守門大岳山スキー

日程 2022年4月1日夜〜2日

<行動記録>
 4月1日(金)天気:晴れ
 21時30分に横浜駅西口県民サポートセンターに集合して、21時45分に出発した。第三京浜から環八を経由して関越自動車道に乗った。順調に走行してIC近くの道の駅「ゆのたに」に1時15分に着いて、仮眠した。

 4月2日(土)天気:快晴
 5時30分に起床して、道の駅の隣のコンビニで暖かい朝食を調達した。6時半頃に出発して、二分登山口の除雪終了的に7時15分に着いた。多くの車が車道脇に駐車していて、人気の山であることが分かる。スキーにシールを貼り7時45分に歩き出す。
 車道に厚く積もった雪の上を歩き、橋を渡りそのまま車道沿いを歩いて行くと、スキーを担ぎ急な斜面を登っている光景を目にする。おそらくショートカットルートであると思われる。我々はそのまま車道沿いを歩いて行く。するとかなりの迂回ルートとなり、途中で休憩を入れる。車道を歩き沢沿いにさしかかると、本来のルートと同流する。沢の中の標高630m付近で休憩を入れる。
 そこから沢筋を少し行ってから左の尾根に上がると、守門大岳の尾根が見えた。頂上付近は白く無木帯であることが分かり期待が持てるが、まだ遠いので心が折れそうになる。

尾根状の所を歩いて行くと長峰を越える。傾斜の無い尾根を行って、シールで下って行くと、保久礼小屋に着く。ようやく登りの半分まで来たかと思うが、大岳山頂までまだ標高差700mもあり、目の前に急登が待っている。心に鞭を打って登りにかかる。
小屋からブナ林の登りとなる。左に母川、右にコウクルミ沢で滑れそうな所を確認しながら登っていく。1時間ほど頑張るとキビタキ避難小屋に着く。屋根まで雪で埋まっている。ここから大岳山頂まで標高差は400mあまりで、このワンピッチで標高差300mを登り、かなり頑張ったと思った。
 避難小屋からさらに登っていき、森林限界を越えて岳の稜線が見えるがまだ遠い。そして、標高1280m付近で休憩を入れる。空のブルーに雪の稜線が映えて美しい。見えている山頂らしき頂はニセのようで、本来の山頂はその先のようだ。

下ってくる方に「山頂はそれほど遠くないよ!」と言われ少し気が楽になる。白く広い尾根を登って行くと、かなりのBCがコウクルミ沢源頭から滑ってくる。その様子を見るとかなり良さそうな斜面で、早く滑りたいと心が弾む。そしてようやく13時15分に守門大岳山頂に着いた。多くの登山者やBCが居た。そして、見事な守門岳の雪庇が目に入ってくる。その右に越後の山々がよく見え、登ってきた西の方向には妙高や北アルプスの一部、越後平野と360°の展望を楽しんだ。山頂で時間があっという間に過ぎた。しかし、足元には雪庇の亀裂らしきものもある。景色に見とれて不用意に先に行かないように注意した。
 13時45分に滑走に入る。最初にHRYがコウクルミ沢の源頭部の斜面に軽快に入っていく。その後を滑ると良くスキーが走る雪で気持ちよい。そして、斜度が落ちる手前で保久礼尾根に戻る。その後は尾根上を滑る。下部のブナ林も避難小屋まで、好きなところを滑ることができた。さらに尾根を滑り、尾根の右に急ではあるが無木帯があり、母川の下部へ向けて滑り、斜面をトラバースして行くと、保久礼小屋に14時30分に着いた。
 休憩して板をザックに付けてツボ足で15分ほど登り返す。尾根の上は登ってきた登山者の穴でデコボコとなり滑りにくい。長峰を越えて沢に降りて標高600m付近から左へ滑り込むと細い尾根状となり、木がうるさく傾斜が急なので、板をザックに付けてツボ足で下った。慣れた方は尾根の左方向へ滑り降りていた。
 車道に合流して滑っていき、雪を被った橋を渡るとすぐに除雪終了点で、多くの車は居なくなっていた。お疲れ様でした。

<行動時間>
 7:15二分登山口除雪終了点7:45-8:25林道休憩8:35-9:20沢筋休憩9:30-10:30保久礼小屋10:45-11:30キビタキ避難小屋11:40-12:30標高1280m地点12:40-13:15大岳山頂13:45-14:30保久礼小屋-15:50除雪終了点

<山行雑感>
 HRY氏から守門の山スキーへ行きましょうとお誘いがあり、行ったことのないエリアだったので、是非行きたいと思った。山スキールート212によれば下部のアプローチは長いとあったが、保久礼小屋まで3時間を要し、その後の急登はきつかったが、天候にも恵まれ、山頂からの展望の良さと空のブルーの元に見える守門岳の雪庇がすばらしかったので、つらさを忘れた。  山頂直下の広い尾根は雪がザラメ状となり快適に滑ることができて大変嬉しかった。しかし、気を抜くと日陰など氷化している所もあるので注意は必要だ。
 WAT氏もかなりスキー練習を積んだようで、急斜面も無難に滑って降りていたので、今後はルートの取り方や雪崩など危険のリスクに注意しながらどしどし山スキーに行って欲しいものです。

(KOS 記)

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