大菩薩嶺 大蔵高丸 読図山行

日程:2022年10月23日

〈行程〉やまと天目山温泉バス停8:20→大蔵高丸南西尾根取付き(1000m)8:35→大蔵高丸(1781m)12:00→ハマイバ丸(1752m)12:40→米背負峠(1540m)13:10→大谷ヶ丸北稜(1640m)14:36→大蔵沢大鹿林道(1150m)16:36→天目山温泉バス停17:20

 松本駅行き普通列車で甲斐大和駅に降りるとホーム階段から渋滞が始まる。紅葉シーズで大菩薩嶺行きのバスを待つ人の列でにぎわっている。
混雑の中で臨時バスが3台ほど用意されており予定通り8:20に天目山温泉バス停に到着してバイクで参加のSUZU君と合流する。
218号線を天目トンネル入口まで戻り大蔵沢林道に入り高度計を合わせる。林道を150メートルほど進むと左側の斜面に踏み跡を発見する。ジグザクに数分登ると右方向に伸びる南西尾根に出た。ここから1151mピーク・白岩と辿り1400m付近で休憩を入れて一歩きするとすぐに202号鉄塔(1440m)に出た。

朱色の鉄塔の大きさに目をみはり、しばし富士山等の展望を楽しんだ。
先頭をチェンジし、地図上でコンパスを合わせ先に進む。1610mのピークを左上に見て、トラバースの踏み跡をたどりコルに立ち2つ目の1610mのピークを過ぎ1550mまで高度を下げると左右から沢が突き上げる顕著なコル(1550m)に出た。更に先頭をチェンジして50m程の急な坂を上り北に少し回り込みとスズタケの枯れ枝に覆われた尾根が続く。100m程で湯ノ沢峠からの登山道に合流した。登山道を一登りで大蔵高丸(1781m)山頂に12:00に到着した。
大蔵高丸南西尾根はバリエーションルートとは言え踏み跡もあり、迷う所は少なかった。山頂は単独行の方とご夫婦連れの登山者がいるだけで静かに展望を味わうことができた。15分ほどの休憩を取りご夫婦に写真を撮っていただき12:15分にハマイバ丸に向けて出発した。

大蔵高丸の山頂直下は朱色に染まった木々が美しい。富士山を進行方向に見ながらどんどん下りハマイバ丸を12:40に通過した。
ハマイバ丸直下の1710m地点で大谷ヶ丸の南稜と北稜のピークが正面に見えてきたので地図にコンパスを置き、大矢印の正面が大谷ヶ丸にあたることを確認した。
大谷ヶ丸北稜のピークからバリエーションルート下りの大谷ヶ丸北西尾根の稜線を確認する。

米背負峠(1536m)で休憩を入れる。この峠から沢筋に下山道がある。
大谷ヶ丸北稜(1643m)へ13:50に山頂に到着する。休憩をはさんでバリエーションルートの大谷ヶ丸北西尾根の下山となる。
イノシシの掘り起し跡が残る尾根を次の1489mピークの通過地点へ向けて出発したが、先に待っていたのは険しい岩稜帯だった。少し戻って他に踏み跡がないか探してみる。左方向にもう一つなだらかな尾根が続いていた。もしやそちらではと迷いも生じたが、後からその尾根は大谷ヶ丸北稜から延びている西尾根だとわかった。

北西尾根は米背負峠からの沢筋の登山道と並行しており1489mピーク・1387mピークとコードを下げていく。北稜に戻り再確認の結果、進行方向は間違ってはいなかった。
方向確認とルートファインディングに少々時間を要したので、バリエーションルートで明るいうちに下山できるかどうか、予定変更して登山道を下るか検討し、予定通りバリエーションルートを行くことに決め14:36に再出発をした。

先ほど二の足を踏んだ岩稜帯は避けてIZUさんに先頭に立ってもらい北側の沢筋の斜面をトラバースして、20分程で岩稜帯の下に出ることができた。急斜面の下りの後に滑りやすい土手を滑落しないように慎重にトラバースをした。危険個所は無事に通過したと思われたが、その後1489mピーク手前でまたも岩稜帯にさえぎられた。今回もIZUさんの誘導で左側の急斜面の土手を立ち木につかまり5m程下り途中からトラバースして尾根に戻る。滑りやすい土の斜面を慎重に足を進めて二人の後を追った。その後はコンパスで小まめに進行方向を確認し1387mピークの大ブナを見つけたときはほっとした。ここから先は悪いところもなく沢の水音も北側から聞こえ、林道も眼下に見えてきた。
1175mピーク手前の林道に16:36に出た。明るいうちに林道に出ることができて良かったと三人でほっとして達成感を味わった。大蔵隧道の真っ暗なトンネルを抜けて17:20天目山温泉バス停のゴール地点に戻り、バイクのSUZ君と別れ臨時バスで甲斐大和駅に向かった。

【感想】
尾根下りの読図とルートファインディングは難しいと感じた。
3人で相談しながら読図を小まめに行い、想像以上にハードなルートを歩けたことが良かった。IZUさんのルートファインディングの正確さと、SUZU君の読図の正確さにも助けられた読図山行と言える。SUZUU君から面白いルートで楽しかったと感想を聞けた。リーダーとしては役不足だったが、機会があれば今後も読図山行を行いたいと思った。


記録 MATCH


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