葉としては最盛期と言える。しかし、色づきはイマイチで赤がくすんで見える。地元の方の話しでは今年の大雪の紅葉は赤色の色づきは早いものの、枯れ始めているとのことである。

第一花園の紅葉を楽しみ、第二花園と歩いて、その先の奥の平で休憩する。そこからやや急なところを越えると、携帯トイレブースのあるコマクサ平になる。ここまでくると展望が良くなり、雄阿寒岳・雌阿寒岳が良く見える。石狩岳も尾根の向こうに見え始める。急で大きな石が点在する所を登り切ると、東平の平坦なところになる。その先に急な斜面があり、紅葉の綺麗なところで、ここを越えれば赤岳になると思うと気分が少し楽になる。急な斜面を登り切り、その先に見覚えのある岩の塊が見えて赤岳であると確信した。
赤岳に9時15分に着いた。思った以上に早く着いた。赤岳山頂の岩の塊の先に大雪山系の山並みが見えた。山頂の道標で写真を撮り、山頂の裏手に広がる白雲岳から北海岳・桂月岳の山々の写真を撮った。昼食のおにぎりを食べて10分ほど休憩する。今日は天気も良いので白雲岳方面に行く登山者が多い。
赤岳から小泉岳分岐までは緩やかな登りで、ガスがでると分かりづらいところで、踏み跡をたどっていく。小泉岳は帰りに行くとして、白雲岳分岐へ緩やかに下っていく。その途中ではトムラウシ岳から十勝岳の稜線が良く見えた。

白雲岳分岐から白雲岳までは、今までの雰囲気とは違った岩があり、火山の山であることが伺える。白雲岳の山頂に10時30分に着いた。まず目に入ってくるのは旭岳とその裾野のゼブラ状の縞模様で、雪は無いが緑と岩の灰色、紅葉の赤のコントラストが良い。次にトムラウシ山の手前に広がるカムイミンタラ(神の庭)の台地。ここの紅葉はあと1週間ほどかと思うが、北海道ならではの光景である。
補足:カムイミンタラとは昔は「神々の遊ぶ庭」と言われていたが、それは誤訳で「神の・庭」というのが最近の定説らしい。

 トムラウシ山の先に美瑛岳から十勝岳・富良野岳が見え、さらに、日高山脈が確認できる。反対側には雄阿寒岳・雌阿寒岳とその左に斜里岳と知床の山々が確認できる。北海道が一望できるような良い天気である。しかし、気温が高いため少々霞みがかかったようでぼんやりとしているが、羊蹄山のような姿の山も見える。20分ほどボオーとして景色を見ていた。

 白雲岳からの下りは足元の岩に注意して下っていくと層雲峡をはさんだ反対側の山々が良く見える。ニセイカウシュペ山は登山道があるらしいので行ってみたいとも思った。白雲岳分岐にもどり、小泉岳へ登り返す。小泉岳分岐から200mほどに、その山頂はあるのだが、道標がないと山頂とは思えない所で、白雲岳の展望が良い。
 赤岳にもどり大休止をして、登ってきた登山道を下る。コマクサ平と第二花園を過ぎたベンチで休憩して登山口の銀泉台に14時45分に着いた。この日は続々と赤岳を目指し登ってくる登山者の後が絶えない。
 15時30分発のバスで銀泉台に戻り、層雲峡の黒岳の湯で汗を流し、宿で缶ビールを飲んだ。

<行動時間>
 層雲峡6:00-6:50銀泉台7:00-9:15赤岳9:30-10:30白雲岳10:50-11:35小泉岳-12:00赤岳12:25-14:45銀泉台

<山行雑感>
 何と言っても天気が良かった。一日中晴れていて、北海道の全ての山が見えるのではないかと思うほどであった。しかし、朝の6時の気温が10℃と暖かく、遠くの山は霞んでいたのが少し残念です。
 銀泉台のバスは一日2往復なので、帰りのバスの時刻の15時30分に合わせて下山した。シャトルバスの運行は17日の土曜日からなので、北海岳から黒岳への縦走をした方が気が楽かもしれない。


(KOS 記)

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